なんくるないさー
2021/10/27 22:27
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投稿者:ツクヨミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中山市朗氏ですから、安心して読める(つまりガッカリはしない)実話怪談集です。
実話怪談好きの次のターゲットは、黒いバスですか!時代を超えて至る所を走っているようで、ああ、出会いたくないと思いました。世の中、昔も今も、酷い境遇で命を落とす人がいます。その無念の思いはバスぐらい走らせるでしょう…にしても、自転車でバスを追うなよ、沖縄の人!よくそんな怖いことができるなぁと、妙なところで感心してしまいました。
実話系怪談は数々ありますが、やはり老舗ですね。全部面白かったです。
話のひそかなつながりに注目して読むべし
2022/03/11 10:40
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投稿者:はまのなまけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
(わずかにネタバレあり)
実話怪談集。
異なる話者が語る「黒いバス」と地獄からの使いの「火車」。
乗り物つながりでありながら、ちょっとニュアンスが違うところが興味深さをよく味わってもらうといいだろう。
ペンションの話で読後に怖く感じたのは、幽霊がでるという想い出ノートの書き込みを放置しているオーナーたちだ。そんなふうにおかしい行動をとらせるのも怪異ならではかもしれない。
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怪談は子供の頃より大好きで
松原タニシさんの怖い間取りを読んで以来
久しぶりに怪談らしい本を買って読みました。
「サヤマさんが来る」はものごっつう怖い❗️
秀逸です、必読です❗️
黒いバスの話は初めて聞いた不思議な話でした。
何度かこのバスはこの本の中の話に出てきますが、
日時も場所も人も違うのに、同じ思いの時にその人に見える摩訶不思議なバス。
大変面白かったです。
シリーズ化してるようなので、他も読んでみます。
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面白すぎました。好きなのは『横向き』『おばあちゃん』『洞窟のお堂』『バブル霊』『幽霊話ではない』『朱の盆』『黒いバス』『霧の出る夜』『パイナップル畑』『衝突事故』『メガネ』『田園風景』『私も見た』『海底の家族』『廃墟』『お手伝いします』
黒いバスのシリーズは面白かった。
昔読んだ怪談に海底を走る自転車のはなしがあったけど、海底の家族も同じ系列かなーとか思う。
韓国で買ったメガネは霊の見えるメガネだったのは呪物ってことでそれもかなり、興味深い。
なんていってもいちばん最初の『横向き』は最高に怖い。これを最初に持ってくる本の構成にも敬服します。気付かれたら横向きじゃなくなるのかな、めちゃくちゃ怖いです。
また次刊を楽しみにしてます!!
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<目次>
略
<内容>
中山市朗の「怪談狩り」シリーズ第7弾。いわゆる夏シーズンからちょっとずれて8月下旬の刊行。一部の雑誌掲載の話を除いて書き下ろしなのだが、実はそっちのほうが怖かったりする。タイトルの「黒いバス」(4つくらい載っているかな?)は、若干の消化不良の気がする。いわゆる「呪い」ものだが、デパートの風采の上がらない部長の呪いの話(「ロッカールーム」)のほうが怖い。
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本屋で思わず手に取った。初めて知った作家だが実話怪談蒐集家らしく、九十九怪談などの木原浩勝氏とも関係があるようだ。木原氏の怪談は割とあっさりしたものが多くそれが怖くもあるのだが、中山市朗氏の文体はとても読みやすく、そしてとても怖い。中には本当にそんな場所で初対面の人にそんな話をするだろうか?というのもあるが、全体的にはゾクゾクして大いに楽しめた。表題の黒いバスはとくに良かった。他の著作も読んでみたい。
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「洞窟のお堂」「私が二人」「鬼が来る」「メガネ」「思い出ノート」「サヤマさんが来る」が印象に残っている話。そしてタイトルにもなっている「黒いバス」。
「黒いバス」が登場する一連の怪談。時代も場所も違いながら、各地で目撃される怪異。最終話の「お手伝いします」で語られたことから、何者かの介入があるのだろうと思わされます。人知を超えた何者かの。
長年積み重ねられてきた、多くの人々の執念・怨念が形取って生まれたものなのか。
手伝いをしてもらわなかった、してもらえなかった語り手の女性。手伝いの代償は、と考えると恐怖も生まれるけども、悲しみの方が強く残ります。
どんな境遇になってしまっても、忘れることのできない執念を抱えてしまうのは、こわい。理不尽を許さない、理不尽に復讐するには、そうするしかないのかもしれないけども。そんな境遇にない自分の幸せを噛み締めるだけです。
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連作?複数の目撃談?な「黒いバス」はもちろん怖い。
個人的には、ひたすら得体の知れなさがあふれでる「幽霊話ではない」が好きかも。
昔ながらの伝承にも似た「洞窟のお堂」もいい味です。
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面白かった。表題作の黒いバスが不思議で得体が知れない不気味さがある。このシリーズは初めて読んだけど他のも読んでみたくなった。
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安定の味わいですね。
「…は?」
「へ…?」
「なにそれ???」
「こらアカンなー…」
「ヤバー」
不可解と禍々しい雰囲気を、時間のすき間に数話ずつ楽しむと、ちょっとしたトリップ感が味わえて癖になります。
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なんとも恐く不思議な話ばかり、実話なのに本当にこんなことってあるんだなと思いながら、読み応えたっぷりでした!
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黒いバスについて、ほんの少し知れました。
最近、怪談を話す人が少なくなったことに気づきました。時代なのかなと思いつつ、違う作品も読もうと思います。