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イラストがつかみどころのない話にあっていて世界観を作っている。K君は影に取り憑かれてしまったのかな、阿片の如きものと言っているから。
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Kの昇天について、「私」が「あなた」に、ただ話している。綺麗で幻想的な挿絵と共に唯一無二の日本語で述べられた「私」の語りは、吸い込まれるように美しい。
ドッペルゲンゲルに魅入られ、影が立ち上がって月へと昇天して行ったKの魂は、飛翔し去る。
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Kくんの溺死について、それが過失か自殺かについて思い悩んでおられるのですね?
私がK くんと出会い過ごして感じたことをお話しましょう
K くんは月世界に行ったのだと思うのです
・影にとらわれる
〇場所はサナトリウムだったのだろうか?
〇手紙の語り口に抑えた色調の絵がよくあっている
絵も物語を語っている
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溺死したKの死の謎を問われたわたし。
わたしは「K君は月へ登ってしまったのだ」と感じた。
それほどにK君は月光による影に魅入っていた。
短いけれど印象に残る話だった。
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影にみいられた人。墜落しなかったのは、本人にとってよろこびだったのだろう。言ってしまえば溺死だけど、精神は昇天したというのが心にくる。
月夜に海辺で自身の影を踏みながら歩くkの姿を想像した。不気味とも綺麗ともつかないものだろう。
楠本まきさんの漫画で、Gの昇天 という作品があったな。この作品へのオマージュなのだろう。
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「K君はとうとう月世界へ行った」
満月の夜の海
月光の美しさと映し出された影の危うさ……
「影」というのは私達にとって、もう一人の自分であったり、または本当の姿であったり、どこか不思議な存在なのかもしれない。
色彩が印象的な絵は、しらこさん。
青や紫の濃淡で描かれた世界に、夜の海の怖さを感じた。
朝日の淡い色合いと黒い影絵で描かれた日の出の場面も好き。
やはり文章だけで読むよりイメージしやすく、難しいと敬遠していた作品も、ぐっと読みやすく感じる。
“その時刻の激浪に形骸の翻弄を委ねたまま、K君の魂は月へ月へ、飛翔し去ったのであります”
影に導かれるように他の世界へ行った魂
現実世界には抜け殻が残される……
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乙女の本棚シリーズから、梶井基次郎さんとしらこさんのコラボ作品「Kの昇天」です。全体的に青を基調としたイラストは、この作品にぴったりです。
私はK君と満月の夜、療養で訪れた地の砂浜で出会った…。K君は自身の影に魅せられていた…。K君が他界したと知ったとき、「K君はとうとう月世界へ行った」と…。直接の死因は溺死だったとしても、月へと昇天したんだと私は語る…。
K君は何を思って月を影を見ていたのかな…。月と影に一筋ならない思いを抱いていたんだろうなって…。私もこんな風に月を見て自身の影に魅せられる日がくるのかもしれない…色々と考えさせられらた1冊になりました。
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作者が結核を患っていて、いつも死を意識していたかと思うと、この作品も本人の心境、様子を反映したものだと思えてきて切迫した気持ちになる。きっともう、病気で苦しみすぎたのだろう。作者の安らかに死にたいという思いが映し出されているようで、いたたまれなくなった。
普通の元気な人なら、夜、海に出ても、自分の影に見とれたりはしない。何度も阿片という単語が出てくるように、精神的に参っていて、早く楽になりたいという思いで一杯だった様子がよく伝わる。
イラストが穏やかで美しく、その透き通るような綺麗さばかりが印象的なこの作品。彼の自殺かもしれない死が美しく見えるけれども、荒々しさも、抵抗する様子も描かれることもなく、昇天してしまうのは、何だか悲しいと思った。生に執着できないほどの事情が場合によってはありうるのだということを学べた気がした。
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kと言われて思い浮かぶのは夏目漱石。なんとなく意識はして書かれたんですよね?ちがうのかな?
解釈なんかも調べたけど特に乗ってないし、あまり有名な話でもない。でもkさん病んでたんだね。ちょっと妖精っぽいよね?でもやっぱり死んじゃったんだし人間だったんだよね。という死に向かうというか病気だった作者目線のくらい話。
海で天に召されていくシーンはきれいなんだけど、でも何で??死は美しいと思いたいからそう書いたのか?
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梶井基次郎文学忌、結核の為死去。
1926年の作品。
イラストレーターは、しらこさん。
魂が影に移り 月へ向かう そんな情景
去年も「Kの昇天」レビューしている記憶が。同じような事書いてしまうな。
Kと療養地で知り合った「私」
満月の夜 海岸の砂浜
Kは、影が人格を持ち月へ昇るという
Kは、溺死する
「私」は、Kの死因について語る
それは魂の昇天
痛みのない死
病気に苦しむ梶井基次郎の希望だったのか
京極堂の「魍魎の匣」の少女達が月夜に影を見る場面は、この作品を思い出していた。意識されてたんじゃないかと思っている。
しきみさんのイラストが独特な哀愁ある色合いで良い。とてもよく小説とあっている。
月夜の顔立ち等が朧げなのも良い。
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乙女の本棚3連発、の一つ目。
正直、よくわからんかった!
純文学と言われるものを桃ちゃん読むと、本当に昔はすぐ隣に死があったのだな、とよく思うのですが、今回もそこに着地しました。
2024.3.24
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うーむ。の一言。絵も魅力的ではなく、著者が結核だったからかK君の自殺が著者の願望のような気がする。暗すぎて、だからか絵とマッチしている。死と直結しているせいか戦争を思わせるような絵で、気分が暗くなる。。。
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和製ドッペルゲンガーの代表のひとつ。
そういや梶井基次郎だったか、Kの昇天。
なんかふしぎと悲しいよね…。
いや、そりゃそうなんだけど。
怖いより、悲しい…。
しらこ氏のぼやっとしたイラストがいいね。まず表紙が好き。
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はい、32オネエかな?
いやもう画集やん!
普通に画集やん!
陳腐すぎる感想で申し訳ないんだが、梶井基次郎さんの世界としらこさんの世界がピタッとハウス過ぎて、今回も立東舎ほんと仕事出来るなと唸る
文章が美しいのよな
不知不識(しらずしらず)とか絶対どこかでしれっと使いたい
ひまわりめろんさん凄い文章書くなとか思われたい
燐寸(まっち)とかもいつかレビューで使いたい
ひまわりめろんさん放火魔かとか思われいや思われたくないわ!