ネイビーシールズ 特殊作戦に捧げた人生 みんなのレビュー
- ウィリアム・H・マクレイヴン, 伏見 威蕃
- 税込価格:3,410円(31pt)
- 出版社:早川書房
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超大国を支える少数精鋭
2022/04/05 22:22
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
対テロ戦争の危険な任務に従事した、プロフェッショナルとしての誇りが伝わってきます。世界各地で終わりの見えない紛争が勃発する中、隊員たちの犠牲が無駄にならないことを祈ります。
アメリカ軍特殊部隊元指揮官が語る、特種部隊の実像に迫るノンフィクション
2024/11/19 16:38
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ネイビーシールズ」という部隊名は、アメリカ海軍の特殊作戦に従事する部隊として、最近は映画などにも時々登場します。しかし特殊部隊という性格上、その実態は実際に在籍した隊員の証言による他はなく、本書はネイビーシールズに在籍し、その後も特殊部隊の指揮官として軍歴を全うした著者による回顧録です。
本書前半はネイビーシールズに入隊するまでの訓練の様子が描かれています。6日間、飲まず食わず寝ずでのサバイバルなど過酷な状況を克服し、著者の場合は155人の候補生のうち30数名のみが残るという厳しい訓練が課されます。
本書後半は著者が関わった数多くの特殊作戦の様子が描かれています。サダム・フセイン大統領の拘束、トムハンクス主演の映画「キャプテン・フィリップ」として描かれたソマリア海賊によるフィリップ船長拉致事件、そして本書最大の山場は、ウサマ・ビン・ラーディン氏の殺害を企図した作戦です。ただしこれらの事件で著者は最前線の現場ではなく、作戦全体を指揮する立場として最前線の各部隊とリンクした作戦指揮所において、作戦の推移を指揮しています。現代のこうした作戦が、ドローンや衛星画像などによる情報を基に、現地からの情報を織り交ぜていかに綿密に計画、立案されシミュレーションしてから実行されているのかが良く描かれています。
著者も含め特殊部隊の隊員達は(極力リスクを低減する作戦を立案しても)自ら負傷、場合によっては命を落とすリスクを冒して作戦に臨んでいます。彼らを駆り立てるのは「自分たちがやらなければ、テロによって無辜の市民が殺害される」という使命感です。一般市民を盾にして身を隠しているテロ首謀者の殺害を企図する際も、一般人の犠牲が出ないように、様々に検証しつつ作戦が立案されていくプロセスを見ると、誤爆を決して容認しない姿勢を感じることもできます。
しかし、本書でも描かれているように「映像ではターゲット(標的となる人物)が攻撃目標地点に存在する確率は●●%」というような状況で、攻撃の許可を現場から遠く離れた指揮所で判断を下すことが頻繁にあります。そして、おそらくは一定程度発生する誤爆による犠牲が出ている事を考えると、彼らの功績によって取り除かれたテロのリスクが確実にあるとはいえ、単純に特殊部隊の存在を賛美する気持ちにはなれないという、何とも複雑な読後感が残りました。
アメリカ軍特殊部隊元指揮官が語る、特種部隊の実像に迫るノンフィクション
2023/12/06 17:55
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ネイビーシールズ」という部隊名は、アメリカ海軍の特殊作戦に従事する部隊として、最近は映画などにも時々登場します。しかし特殊部隊という性格上、その実態は実際に在籍した隊員の証言による他はなく、本書はネイビーシールズに在籍し、その後も特殊部隊の指揮官として軍歴を全うした著者による回顧録です。
本書前半はネイビーシールズに入隊するまでの訓練の様子が描かれています。6日間、飲まず食わず寝ずでのサバイバルなど過酷な状況を克服し、著者の場合は155人の候補生のうち30数名のみが残るという厳しい訓練が課されます。
本書後半は著者が関わった数多くの特殊作戦の様子が描かれています。サダム・フセイン大統領の拘束、トムハンクス主演の映画「キャプテン・フィリップ」として描かれたソマリア海賊によるフィリップ船長拉致事件、そして本書最大の山場は、ウサマ・ビン・ラーディン氏の殺害を企図した作戦です。ただしこれらの事件で著者は最前線の現場ではなく、作戦全体を指揮する立場として最前線の各部隊とリンクした作戦指揮所において、作戦の推移を指揮しています。現代のこうした作戦が、ドローンや衛星画像などによる情報を基に、現地からの情報を織り交ぜていかに綿密に計画、立案されシミュレーションしてから実行されているのかが良く描かれています。
著者も含め特殊部隊の隊員達は(極力リスクを低減する作戦を立案しても)自ら負傷、場合によっては命を落とすリスクを冒して作戦に臨んでいます。彼らを駆り立てるのは「自分たちがやらなければ、テロによって無辜の市民が殺害される」という使命感です。一般市民を盾にして身を隠しているテロ首謀者の殺害を企図する際も、一般人の犠牲が出ないように、様々に検証しつつ作戦が立案されていくプロセスを見ると、誤爆を決して容認しない姿勢を感じることもできます。
しかし、本書でも描かれているように「映像ではターゲット(標的となる人物)が攻撃目標地点に存在する確率は●●%」というような状況で、攻撃の許可を現場から遠く離れた指揮所で判断を下すことが頻繁にあります。そして、おそらくは一定程度発生する誤爆による犠牲が出ている事を考えると、彼らの功績によって取り除かれたテロのリスクが確実にあるとはいえ、単純に特殊部隊の存在を賛美する気持ちにはなれないという、何とも複雑な読後感が残りました。
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