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短編集
2022/03/03 04:17
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれ絵画を見てから読むといいと思いました。読んでからでも、良いので、ぜひ、じつぶを見るべきですね。短編集ですが、特に東山魁夷のお話は印象的……
傑作の『道』
2022/05/29 11:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれも読み終わると静かな余韻に浸れる短編ですが、なんといっても最後の作品『道』は傑作。この短編を読むためだけでも、この本を買う価値はあります。こんな偶然があるのかと思いはしますが、でもそれを置いておいても涙せずにはいられない作品でした。これを含め、この短編集は、マハさんの小説らしく、だいたいが絵画関係の仕事に携わる女性が主人公。障がいを持つ子どもから絵を楽しむことに改めて考えさせられる作品や、年をとった父親や母親への優しい思いの作品までバラエティ豊か。余談ですが、デルフトと言えば、櫻部由美子さんの作品『フェルメールのいる街』を思い出します。マハさんの美術物が好きな人にはすっごくオススメの作品です!
美術館にひとりでいくのもいいなと思っている
2024/01/29 00:37
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投稿者:童夢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の中に絵画が出てくる
それは知ってるものも知らないものも知れたし
物語にも入っていけた
作家さんだからあたりまえなのだろうけど
落とし込む?のがうまいんだろうな
そして解説がいいなと思った
一文目からの引き込まれ具合
2022/10/27 13:56
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投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の一文で、もうすっかりと引き込まれてしまいました。
著者の美術に対する知識や熱量が、この作品をより魅力的に
していると思いました。
最後の上白石萌音さんの解説も個人的によかったです。
すぐに会いに行ける絵画たち 常設展示室へようこそ
2022/07/05 17:13
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投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の本はいつも読まれるのを待っていると、
常日頃、思っていた私ですが、
それは、美術館の常設展示室の絵画も同じなんだなと
この一冊を読んで改めて思いました。
キュレーターとして働いていた原田マハさんの書く
アート短編集は、アートに対する熱量が半端ない。
その熱量を感じつつ読み進めると、だんだんと美術館へ行きたくなる気持ちがわいてくる。
しかも、今回取り上げられたのは、期間限定の企画展の絵画ではなく、
常設展示室にある絵画たち。
その気になりさえすれば、すぐに会いに行ける絵画たちなのです。
このアート短編集に登場するのは、ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホなど、
ポスターやポストカードなど巨匠の絵画とは知らずに、知っているものばかり。
絵画を通じての人と人との偶然の出会い、
いや必然の出会い、
そこから導かれる嬉しさや驚きや、はたまた落胆からのくすっと笑い。
どれも短編小説ながら、ぐっと心つかまれる作品が多く、
余韻に浸る時間がひたすら長い。
すぐ会いに行ける絵画たち。
常設展示室へようこそ!のアート短編集でした。
アートは、特別なものではない。 時代を超えて、そこで静かに待っていてくれる友人なのだ。
2022/07/24 08:10
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あの美術館の今度の展示、良いらしいね」
先輩の一言がきっかけで、十数年ぶりに美術館を訪ねた。
母校のすぐそばに建つその建物はリニューアルされていた。
混雑する企画展を堪能した後、ふと「常設展示室」の入り口が眼に入った。
空いていた。
時間はたっぷりあった。
ゆっくり作品に向き合った。
学生時代に見たあの作品。
古今東西から集められた美の数々。
じっくりと時間が流れていた。
それから、美術館巡りが趣味に加わった。
そして、原田マハの小説に出会った。
誰よりも美の造詣が深く、わかりやすくアートを語り、いつまでもどこまでも少女のようなときめきを忘れない著者が、「常設展示室」をテーマに短編集を編んだ。
○群青
幼い頃からの夢を叶え、ニューヨークのメトロポリタン美術館で働く美青。
理想と現実のなかでもがきなら過ごすなかで起きた、突然の変化。
(登場する作品 パブロ・ピカソ<盲人の食事> ニューヨーク メトロポリタン美術館)
○デルフトの眺望
七月生(なづき)は、現代アートを扱う大手ギャラリーの営業部長。
海外出張も多く、父の介護は弟のナナオに任せっきりになってしまっている。
父が最後を迎えた施設<あじさいの家>の部屋の窓を眺めるところから、物語は始まる。
(ヨハネス・フェルメール<真珠の耳飾りの少女><デルフトの眺望> オランダ デン・ハーグ マウリッツハイス美術館)
○マドンナ
一人暮らしの母が、だんだん衰えを隠せなくなっている。
心配ながらも、ついつい優しく出来ない。
前作に登場する七月生のもとで働くあおいの悩みはつきない。
アートに全く興味などなかった母が、勤務先の病院の机の壁に飾ってあった一枚の絵。
知らない絵だけれども、目に留まった。なんだか吸い込まれそうな気がしたから、雑誌から切り抜いて張ったのだと。
(ラファエロ・サンツィオ<大公の聖母> イタリア フィレンツェ ウフィツィ美術館)
○薔薇色の人生
パスポート窓口で働く多恵子は、ある初老の男性に声をかけられる。
壁に貼ってあった色紙がきっかけだった。
彼のことを意識するようになってしまった多恵子は、離婚を経験した後、ここで働いていた。
(フィンセント・ファン・ゴッホ<ばら> 東京 国立西洋美術館)
○豪奢
憧れのギャラリーで働いていた先は、顧客の実業家・谷地との出会いで人生が大きく変わってしまった。
仕事を辞め、谷地との関係のみが続く日々。
金銭的には申し分なく豊かになったのだが、彼の美術品に対する姿勢に疑問を抱くようになる。
(アンリ・マティス<豪奢> フランス パリ ポンピドー・センター)
「また泣いてしまった」とのフレーズで始まる、上白石萌音の「解説」が秀逸。
「この本は美術館への招待状だ」との帯を書いた彼女の読後感に、大きく共感。
アートは、特別なものではない。
時代を超えて、そこで静かに待っていてくれる友人なのだ。
心の中の常設展示室
2021/12/20 06:47
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰でも、一つは気になっているアートがあり、心の中の常設展示室に、据え置かれているのだろう。6つの短編集が織りなす、アートと人との出会い。それが特に再開という形をとるとき、自分自身の人生に与えた力に驚くとともに、そのアートに魅かれた意味に気づくようだ。「群青」と「道」が特に惹かれたのは、生きることの悲しさとその先の優しさに触れることが出来るからであろう。
美術館へ行きたくなる
2024/08/26 09:58
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
原田マハ氏の本はこれが初めて。
面白いと噂には聞いていたが、今までイマイチ手が伸びなかった。
それは、私が美術やアートに詳しくないので、読んでも楽しめないのではと危惧していたからだ。
でも、この本は短編集なので、そんな私でも大丈夫かと思いトライしてみた。
結論から言うと、アートに詳しくなくても全然楽しめる!
主人公はアート関連の仕事をしているが、絵画よりも、主人公の物語に焦点が当てられ、登場する作品がメインになることはない。
それでも、その絵が主人公に与える影響は大きく、最終的には私もその絵に魅了されてしまう(どんな作品かネットで検索しながら読んだ)。
私も美術館へ行くのは好きだが、どうしても「この絵はいくらくらいするんだろう」なんて邪推してばかりで、有名画家の企画展は見る癖に、常設展にはわざわざ足を運ぼうとは思わなかった。
この本を読んで、今後は、無理に理解しようとせず、純粋に楽しんで絵画鑑賞できそうな気になった。
次は長編にも挑戦してみようかな。
「この本は美術館への招待状だ」(上白石萌音の解説より) アートは、特別なものではない。 時代を超えて、そこで静かに待っていてくれる友人なのだ。
2022/07/20 07:20
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あの美術館の今度の展示、良いらしいね」
先輩の一言がきっかけで、十数年ぶりに美術館を訪ねた。
母校のすぐそばに建つその建物はリニューアルされていた。
混雑する企画展を堪能した後、ふと「常設展示室」の入り口が眼に入った。
空いていた。
時間はたっぷりあった。
ゆっくり作品に向き合った。
学生時代に見たあの作品。
古今東西から集められた美の数々。
じっくりと時間が流れていた。
それから、美術館巡りが趣味に加わった。
そして、原田マハの小説に出会った。
誰よりも美の造詣が深く、わかりやすくアートを語り、いつまでもどこまでも少女のようなときめきを忘れない著者が、「常設展示室」をテーマに短編集を編んだ。
○群青
幼い頃からの夢を叶え、ニューヨークのメトロポリタン美術館で働く美青。
理想と現実のなかでもがきなら過ごすなかで起きた、突然の変化。
(登場する作品 パブロ・ピカソ<盲人の食事> ニューヨーク メトロポリタン美術館)
○デルフトの眺望
七月生(なづき)は、現代アートを扱う大手ギャラリーの営業部長。
海外出張も多く、父の介護は弟のナナオに任せっきりになってしまっている。
父が最後を迎えた施設<あじさいの家>の部屋の窓を眺めるところから、物語は始まる。
(ヨハネス・フェルメール<真珠の耳飾りの少女><デルフトの眺望> オランダ デン・ハーグ マウリッツハイス美術館)
○マドンナ
一人暮らしの母が、だんだん衰えを隠せなくなっている。
心配ながらも、ついつい優しく出来ない。
前作に登場する七月生のもとで働くあおいの悩みはつきない。
アートに全く興味などなかった母が、勤務先の病院の机の壁に飾ってあった一枚の絵。
知らない絵だけれども、目に留まった。なんだか吸い込まれそうな気がしたから、雑誌から切り抜いて張ったのだと。
(ラファエロ・サンツィオ<大公の聖母> イタリア フィレンツェ ウフィツィ美術館)
○薔薇色の人生
パスポート窓口で働く多恵子は、ある初老の男性に声をかけられる。
壁に貼ってあった色紙がきっかけだった。
彼のことを意識するようになってしまった多恵子は、離婚を経験した後、ここで働いていた。
(フィンセント・ファン・ゴッホ<ばら> 東京 国立西洋美術館)
○豪奢
憧れのギャラリーで働いていた先は、顧客の実業家・谷地との出会いで人生が大きく変わってしまった。
仕事を辞め、谷地との関係のみが続く日々。
金銭的には申し分なく豊かになったのだが、彼の美術品に対する姿勢に疑問を抱くようになる。
(アンリ・マティス<豪奢> フランス パリ ポンピドー・センター)
「また泣いてしまった」とのフレーズで始まる、上白石萌音の「解説」が秀逸。
「この本は美術館への招待状だ」との帯を書いた彼女の読後感に、大きく共感。
アートは、特別なものではない。
時代を超えて、そこで静かに待っていてくれる友人なのだ。
原田氏の短編集
2021/12/26 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原田マハ氏のアートに対する熱い気持ちが溢れでる短編集。この作品を読むとアートは自分だけではなく多くの人に幸せを与えてくれることを改めて思い出させてくれます。