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破天荒な男、六文銭は、惚れた女のために大久保長安を狙うのだが。一途な愛と激闘の忍法帖。
風太郎忍法帖を復刊という形で読めることにまず幸せを感じます。
そして、本編の主人公の絶妙な魅力に惹かれながら一気に忍法世界に浸ることになりました。
この作品の魅力は、主人公のキャラクター性、大久保長安の壮大な野望、忍法合戦、科学兵器、謎の女の秘密、といった様々の要素が絡み合い、物語が紡がれているところだと思います。
その中の忍法対科学兵器の闘いも読みごたえがあり、これまでのとは一味違う忍法合戦を堪能しました。
最後の六文銭の姿もこの男らしい行動だったと感じ入りました。
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山田風太郎さんの「忍法帖シリーズ」は、いつも5人X5人の対抗戦になるけど、忍者X側室というのは、意表を突いていて、面白かった。いつもながら、凄い‼️
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「女精酒」や「はがね麻羅」「淫霧」といった官能的造語、男と交じ合う妖艶な女たち、戦いで咲く凄惨な血の華…忍法帖定番のエログロをしっかり盛り込みながら、相反するせつない純愛で最後グッと胸を締め付ける筆の名人芸にため息。
伊賀の精鋭忍者たちをバタバタと倒し、敵の妾たちの科学兵器を物ともせず抱きまくる豪放磊落な強さを発揮する反面、惚れた女には滅法弱く従順になってしまう六文銭の鉄の快男子ぶりが一番の魅力だったなぁ。
正体を明かした後の展開と覚悟が更にカッコよくて、男と女の一途な宿命の決着の儚く美しい余韻にシビレる。
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忍法帖シリーズは、昔良く読んでいたので懐かしかったです。
なかでも伊賀、甲賀、風来、柳生、魔界転生が好きだったなぁ