ついに桜蔵の出生の秘密が明かさ……、
2021/12/20 11:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひっそりみーたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレもします。
***
えっ、えっ、えっ。
今回もなんかよくわからんまま読み終わりますたw むしろ、系図の複雑怪奇さに目を回してしまったぶん、前回まで以上の訳わからんちんだったかなw
まず冒頭の入りの時系列すら、ぼくはわかってなくて、これいつの話? ってなった。桜蔵くん、もうすぐ20歳。てことは、大学二年生になったとこだよね、うんうん。
でもでも、前作の『さくら、うるわし』でも桜蔵くんは大学二年生ではなかったかい? えっと、誤読してなきゃ『さくら、うるわし』の冒頭の桜蔵くんは大学一年だったんだが、2話目では急に二年生(時期は梅雨くらいだったような)になってた気がするんだ。ぼくの頭が悪くて時系列ちゃんと追えてないのかもしれないけど!
……そんなわけで、もしかするとぼくは誤読をしているだけかもしれないのだが、『その花の名を知らず』は『さくら、うるわし』では書かれなかった時期のエピソードを起点とする、番外編なのかな? と思った。本編なのに番外編とは、これいかに。やっぱりぼくは誤読をしたのだろうか……。
それはいいとして、前作までは短編~中編の連作形式だったけど、本作には表題の1話のみが収録されている。内容は、少しだけ現在(桜蔵くん大学二年生)の話で、あとは過去編(桜蔵くん高校一年生)なんだな。だから、大半はシリーズ第一弾『左近の桜』(当時、桜蔵くん高校二年生)の少し前の話。
桜蔵くんがまだギリギリ子供だった時代の話のためか、今回は***な場面なし。そのぶんお父さんの柾との親子の会話シーンが多くて、ぼくは萌えた!! ふふ、ぼく、柾推しなんだよねー♪
繰り返し登場する「蛇」に関係するモチーフ。そして実在する東京各所の地名(建物やお店の名前は架空のもののようだけど)に、考察厨の血が騒いでウホウホしてしまった!
桜蔵くんの生家の系譜に関わる、神話伝承の類いっぽい不思議。そして一族の歴史だけではなく東京という都市の歴史までが関わっていて、読みながらググりの手が止まらない。Googleマップ、お世話になります!!!!!
おもしろい、もっと知りたい。もっと知ればこのシリーズをもっと楽しめるんだろうな。
ところで、桜蔵くんの訪れた裏通りの中華料理屋「南海小記」という屋号がぼくは気になってググったのだが、それは柳田国男の紀行文のタイトルだった。ぼくは読んだことがない。それを読んだら桜蔵くんの謎が少しは解けるのだろうか。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kurage - この投稿者のレビュー一覧を見る
家系図が…家系図が欲しい…と思いながら読み進めた一冊。
でも、主人公でさえはっきり把握しきれないくらい祖父母世代の親戚が出てくるので、これはもう、読者が把握できなくても構わないのかも。
現実と過去のエピソードが境目なく繋がっていくの、わかりづらいんですけど、幻想的な雰囲気でよかったです。
時間をおいてまた読み直したいです。
投稿元:
レビューを見る
すごく好きなシリーズだったので
発売してすぐ買いに行ったんですが…
ちょっと路線が変わった??と思うのは私だけか??
ルーツを辿るのがメインだったのかな…
頭弱いので途中から混乱(笑)
長野まゆみ先生の耽美が欲しい…(笑)
投稿元:
レビューを見る
好きな世界なのだが、登場人物が多すぎて、本筋に絡むエピソードも多すぎるあまり、話が複雑になっていて、また漢字や言葉などの細部にこだわり過ぎて、物語の本筋がわからなくなって来てしまうのが惜しい。途中で細部を理解することを放棄してしまった。もっとスッキリさせてくれた方が物語に没入しやすいのにな。
投稿元:
レビューを見る
左近の桜、4作目。
誰々の娘の姉妹の従弟の叔母の…ととにかく人物が大量に出てきてそれぞれが複雑に絡み合っているものだから早々に理解することを放棄。ただぼんやりと読了。桜蔵が変な物を拾ってきてはそれに憑りつかれて翻弄されてあれは現か幻か…って、毎度このシリーズはこういう感じだけど、今回は人物関係のわかりづらさに気を取られて雰囲気に酔えず退屈だった。
投稿元:
レビューを見る
うまく没入できなかった。
これ理解しながら読める人いるんだろうか。笑
細かい描写も美しいんだけど、随所に同じような表現で口説く感じてしまった。
好きなんだけどエッセンス程度でいいな。
出てくる登場人物の読み方も漢字も難しく読むのが苦痛に感じてしまった。
普段から古文や日本文化に触れてないので暦の行事や道具名、植物に至るまで読み慣れなく難しかった。
結局主人公のルーツとやらもよくわからなかった
投稿元:
レビューを見る
他の方が既に感想で書いているように、登場人物が多く漢字も難読で物語に没入出来なかった。
巻頭に家系図が欲しい。
しかし、長野まゆみさん特有の美しい文体は健在で続きが楽しみな作品。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ4作目。桜蔵のルーツを追っていく話。登場人物が多いしさらに偽名が多いし、で途中から覚える気が失せ、斜め読みをしてしまった。だんだん難しくなる。2作目までの、桜蔵がトラブルに巻き込まれてすぐ服を剥かれる定型の流れに飽き飽きしていたとはいえこの古典の感じに全振りしなくても…と思った。でも著者は楽しんで書かれている様子で(それが長野テイストといえばきっとそう)、ついていけない人は離脱するしかないのだろうなとは感じる…。できれば最後まで読みたいので続編が出るたびにとりあえず読むとは思うけど…。
投稿元:
レビューを見る
桜蔵のルーツを辿る話でした。
既刊で外堀は埋め終わっているはずなので、あとは謎解きよろしく柾との関係を順序立てて紐解くだけかと思っていましたが、とんでもない。
恐ろしく入り組み、蔓のように複雑に絡み合った家系図を追わねばなりませんでした。私は読み始めて早々に系譜を頭に描くことを放棄したので、終盤の盛り上がりを充分に体感できたかと問われると俯くしかないのですが・・・。
しかし、真相に迫ったかと思えば煙に巻かれるような感覚は、あ〜長野さんの本を読んでいるな〜と実感しました。
というか、この因果を背負ってなお無頓着と無防備な桜蔵は自業自得なので、もう業を受け容れたほうが本人的にも楽ではないかと思ってしまいます。笑
投稿元:
レビューを見る
私、割と雰囲気で読んでるところがあって…
名字も「あれ、これなんて読むんだっけ」と都度わからなくなったりしながらもサラサラと読みます。
この、独特の雰囲気が好きなのです。
なんというか…夏目友人帳 文学版…?
投稿元:
レビューを見る
左近の桜シリーズ。
私は、長野まゆみさん作品の、謎が解けるような気がするんだけど、解けてなくて、で、結局なんなんだろう?というのが、好きなんです。なので、最後まで、もわっとした感じでおわってほしいと思ってしまうのでした…。まぁ、もわっとはしてるんですが、いつものもわっと感とは違うかなぁ。
もう一回、読みます…。
投稿元:
レビューを見る
人間関係も場所も時間も考えず、ただただフワフワと漂うように読み進んで、最後に「あぁ…そういう事か…」とぼんやりと思う(* ̄∇ ̄*)何もかもをきっちりと把握して読むには時間がかかりそうだけれど、挑戦したい!(^^)
投稿元:
レビューを見る
面白いのだけど、すぐにわからない内容なので星は三つwww 私の読解力の問題なんでしょうが、複雑に絡まり合っているので、こらから読もうという方は、メモと人物相関図(もしくは家系図のを書きながら読むことをお勧めします。
私は、滅多にしないのですが、再読しながら家系図を書きました…。二度読みすると、「あ、これはあれのことか!」ときちんと伏線があったことが分かります。…あー、やっぱり、私の読解力と記憶力の問題かも知れません。内容は面白いので、ぜひチャレンジしてみてください。