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『時代劇入門』内の「『忠臣蔵』超・入門」を一冊の本として独立させ、より微に入り細を穿つかたちにした書である。「忠臣蔵とは何か」という根源的な部分の解説から、主要キャラクターたちの紹介、作品ごとの主催な分析と、非常に充実している。作品鑑賞のサブテキストとして、これ以上はおそらく望めないだろう。
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第一章 「忠臣蔵」概論
A 6つの見せ場/B 三大キャラクター/C 愛された理由/D 作り手側の事情
第二章 忠臣蔵は世につれ
1 江戸時代=庶民たちの反逆
2 国家のために利用される「忠君」
3 「義士」から「浪士」へ~『赤穂浪士』
4 GHQの禁令と戦後の「忠臣蔵」~『赤穂城』
5 東映の「赤穂浪士」
6 大河ドラマ『赤穂浪士』
7 悪役を主役に!~『元禄太平記』
8 悩める大石~『峠の群像』
9 ドロドロの人間模様~『元禄繚乱』
10 TBS三部作
11 「決算! 忠臣蔵」
第三章 キャラクター名鑑
A 四十七士/B 脱落者/C スターのための脇役/D 吉良方のスターたち/E 女性たち
第四章 オールスター忠臣蔵の系譜
A 戦前編/B 東映三部作/C 松竹、大映、東宝の動向/D その後の二本/E テレビの動向
第五章 外伝の魅力
A 外伝名作五選/B 後日談
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300年もの間、多くの日本人に愛され、年末の時代劇の定番となってきた「忠臣蔵」。本書は、映像作品としての忠臣蔵を分析し、押さえておきたい見せ場や作品の楽しみ方を解説します。キャラクター名鑑や、演じた歴代の俳優たち、作り手や社会背景によって変化してきた解釈についてなど、時代劇忠臣蔵を隅から隅まで楽しめる内容です。