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中山七里先生なら絶対にハズレないだろうと思って買った。面白かったら2作目も読む前提だった。
割と一定の温度感で進行していて、常に一定の面白さがあった。無駄?みたいなシーンもなく中弛みを感じないのが良かった。
解決間際になって、物足りなさを感じて、流石に中山七里先生でもそういう作品はあるかと思ってた。
ただ、この作者がそのまま終わらせるか?って思い出して、期待して最後まで読んだ。
真相については、少し腑に落ちなかったけど、期待は裏切らず、強烈なインパクトを残された。
結果的には2作目も読みたい。
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田舎の資産家が亡くなり、相続鑑定士の三津木が依頼を受けて調査に出向くのだが、次々と殺人事件が起こる。三津木の肩に寄生した人面瘡のジンさんがバディとなり、事件の真相に迫るミステリ。
通読10作品目の中山七里。
本屋で平積みされた本文庫作品を発見。
直感的にイヤな予感。人面瘡が描かれた装丁が気に入らない。あれか。カエル男の路線のヤツか。はたまたSFちっくなヤツか。
20分ほど自問自答し、最後は勢いで手に取った。
家父長制が残る信州の田舎町が舞台。信州山林王の本城家より、遺産相続の鑑定依頼を受け調査すると遺産の中に鉱物資源を発見。これを発端に、相続人が次々と殺害されていく…と言う展開に、100ページを超えたあたりから私の脳内で奏でられる犬神家の一族・愛のバラード。
事件も昔ばなしの絵本の通りに進んで行くという、まさに金田一耕助ワールド全開のファンタジー強めなミステリだった。横溝 正史作品が好きな人には、きっとハマる物語ではないだろうか。
しかしながら、私にとってはイヤな予感が的中。
本作品は私が求める中山七里のミステリでは無かった。
本屋であと10分、自問自答を続けておけば良かった。
それでもきっと買っていたんだろうけど。
人面瘡のドSなセリフがちょいちょい笑えたんだけど。
なんだかんだ片岡鶴太郎の解説まで読んだんだけど。
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うわ、さすがの中山節。ダーク七里降臨w
最後の最後まで読後感悪く、ゾクッ&モヤモヤさせてくれる。
ジンさんも言ってるけど、確信犯的横溝路線。
しかも、たぶん絵本の作者の悪意って、逆説的に中山七里の本音の一部でもあると感じた。ホント、こうした悪意を書かせたら天下一品。
事件と犯人はオーソドックス。共犯ちゃんも、まあそうだろうなーと予想してたので、ミステリ的にはふつう?
でも、主人公と刑事さん、主人公と弁護士の柊さん、主人公とジンさんの絡み会話が楽しい。
続編が出たけど、精神力がフルのときにまた読みたい。
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相続鑑定人の三津木と肩に寄生した人面瘡のジンさんによる、ある前時代的な風習が残る村で発生した殺人事件解明の物語
皆も書いてるし、作中でも出てる通り横溝作品のオマージュ
全体的に無難にまとめられているが、逆を言えば盛り上がる場面が少ないとも言える、パンチ力が物足りない感じ
三津木とジンさんの関係性がもしやと思っていたが...
ラストの久瑠実のドン引き具合が面白かった
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漫才のような掛け合いが面白いコンビ。
最後に向け加速度がアップすると考えてたアレやコレの答え合わせが一気に進み全てが明らかになるけど、この後さらに読者を煙に巻くようなラストが用意されているのを知ると「あぁこれは中山七里の本だった」と思い知ることになる。
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人面瘡と共に謎を解決していく少し変わった設定が興味深かった。双方の掛け合いが面白かったです。物語が二転三転ですのも良かったです。
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・閉塞的な村社会
・因縁のある名家
・見立て殺人
横溝正史のエッセンスを大量に盛り込んで完成された一作。
『犬神家の一族』をベースに『悪魔の手毬唄』と『悪魔が来りて笛を吹く』のエッセンスを加えた本作だが、題名にもある『人面瘡』も金田一シリーズが元ネタなのかな?
例えるなら麺固め、脂多め、味濃いめの家系ラーメンにおかわり自由のライスを付け加えた感じ、つまり横溝ファンにとっては満腹気分が味わえる一作。
2作目は離島の事件とのことであるが、果たしてベースになったのは『獄門島』か『悪霊島』か。
横溝好きなら読んでほしい1作。
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2024.06.16
積読してて、ようやく読めた。久しぶりの中山七里作品。相変わらずのテンポの良さと、横溝正史の世界観、大好物。
犯人は早めに見当がついたので、あとはヒョーロクとジンさんの掛け合いを楽しんだ。
それにしても人面瘡って…って思ってたけど、なるほど、そういう事ね笑
次回作も楽しみ。
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博識で口悪のジンさんと頼りないヒョーロクとのやり取りが面白い。ストーリーには関係ないけど個人的には土星馬鹿が印象深かった笑
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信州の山林王として名を馳せた資産家の一族、本城家に相続鑑定人として訪れた主人公。
ところが相続人が一人、一人と死んでいく。
口の悪い人面瘡のジンさんと優柔不断で情けない主人公・ヒョーロクのコンビ探偵もの。
田舎の陰鬱な家の描写が横溝正史を思わせる。
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面白いし、文章も上手いし、展開も良いのだけど、全て既視感のあるエピソードだったりで、新鮮味に欠ける。大オチも読めた。。
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物語は、旧家の遺産相続を背景にお決まりのパターンで展開していく。この小説が新しいのは、主人公の三津木六兵に寄生する人面瘡を探偵役として設定したところで、最後の1ページには、「そうきたか」と思いがけないオチで笑った。
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横溝ワールドの物語
自分としてはどちらかというと好みではありません(笑)
相続鑑定士の三津木六兵(ヒョウロク)とその六兵の肩に寄生した人面瘡のジンさんとで田舎の財産分割協議での殺人事件の真相を明らかにしていく物語。
家長制度がまだ残る田舎の家で、財産分割をめぐって、相続人が次々と亡くなっていきます。
その亡くなり方が横溝ワールドです。
絵本の物語に見立てられた殺人になっていて、
最初のタヌキは焼け死んで
二番目のタヌキは首を吊り
三番目のタヌキは流されて
という展開
相続人のそれぞれの思惑の中、犯人は?
そしてその真相は?
ということなのですが、何が好みじゃないかというと、
ヒョウロクとジンさんの掛け合い、そして、ジンさんが明らかにしていく真相という設定
ジンさんのドエスなものの言い方もなんだかなだし、
ジンさんが真相を明かしていくところもなんだかなだし、
結局ジンさんの正体は?というのもそうだよなだし..(笑)
横溝好きな人には楽しめる作品と思います。
これ続編があるようです。
横溝好きな人にお勧め
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特殊な設定のミステリでした。
登場人物の掛け合いも楽しかったです。
カエル男以来の中山七里さんでした。
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07月-13。3.0点。
続編出たため、再読。
旧家の遺産相続に関する連続殺人。相続鑑定士が主人公、人面瘡を左肩に持つ。