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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
今のところ自分の身近で、看取るっていう経験をしたことが無いけど、
無理やり長引かせるのはどうかなあと思う。
その時になったら違う感情になるかもだけど。
お医者さんは大変だよね。
ツールは持ってても、答えがある問題じゃないから。
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高齢化社会と医療についてすごく考えさせられました。
そして亡くなった父のことを思い出し、新たに父にとって何が良かったのかをまだ悩み続けてる。そして、悩んでいていいのかもしれない、と思った。
深刻な問題を題材にしつつも、全体的にはほんわかしていて夏川草介さんらしいお話でほっとしました。
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2か月程前に義父が誤嚥性肺炎で入院しました。
入院手続き、医師の説明があったと同時に確認されました。高齢の為、急変した場合の処置について…
心臓マッサージしますか?どれくらいの延命処置しますか?
えっ?今決めるの?と内心びっくりでした(*_*)
まさにこの作品が私自身タイムリー過ぎて
医療系の作品は何冊も読んで来ましたが、まぁとにかくリアルで身近な内容で…読んで良かった!
神様のカルテもいいけど
こちらの作品も良かった〜ヽ(´▽`)/
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病院が舞台なので当然、患者の死も切り離せない少し重たい所もありましたが、研修医と看護師の進展もあり読後は爽やかさの残る作品でした。
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初めての作者。ずいぶん色々な医療小説を読んで来たが、上位にランクインする。誠実な医者や看護師の成長物語には、どっぷりのめり込んでしまう。舞台が自然豊かな安曇野で、研修医桂の実家が花屋という設定も良い。
単に成績が優秀ということだけで医者になる若者が多いと聞くが、こういう医者に診てもらいたい。ぜひ続編を!
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「神様のカルテ」と栗原一止先生が好きすぎて…でも、この作品と主人公の桂正太郎先生も、期待を裏切らず、私の推しとなりました。
作品は、日本医療の深刻な問題、高齢者医療が主題になっています。
栗原先生や桂先生のような出来た人間になることは難しいかもしれないけど、このような作品を読んで、日本医療の問題を考えること、感じることは意義あることと思います。
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安曇野の病院では、入院患者のほとんどは後期高齢者。治療することに意味があるのか悩むことの多い研修医と、見守る看護師、指導医師・・・という図式で、悪人は出てこない、純化された抽象世界に仮託して、高齢化社会の医療についての倫理と、医療関係者の本質的な善根を描写。
癒やされるし、ハートウォーミング。ただし、(夏川のマーケッティング戦略かとは思うが)女性のセリフ、独白が、あまりに古めかしい。
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花の美しさがわかる人間がいるような病院素晴らしいですね。現実にどう向き合っていくか、どう死なすか難しい今の医療の実だと思います。
夏川先生は相変わらず医療モノが素晴らしい!
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随所で出てくる花の描写に、どんな花なのかとネットで検索してみたり。自然豊かな長野県が思い浮かぶ。
正解なんて分からないことが多い。
それでも、悩むことをやめずに、自分なりの答えを出せる様になりたいと思った。
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+++
たとえ命を延ばせなくても、人間にはまだ、できることがある。
看護師の月岡美琴は松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目になる。この小規模病院は、高齢の患者が多い。 特に内科病棟は、半ば高齢者の介護施設のような状態だった。その内科へ、外科での研修期間を終えた研修医・桂正太郎がやってきた。くたびれた風貌、実家が花屋で花に詳しい──どこかつかみどころがないその研修医は、しかし患者に対して真摯に向き合い、まだ不慣れながらも懸命に診療をこなしていた。ある日、美琴は桂と共に、膵癌を患っていた長坂さんを看取る。妻子を遺して亡くなった長坂さんを思い「神様というのは、ひどいものです」と静かに気持ちを吐露する桂。一方で、誤嚥性肺炎で入院している88歳の新村さんの生きる姿に希望も見出す。患者の数だけある生と死の在り方に悩みながらも、まっすぐに歩みを進める2人。きれいごとでは済まされない、高齢者医療の現実を描き出した、感動の医療小説!
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東京の花屋の息子・桂正太郎が、信濃大学進学を機にやってきた安曇野に魅せられ、小規模病院で研修医として勤める日々の物語である。三年目の看護師・月岡美琴と知り合い、忙しく気が抜けない日々のなかにも喜びやしあわせを感じる時間はあるが、高齢患者たちの病状や治療や看取りの方針、家族との関わり方など、学ぶべき、悩むべき事柄が多すぎる。それらひとつひとつに、生真面目に真摯に向き合う桂の姿に、思わず応援したい気持ちが湧いてくる。きっといい医者になるだろうと思われるが、本人にとっては気の休まるときがないだろうとも案ぜられる。美琴とふたりで、悩みながら乗り越えて行ってほしいものである。指導医の「小さな巨人」こと三崎先生も人間として格好いい。この先も見守りたくなる一冊である。
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好きな作家夏川さんの地方の高齢者医療を扱った作品。遠からず自分や家族に訪れるであろう死をどのように受け止めて、受け入れるのかという重いテーマを花が持つ柔らかさや爽やかさを交えて生の清々しさと重ねた良作でした。
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登場人物がそれぞれ信念をもって意見を交わすシーンは神様のカルテと同様に胸が熱くなりました。より良い選択をするためには最初から決めつけたりせず、人それぞれの気持ちを慮ることが大切だと改めて感じました。
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終末医療から見た医療の本質を作家業としてのテーマとしているように見受けられるのだが,神様のカルテと被る点を今後どのように棲み分けしていくのか楽しみにしたい.
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「神様のカルテ」の作者が送る日本が抱える高齢者医療問題。
長野県の安曇野にある梓川病院に勤める3年目の看護師の美琴と研修医1年目の桂の二人の目線で描かれる。
現役のお医者さんが描く高齢者医療の現場はあまりにも現実的で、時には辛いし、悲しくなることもある。
高齢の患者さんに延命の為だけに治療をするほど、日本の医療は恵まれていないと言う桂の指導医の言葉は、とても重く、桂の心の揺らぎが手に取るように伝わる。
どんなに患者さんに誠意を尽くしても、高齢の患者さんはある日突然急変し、あっという間に亡くなってしまう現実・・・それは本当に全国の中核病院で起きている現実なのだろう。
テレビや他の医療ものの小説では取り上げられない静かで厳しい現実がこの作者の作品の中にはある。
「神様のカルテ」が地域の救急体制の問題を描いているので、比較して読むことをお勧めする。
超高齢者が増える一方の日本で、医療を巡る問題は決して明るいものではないが、桂の花に対するエピソードと安曇野の四季を描くことで、読む者の心も救ってくれる。
個人的には桂が救急で運ばれた患者さんの家族の為に3時間だけ延命治療を行い、指導医の谷崎に反抗するが、その理由を聞いた谷崎が納得するシーンが好き。
涙がこぼれるが、このシーンは全ての人への愛に溢れていると思う。
「神様のカルテ」を読んでいる人だけに分かるサービスも。
終わり方が終わり方だけに、簡単に続編は出ないだろうけど、研修が終わり、梓川病院と美琴の元に戻ってくる桂を楽しみにしたい。
そして。
今も地域医療に精魂を注いでいる作者に敬意を表したい。
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神様のカルテのファンだったので読んでみました。
神様のカルテとは似て非なる本だと思いました。こちらは本当にテーマである高齢者医療について考えさせられるお話が多いです。登場人物それぞれのキャラもよく、特に谷崎先生は考え方は極端だけれどそれが現実だよなと納得してしまう部分もありました。最後のあたり、少しだけ神様のカルテと繋がる描写があって良かったです。自分の親の看取りのときやそのような場面に出くわした時また読み返したくなる本です。