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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までは紙の美しく楽しい面を取り上げていたが、今回は紙でこんな事をしてしまったという闇の部分も書かれている。
戦争に使われた紙らしかも死人まで出ていて核の悲劇の呼び水になったかもしれない…
弓子さんも登場。これは嬉しい。
コロナで世の中が変わり、記念館とお別れ。
さあ、次はどうなる?
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シリーズ5作目。
記念館の閉館まで、あと半年。
何とか記念館の事業を続ける為に、ワークショップに力を入れる百花と一成の様子を中心に、大学3年生となった百花の学生生活もこれまでより多めに描かれている。
今作ではがっつり三日月堂も出て来るし、三日月堂でも出て来た楮の話も再び登場。
日本各地に残る紙の歴史を描いている良作なのだが、今作はとにかく登場人物が多く、半年の物語を短いピッチで書いているので、これまでのような百花や一成の記念館や紙に対する思いの深さが伝わって来ず、かなり残念。
以前の百花の興味から、紙で「こんなことが出来る、あんなことも出来る」って言うのが楽しかった。
これまでいろいろ生み出して来たから、ネタ切れなのかもしれないけれど、今回初めて出て来た「墨流し」のパートだけは良かった。
「習字」ではなく、「書道」を学んできた身には墨のすることの大事さを描いてくれたのは嬉しかった。
何故、今作でこんなに書き急ぐのだろうと思ったら、ラストで新型コロナの影響が・・・
今後どうなってしまうのだろうか???
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和紙の里、小川町に行ってみたくなりました。
時代に合わせて描かれているため、ここにきて感染症のお話が。。百花の「理不尽」という言葉に強く共感しました。次のお話で明るい未来が見えるといいなと思います。
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東秩父村の和紙の里に行ったことがあるので、思い出しながら楽しく読み始めた。百花の成長を感じ、閉館からどのような進展がと思いきやのラスト。読者にも伝わる悔しさと不安。
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「紙屋ふじさき記念館」、その5。
和紙と活版印刷…とつながって、「物語ペーパー」に使われた百花の亡き父・吉野雪彦の著作を復刻した小冊子を刊行するという話がもちあがる。
また、紙そのものが芸術作品になろうかという、墨流しの技法を使った料紙との出会いから、閉館する記念館の最後の企画は料紙を使った文箱を作るワークショップと決まったのだが…
だんだん、失われつつある手作業や伝統技法の解説が多くなり、百花の研究レポートのようになってきたような…
その上、突然、リアル世界の新型コロナウィルス感染が物語世界に入り込んできたことにびっくり。
もちろん、コロナ禍で人々の生活様式も価値観も大きく揺さぶられたことは間違いないんだけれど…
ここまではっきりとリアル時間が百花の大学三年生と特定されたら、この先の物語も現実世界の実像を反映させて進まなくてはならなくなりそうで、何となく違和感が残った幕切れだった。
この先の世界の変動、例えば為替変動や他国の戦争も、物語に入れますか?この物語の伝えたいことって、そこですか?という…
そして、例によって蛇足ですが、表紙のイラストが気になって気になって…
百花の体のねじれ方もすごいが、腿裏まで届くような長〜いショルダーバッグと、いつも三揃スーツの御曹司の、レギパンのようなピッチリしたパンツ。ううう…誰も気にならないのかしら…
さらに個人的には、ご贔屓の登場人物、文字箱の綿貫さんの再登場希望。
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今回は、記念館の物語というより、和紙が作成されるまでの工程や、加工の深掘り、という印象。
なんとなく想像出来て面白かったし、読後改めて動画や画像で見てみた。
まさに手仕事。
どうしても想像出来なかった「西本願寺三十六人家集」を画像検索で見てみると、成程、圧巻の美。
これが全て手作業とは。しかも時は平安時代。
素晴らしい。
岡本さんの、自然をそのまま写し取ったような、という墨流しも見てみたい。
ラストはいきなり現実とリンクして、不安に駆られた。
どうなってしまうんだろう。
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ここでも民藝運動に出会えて嬉しい
関連本に出会えて行く楽しさ
柳宗悦 芹沢銈介 手仕事は心の仕事
布染色でやってみたいのは板締めなんだけど
和紙の世界にもあるとは!確かにありそう いいよね(^^)
「西本願寺本三十六人家集」って国宝展にあったかも?書は分かんない世界だったけど美しい筆跡が興味深かった
書かれている和紙に関わった手仕事まで想像できなかった
ちょっと悔しい
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シリーズの5作目。
第一話 ぴっかり千両
第二話 墨流しと民藝
第三話 春霞の小箱
ふじさき記念館も残すところ半年ほどで閉館する。
そんな中、百花は夏休みにサークル遠足として東秩父へ和紙の紙漉き体験へと出かける。
古い町並みや趣きある鄙びた雰囲気を存分に楽しみながらも滲み出る歴史の厚み、時の流れの儚さを思い貴重な体験をする。
体験して得るものは、価値があり何ものにも代え難い貴重なものとして残るだろう。
この中で、「西本願寺本三十六人家集」を知る。
三十六歌仙の和歌を集めた装飾写本であり国宝だと。
歌を読み学ぶためのものであり、美しい筆跡を味わう。
初めて知り得ることが多くて勉強になる。
墨流し、これは水と墨と風だけで作り出す。
人間には作り出せない世界であり、一回だけの形。
いろいろな体験をすることにより、ふじさき記念館でのワークショップに活かすことができ、閉館へと向けて準備も順調に進んでいくのだが、年が明けてから世の中の雰囲気が変わってきつつあった。
2月まではなんとかワークショップもできたが、3月にはとうとう中止となる。
そして、先の見通しのないまま、閉館セレモニーもなく、記念館の最終日を静かに終えるのだった。
ラストが、寂しいのだが今回もものづくりをしている人たちの姿、ものに宿った手の跡に心惹かれる。
伝え続けることの難しさもあるが、けっして無くしてはならないものだと気づかせてくれた。
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紙は奥深いっ!!今回はサークルのメンバーと小川町へ紙漉き体験に。墨流しのところでは民藝も出てきてテンションが上がる。物語ペーパーも見てみたいし、『東京散歩』も読んでみたいな。
記念館の閉館がコロナ禍の後ろに隠れていたなんて。何年後かに読み返したら、懐かしく感じるだろうな。
閉館後の記念館の続きを知りたい。
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ものづくり、手仕事の奥深い魅力がますます伝わってきますね。
ただ・・・物語にまで反映させることはないじゃないかって思ってしまったのも事実。これを好機に変えるアイデア・展開が準備されているんだろうとポジティブに捉えて次作を待とう。
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5作目。みんなの想いややる気があっても現実は中々厳しい。記念館の閉館間際、今の世の中とリンクした状況になってもの凄く切なかった。物語では綺麗に閉館して欲しかったけど、きっと他の方法でみんなが集まって何かができると信じたい!
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シリーズも5作目。
ますます和紙や手仕事の世界にどっぷりつかって
シリーズとしてはだんだん好き嫌いが分かれてくるかも……
私はもちろん好きなシリーズ。
最後はいよいよコロナ禍と記念館閉館というダブルのパンチに。
果たしてこの先どう展開するのか目が離せません。
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シリーズ5冊目。今年3月に出た本でようやくここで追いついた。
第一話はほとんど「小川町和紙体験学習センター」と「東秩父村和紙の里」の紹介みたいな章。ネットで写真も見ながら読む。
サークルの遠足の中でメンバーのキャラは知れてくるが、二作目に出てきた美濃の紙漉きの二番煎じみたいで、お話としては物足りない。
和紙の里で漉いた葉書が後日届いて、皆でああだこうだ言うものと思っていたが、それもなく。
第二話は料紙、染め紙と墨流しの話。こちらも「西本願寺本三十六人家集」など調べながら読むが、ここらの知識を深めたくてこの本を読んでいるわけではないのでねぇ。
第三話は大学祭があって、閉館の準備をして、お正月に飯田に行って、楮かしぎに、記念館の最後のワークショップに硯の石紋と、駆け足でなんだか忙しい。
2つの話には『ものづくりをしている人の姿、ものに宿った手の跡に心惹かれる』とか『身体を使うとき、心は自分を超えてはるか遠いところまで広がっていく』など、いい感じのことが書いてあると思うのだけど、物語としてそれが深まらず。
そして終わりには新型コロナウイルスが登場して、あの時はあんな風に何かの区切りを迎えた人も多かっただろうしその無念な感じはよく分かるのだが、このお話にわざわざこの話題を入れるかなぁ。
これからの話の展開に思うところがあるのか、この先どういう話になっていくのだろうか…。
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かなり専門的情報が増えてきて、なんどふりがなを見ていても覚えられない。
何度も「もうすぐ閉館」という言葉が出てきて、どのように閉館するのかと思いきや…
百花さんは、残念で不安でしょうね。
ワークショップや百花の体験すること、見てみたい!と気になります。
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シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。
記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。
この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。
そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。
そんな縁で、墨流しを使った文箱を、最後のワークショップで作ることに決まる。
ところが、新型コロナウィルスが流行し始め、紙を扱う藤崎産業にも大きな影響が出始める。
小冊子研究会のメンバーたちの遠足の様子は、読むのは楽しいが、莉子以外、正直もはや誰が誰だか…。
しかも、菓子屋横町月光荘のシリーズとの混線してきたし。
今回は料紙のことが取り上げられ、書道のことも出てきた。
次の巻にもこの話続くのかしら?
なんとなく、次の巻あたりで最終巻になるのでは、という気がしているが。
小川町での楮かしきの様子が興味深い。
そして江戸から戦時中までの、小川町の紙づくりの歴史も詳しく知ることができた。