前作があるとはしらなった……
2022/04/19 23:58
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投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あもくん」のおうちは、何事にも動じないお母さん、何かと霊(?)現象に巻き込まれるあもくんと、ホラー作家のお父さん。
読者を日常から不条理世界に巻き込む諸星節好調!笑いあり恐怖ありのバラエティあふれる掌編が沢山入っているのでお得な気がする。
マスクのお話が二本もあるのは新型コロナウイルス流行の時代背景が伺えて、数十年先に注釈が加わるかも知れない。
前作を知りなくても面白く読めるけれども、あも君と呼ばれる少年の話「雨の日はお化けがでるから」を読んでいたので、その続編かと思っていたら、「あもくん」が最初の本であったとは。買い損ねていた。どうりで知らないエピソードが入っていた(笑)。なぜか1巻(「あもくん」)を再版されていないようで、入手困難。角川書店さん、本棚が寂しがるので再版お願いします。
あもくんの二巻目
2022/04/09 17:35
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投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
諸星大二郎は別格。稗田達多作品のゲストもありつつ、守くんが上手く言えなくてあもくんになったのだと知る。長かったので忘れてた。
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あもくんシリーズ第二弾。ということですが、第一弾読んでいないや。そちらはいずれ購入することにします。
日常と非日常の境がとにかく曖昧な、あもくんとお父さんに降りかかった怪異の数々。「こっちでもへび女はじめました」が駄洒落オチになっているけど、あれよくよく考えるととんでもない怖さだ。踊り食いに感じる嫌悪感を集約したら、あんな感じになるのだろうな。目が合うのはきつい。
追いかけられる「給水塔」「しつこい夢」の安定の気持ち悪さ。自分が怪異・怪談で強く感じる恐怖は、向こうがこちらを認識しているというのもなので、この二つはいやな話です。給水塔は、普段認識していないけどそこにあるもので、その中には水が入っているという理解はしているのだけど、本当に水しかないっていないかどうかは確認したことないよなぁ、ということに気づいてしまうと、あの存在が怖くなる。
自分の頭上にあるという事実も怖いですね。マウント取られてしまっていると、逃げ場がなく感じます。「給水塔」のオチで自宅の屋根に来てしまったのは、もう最悪です。
怖気はなかったけど、じわじわ侵食してくるような怪しさの「夢とあもくん」でした。鳥肌が読むにつれて進んでくる感じ。やだやだこわいこわい。
でも、好きになってしまうぞくぞくなんだよなぁ。
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あもくんの関係が、『大甲子園』や『バイオレンス・ジャック』になってゐる。
稗田先生が出てゐる。なんかなー
うーんうーんうーん。
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怖いかと思いきや、シュールなギャグといった感じでした。
玉石混交って感じで、良いものもありました。夢系は好きかも。
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画はやはり……。
・人形少女 ……息子の友達の少女が人形と入れ替わり?
・羽毛田君の奥さん ……カップ。
・こっちでもへび女はじめました ……高橋葉介からパロ。
・塀の穴 ……ゴツい女に追われ。
・登山君の遭難 ……横倒しになった男の顔のような山。に呑まれて生還したら、尻……。
・海で呼ぶもの ……
・風の強い日 ……★064pこわ。
・給水塔 ……諸星と給水塔っつったら、度忘れしたが女の死体が、ってのあったな。
・夢のともだち ……少年が古墳に。稗田礼二郎。
・ムンクの女 ……笑
・回談 ……★ヤケクソな面白さ。「ママの俎板汁出る死体生のまま」。栞と紙魚子。「殺人鬼の男子が死んだの近日さ」そして「暴れるレバア!!」
・しつこい夢 ……悪い夢の連鎖。
・マスク ……コロナ禍って正直どうでもいいけど、同時代に生きる諸星先生のネタになっただけで、生まれて存在して自らを主張してよかったよ>コロナウィルスへ。
・夢の集会 ……★夢から醒めたら。迫力の無い筆致が迫力。
・またまたあもくん ……自ら呼びかけられて。
・逢魔が時 ……★街に差す光と、影。
・夢の劇場 ……★夢と真実について少女が教えてくれる。
◇あとがき
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あれ、お父さんが主人公のシリーズだったけ、と最初思ったけど、まあ、細かいことは良いかなと思えてきた。手書きの緩い線や薄墨があったり、統一感はと云われると困るけど、諸☆先生らしいと思う。結構、落ちが無く、ぶった切る様な終わり方も多い。
茜ちゃんって前に出てたっけ?
決して上手い漫画家ではないと思うけど、美少女、美少年を描くとドキッとするなあ。その後のコマでチョッと力の抜けた少女の表情もいいなあと長年のファンは思う訳です。