書評本というより、本の紹介付のエッセイ集という感じが好ましい。
2023/06/18 23:52
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
村井さんに翻訳された本は、いつもユニーク。となると、彼女のアンテナに引っかかった書籍というのも非常に気になる。
と言っても本書は、書評というよりエッセイ味が強く、私には、いつものように稀有な人生に嫋やかに寄り添う様子が好ましく、もちろん、そこで紹介された本も一冊残らず読んでみたいと思った。
というか、紹介されていた40冊中、既読は2冊で、ちょっとびっくり。本好きゆえに、書評本を手に取れば、三分の一ぐらいが既読の本があるものだが...。ある意味読書欲が刺激されました。
本の良さをたくさん感じた
2024/01/28 23:32
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投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読むことができて良かったです。
いろいろな本をお勧めしてくれることで
知らない本と出会うチャンスをいただけるし、
さまざまなエピソード、経験や心の動きを共有
してくださることで心強さや一息つくような安堵を
いただけるような一冊でした。
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ハリーシリーズから入り、少し気分が落ち気味な時に読んだからか、けっこう重い部類に入るエッセイとなった。年齢とか、環境とか、まったくの他人事とは思えない部分もあるから。
本の紹介はほんの一部。9割はまつわるエッセイ。
私だったら、その本を読んで「散歩に行きたい」と思うかはわからないが、日々の生活を普通軸と考えて淡々と好きな時間を過ごす、本を読んで気分転換して散歩で洗われて…そんな日々がやはり愛おしいく思えるだろうな、と思った一冊
紹介していた本は、新しいものも多く比較的入手もしやすいと思われます。
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翻訳家の村井理子さんの40章からなるエッセイプラス読書案内。エッセイの中には重たい話もあったけど、全体的には読みやすくかったです。
1番共感したのは、最後に書かれていた村井さんの本に対する思いが、私と一緒で嬉しくなりました。
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不思議な温度感の作品だった。
著者の人生や日常生活のエピソードと、それにリンクした本が紹介されているのだけれど、そこに良い意味でギャップを感じるというか。
本人のことを知らないからだけれど、語られるエピソードはどこか哀愁を感じるというか、少しの物悲しさ、あわれさを含んでいるように思うのだけど、紹介される本はどれも面白味を多分に含んでいる印象。
それは著者にとっての「本」というものが、生活の延長線上にあったとしても、寄り添った後にそこから抜け出せてくれるというか、束の間の逃避を与えてくれるか怪我のないものだからなのかなと勝手に感じた。
”本は私が必要とするそのときまで、じっと動かず、静かにそこで待っていてくれる。人間は信用できない。信用できるのは、本、それから犬だけだ。”
また、『自分の言葉で書き残すことへの執着』というエピソードで書かれている、著者にとっての文章を書くということへの覚悟は、とても強烈に心に残った。
読んでみたい本もたくさんあったし、自分が読んだことがある本が紹介されてると嬉しくなった。まずは『三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章術』を読んでみよう。
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以前読んだ村井さんのエッセイよりずっとよかった。
「村井さんの読んでいる本」に興味があって読みましたが、紹介されている本より、エピソードそのものが面白かったです。特に、カッコ内の村井さんのつぶやき。
また、家族についての気取らない文章に、村井さんに対する私の考えが変わった気がします。
紹介されている本も読んでみたいと思うものが多かったです。読みたい本ばかりで時間がない、とも思うけれど、自分の本を出版しながらちゃんと読んでいる村井さん。当たり前かもしれないけれど、やはり何事もインプットとアウトプットが大切なんだなあと、自分に言い聞かせています。
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綺麗な色の表紙も絵も好きです。
年齢的に共感出来る所が多かったです、戻った大好きなお正月は同じだなぁと思いました。
コロナ禍で良かった事はお正月のんびり気ままに過ごせた事です。戻った大好きなお正月!
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ワンのイラストが良いわ~。
後ろ姿や覗き見している姿、尻尾の微妙な高さにクスッ。
よく、茶色のお弁当の話しは聞くけど、私は
真っ白いお弁当が、ありました。
お弁当箱の半分にご飯、隣に冷凍食品のエビシュウマイだけが。(チンしただけの)
せめて梅干しの赤があればなぁ~。
子供時代の記憶が、あふれているエッセイ
私は、呪文を持っています!
「十年たてば、笑い話よ。」
刺激に耐えられないとき、気持ちを奮い立たせることができないときの文字の優しさ。
疲れたら閉じて、元気になったときに開くことができる本の懐の深さ。大災害時代に生きている今、様々な記憶に向かい合うことに
多少疲れてきた私にとって、本は今までと違った意味を持って、人生に存在していると思う。
そう、本って不思議にそばにいてくれるのよね。
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著者が翻訳者でもあることを初めて知った。
年代も近くそうそうと頷けることも多く、なにより本の選定が魅力的。
挿画の犬もほのぼのさせてくれる。
私には見つけられない本たちを紹介してくれて、ジャンルが広がった貴重なエッセイでした。
「兄の終い」、を是非読んでみます。
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"自分が年齢を重ねて内面的に大きく変わったことについては、残念なことだとも、 人間的に成長したのだとも考えていない。ただ多くを見て、多くを聞いて、多くを知って、逃げるのが上手になったというだけのことだろう。"(p.106)
"でも私にとって、家族がいることと自分一人の世界を持ちたいと願う気持ちは矛盾しないし、自分一人の場所を求めることを諦めてしまえば、私はきっと、何も書くことができなくなるだろう。"
"人間は誰しも心のなかに自分だけの空間を持っているはずだし、持つべきだと思う。そこに逃げ場を持っているだけで、そこに本当の自分を住まわせるだけで、暮らしはずいぶん楽になるような気がしている。"(p.172)
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2022.09.24
なんの予備知識もなく読み始めた初めましての作家さんのエッセイ。
これからわたしにも来る40代、50代の生活、健康、家族のさまざまな悩みがぎゅっと凝縮されたエッセイで、その日常に寄り添う1冊が紹介されていた。思わず図書館のオンラインで予約した本もいくつか。
あまりに現実的すぎて少し先の未来が怖くなってしまったエッセイ。
老いても、明るく楽しく自分の好きなことを諦めず生きていきたいなあと思った。
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翻訳家、村井理子さんのエッセイ。
そうそうわかるわかるという感じであっという間に読み終えた。エッセイにちなんで紹介される本も興味深い。
著者は両親と兄を見送り、夫と共に義父母の老いにつきあい、子育ても仕事もと、盛りだくさんの日々。自分の体調の変化もある。大忙しの自分とうまく付き合う方法をみつけることは大事だなということも教えてもらった。
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村井さんとは、ぜひぜひお友だちになりたい!
と失礼なから思ってしまう。
私の(読みたい本メモ)が、いっきに増えてしまった。
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村井理子さんの本は、とても読みやすくてしかも心に残るという印象がある。
「兄の終い」や「家族」など濃い内容でガツンときた記憶があるのだ。
今作品は、帯にも「私と本は常に近い場所にいた」とあるように自分のエピソードを絡めてこの本がお勧めだ、また繰り返し読むのはこの本だ、これはこういう気分の時には最高の本だと次々と尽きることなく紹介している。
すでに読んだ本もあって、また思い出したりするのだが…。
これは読みたいというのもどんどん増えてきて困ってしまう。
買うか、図書館で探すか、たくさんありすぎて付箋だらけになってしまった。
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読書日記は誰が書いたものであれ私にはとても興味深い参考書になる。
短いけど、しみじみと人生が詰まったエッセイと、馴染みのある本、ない本の紹介が絡み合った一冊。
あれも読みたい、これも読みたいがまた増えてしまったよ。