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難しい内容だと思っていたが、イラストもあり、イメージがしやすかった。わかりやすい言葉で書いてある本だった。
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2024年に新1万円札の肖像になることが決まったことで一躍を注目を浴びた渋沢栄一。日本における資本主義の父といわれていることは知っていたが、詳しい足跡は知らなくて、自国の最高紙幣の人物がどんな人か知らないのはちょっと常識的にマズいと思って読んでみた。齋藤孝氏の本はどれも読みやすい。第1章で渋沢栄一の生涯を振り返るが、ここが最も学びとなった。いわばクーデターのような幕府を倒す計画をしていたのに、ひょんなことから徳川慶喜に仕えることになり、そうかと思えば大政奉還後に明治政府に入りとめまぐるしく人生の場面は変わるが、いろんな状勢の変化に柔軟に対応し、且つ、その時々で成果を残したことでより高次のレベルで仕事ができるようになっていったことがわかった。500もの会社の設立に関わるとはどういうことだろうと怪訝だったが、著者のプロデューサー的役割だという説明はすごく納得感があって腑に落ちた。かなり基礎的な内容だが、よくまとまった良い本だと思う。
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渋沢栄一の本はいくつも読んだが、斎藤先生の想いが詰まったこの本は、本当にわかりやすかった。
渋沢が倒幕、クーデター直前で辞めていてことや、そこから数年で幕府に重用される運の良さと能力の高さ、3大メガの全ての設立に関わるほどの地位にありながら、決して財閥は作らなかった「お金は仕事の残りかす」という考え方に胸を打たれた。
逆境は必ずある。人為的な逆境なら反省して悪い点を改め、自然的な逆境なら、自分に与えられた仕事に黙々と取り組むしかない!
道理に則って一身を終始するならば、成功失敗のごときは愚か、それ以上に価値ある生涯を送ることができる!成功や失敗を超えていけ!!!
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渋沢栄一の経歴や考え方を、著書を引用しながら嚙み砕いて紹介している。当時の時代背景や関連人物の説明もあって分かりやすい。大河ドラマも見ているので興味深く読んだ。
渋沢栄一の考え方は、現代人にも共感できる部分が多い。
個人的には「絶対に争いを避けようとするごとき卑屈の根性」というフレーズにドキリとした。こういうのって良く言えば平和主義なんだけど、悪く言えば事なかれ主義で頼りにならない。しかし「卑屈の根性」とはハッキリ言うものだ。さすが気丈な人だったんだろうなあ、と感じた。「論語と算盤」もちゃんと読んでみたくなった。
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渋沢栄一の人生と、彼が生きる時の拠り所として深く読み理解していた論語について、分かりやすくまとめてある本。
現代を生きる私たちにも興味が持てるように、現代社会に繋がりを持たせて書いてあって、とても分かりやすかった。
各トピックも簡潔に纏まっていて読みやすい。
論語と算盤をしっかり読もうとする前に、内容をざっくり頭に入れたい時に役立ちそう。
論語と算盤もしっかり読みたい、と思った。
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仁義道徳に欠ける会社は永続しない、また、個人や企業が富む為には、国が富むことが前提であるとの考えがとても印象的です 。今、企業の社会的責任の重要性や公共性が叫ばれたり、国連で採択されたSDGSなどがありますが、これらも「周りが富むことによって初めて自らも富み、幸せになれる」という渋沢栄一の考えを実践することで実現するのではないかと考えます。また、コロナ禍の中で更に貧富の格差が拡大していますが、企業や国家の倫理性、道徳も今迄以上に問われる流れが強くなっているとも思います。法律以前に国、企業、個人にも求められる道徳、倫理、ルールが社会に醸成され、それが社会全般に広がることを期待します。それは、渋沢栄一が求めていた社会ではないかと思います。
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恥ずかしいくらい、渋沢栄一についての知識がなく、なぜ日本の最高額のお札の顔に?と思っていたのですが、この本を読んで納得しました。
この本は
第一章 渋沢栄一の91年の人生
第二章 渋沢栄一が著した「論語と算盤」についての、齋藤孝さんの解説。
第三章 渋沢栄一と関連人物
の、三部構成です。
渋沢栄一は、江戸時代後半に、豪農の家に生まれました。
時代の波に揉まれながら、明治維新を挟んで武士から官僚に。官僚を辞めて、「日本の資本主義の父」とまで呼ばれる実業家になった人です。
今や 誰もが知っている、500もの会社や大学の設立に携わった、敏腕実業家ですが、根幹には「論語」がありました。
論語を学び、道徳心をなによりも大切に一生を過ごしました。論語と算盤は、道徳心と経済とも言い換えられます。
経済も、仁義道徳に欠けていれば、永続的に成長していくことはできないと。自分の富を増やしたり独占することを戒め、富を分散させて国全体が富んでいくことを目的にしていました。この考えのもと、渋沢栄一は財閥をもっていません。
慈善事業や、女子教育にも取り組んでいます。
論語と算盤の中で説かれていることのいくつかを、とても分かりやすく解説してくれている第2章。名言だらけでした。仕事に対する心持ちや、仕事をうまくやっていく方法など、活かしていきたいです。
科学技術の進歩で、AIに多くの仕事を代替されるようになったり、経済格差が拡がっている現代。
道徳心の大切さや、富の分散など、渋沢栄一の説いていたことを心に持ちながら経済活動をしていかなければならないような気がします。
2024年、お札の顔が渋沢栄一に変わるのは、時代の流れに沿っていると感じました。
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渋沢栄一はどういう事をしてきたのか、
論語と算盤からはどういう教えがあるのか、
がわかりやすく書いてあり、
時に図解もあり
読みやすくて楽しく読了しました。
予備知識がある事で、
大河ドラマもこれからより興味ぶかく楽しんで見ていけると思うと読んでよかった本でした。
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渋沢栄一は常に論語に倣い、首尾一貫して世の中のためにお金を稼いだ。財閥を作って富を独占するのではなく、広く世の中に富を行き渡らせることが目的だった。同じく、一部のエリート教育に力を入れた社会より、常識ある人が多ければ多いほど理想の社会であるとして、教育の独占にも異を唱えた。現代は世界的に富が一極集中し、貧富の差が問題になっている。経営者たちには渋沢栄一の思想を学び、自分の利益のためだけではなく世の中を良くするために事業を展開していって欲しい。
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この人の書く本好きなんですよね。
で、一万円札になった渋沢先生のことを知らない私にはちょうど良い入門書でした。
ちなみに、渋沢先生を知ったのは、一万円と桃鉄のおかげです。
一万円と桃鉄と、渋沢先生と、齋藤先生に感謝。
話が面白かったので、論語の入門書も買ってしまいました。
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2024年からの新1万円札の顔となる渋沢栄一。
私も大河ドラマに合わせていくつか本を読んでみているところだが、実にドラマチックで、大胆で、有能で、大変な強運を持っているとびっくりするばかり。庶民⇒幕臣⇒政府官僚⇒民間人へと渡り歩き日本経済の基盤を作り、明治維新の元勲たちや新選組や徳川慶喜と親交があり、ノーベル平和賞候補になり、本人は長生きしたって、まさに時代の生き証人ではないか。
こちらの本は、「論語で商売をやってみせる」という渋沢栄一の人生や考え方と、論語の活用法で読み解き、そして現代にも通じる道着や道徳、働く心構えを示しているもの。
現代のビジネスや対人関係での考え方にも役立ちます。
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強靭な読書力に支えられた知性が非常に役に立ちます
スイス、オランダ、ベルギー、イタリア、イギリスを訪れ、政治制度、近代産業を学んだことがのちの実業家としての活動に大いに生かされます
温かい家庭のように甘えられるようにして、楽しい気持ちになると発育が良くなる
どんな仕事にあったっても本質を直感し、細かな実務の手続きでも明るい。手続き力段取り力もあったので、組織を成り立たせるための煩雑な仕事も難なくこなせました
大きな成功よりも道を外さないことの方が大切だ
ビジネスにおける運と言うのは、基本的には上司がもたらすものです
人の行為の善悪は志と所作の両方で見る
目的を持たない学問のための学問で得た知識では仕事の現場では役に立ちません
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[墨田区図書館]
まず、まえがきが良かった。
しっかり見ているわけではないけれども、主人が見ているので一通り大河ドラマの内容にはついていけている。作中でしきりと「合本、合本(がっぽん、がっぽん)」と言っている言っている経緯や、ドラマ中の栄一の思い入れを知った上で、更に昭和人として読み進めると、著者のいう事にすべからく納得出来て、(借りては来たものの、正直多少読むのが面倒な気持ちになってきていたが)読みたくなった。
"資本主義を、その対極にある『論語』に基づき、自分の身を懸けて実践しました。"という言葉から、それまで知っているつもりだった"論語"の存在意義を意識させられた。別に経済活動に使おうが戦法に使おうが、漠然と「物事の考え方」としてしか考えていなかったので私には違和感を感じなかったのだが、"対極"なのか??
あと、渋沢栄一は「論語と算盤」という書を、筆者は「渋沢栄一とフランクリン」という書も出版しているらしい。本書を読んでその気になったら読んでみよう。
とにかく本書は読みやすかった。上述のように大河ドラマである程度渋沢栄一像が自分の中に出来上がっているところにほぼ同じ形でとらえた本書での説明があったからだけでなく、子供向けの教育書を描きなれている筆者が(恐らく)小学生もが読んで理解しやすいように、「図やイラストを多用」して各話題を6ページほどで短くまとめて紹介していたからだろう。それでもこの本で初めて渋沢栄一に接し、第三章で紹介されている他の歴史的人物やこの時代についてさほど知らない人(子)にはやはり多少読みづらいものはあるかもしれないし、するりとその場その場でわかった気で読めてしまうため、読了後に大きくまとまった理解が残りづらいかもしれない。それでもあるエピソードや、栄一の信念など、"何か"が記憶に残ると次の理解へと続くだろう。
個人的に印象に残っているのは、ドラマでも大きく意識させられた岩崎弥太郎との対比、福沢諭吉との類似、そして筆者自身が既に別所書でも取り上げているという"フランクリン"との相似。特にフランクリンは、言われてみれば建国の父としての名前も記憶の片隅にあるものの、自分だけでは"凧と電気の人"としてしか認知していなかったので、一つ勉強になった。
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1.新1万円札になると話題になって一気に書店で見るようになりました。
試験や仕事が落ち着いてきたので読むことにしました。
2.渋沢栄一とはどんな人間なのか、著者として残した論語と算盤はどのような本なのかを1冊にまとめてあります。また、最終章には、渋沢と関わりのある人をピックアップし、人間関係から渋沢について述べています。
反幕府を意志をもっていたにもかかわらず、幕府の側近になったり、官僚として名を馳せたにもかかわらず民間企業を活性化する救世主にもなったりしています。渋沢は常に金儲けによって日本を豊かにするだけではなく、いかにして道徳観、倫理観をもって生活していかなくてはならないのかを諭してます。この本で概要を把握できるかと思います。
3.間違いなく人生で尊敬する人ランキング3位以内に入るを見つけました。みんなが読んでるからというくらいの軽い気持ちで読んでみたらやられました。日本がどうすれば良くなるかを誰よりも考え、実行してきた人です。ゼロから物事を作ることはとても難しいことです。それを何十社も手掛け、まさに、今の日本経済の基盤を築いたといっても過言でありません。自分もここまで精力的には動いていないことを強く反省しました。
ここまで動いてもっと自分の力を発揮していきたいとおもいます。
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論語 雨夜譚あまよがたり 武蔵国の血洗島 藍玉ビジネスで成功した豪農の一人息子 ちょうろう嘲弄する代官 腐敗を洗濯する 一橋家で出世して徳川慶喜の側近に 1873(明治6)年に第一国立銀行を設立 不寛容な社会 現代は高い仁義道徳レベルが要求される 少しでも瑕疵があると批判されます 中国が阿片戦争後に西洋列強に蹂躙 富国強兵しなければ日本は侵略されるという危機感 学びには『知る』『好む』『楽しむ』の3段階があり 岩崎弥太郎は今日も続く三菱グループの創業者で初代統帥です