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ネット発のホラー短編集(日本でいえば2ちゃん発祥のホラーみたいな)。試しにと思って読んでみたけど、個人的にはあまり楽しめなかった。キャラとか背景を知らないせいか、物語にのめりこめませんでした。
ネット発祥といことで、正体不明な恐怖とか心の内にどんどん潜り込んでいくような妄想系のお話が多いかな。
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アメリカのネット発ホラー短編アンソロジー。
日本ものとはやはりかなりテイストが違っていて、クリーチャーが出てくる血みどろものが多い。ここらへんはホラー映画の影響だろうか?
収録されているものは何処かで読んだり見たりしたようなものが多く、クオリティはそれほど高くない。そんな中ではマックス・ロブデルの「おチビちゃん」「舐める熊」の2作はちょっと毛色の違うネットロアや都市伝説的な傾向の強い作品で(収録作の中では)異色を放ってる。「おチビちゃん」は若い娘がダイエットのために職場から放射性物質を盗みだし呑んでしまい酷い目に会うというもの。「舐める熊」は情緒不安定な主人公がトレパネーションにハマり頭を穴だらけにしてしまうというもの。いずれも一人称による独白形式をとっているのも効果的。
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なんだか「ホテルカリフォルニア」の曲中の世界みたいだな…という、どこが怖いのか、どう面白いのかよく分からない話から幕を開け、いきなり不安が募る。
残念ながら一冊を通してその予感めいた不安が払拭されることはなかった。
全体的にとにかく大味で、その存在意義やバックグラウンドを持って示すことがないただの怪物をドーンと捻りもなく登場させたとて、まったく怖くないし、リアリティの欠片も感じない。
人間の心の闇に迫らんとする、サイコスリラー的な作品もあるにはあるが、その描写と展開は極めて表層的で、ジャパニーズホラーには遠く及ばないというのが個人的見解。
また、これはクオリティとは関係ない感想だが、”クリーピーパスタ”自体がインターネットを通じて近年発展してきたジャンルということで、もっとデジタルツール等が絡んでくる話が多いのかと勝手に予想していたものの、そうではなくどれもどちらかというと割とクラシックな建付だったのは少し意外だった。
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ネットで広がる怪談「クリーピー・パスタ」の短編集。「学校の怪談」や「本当にあった怖い話」の外国版のような本だが、主人公は大人。クリーチャー系、超常現象系、精神の歪み系の大きく分けて3種類計15篇が収められている。一番面白いと感じたのは「図書館の地下室で」。続きが読みたい。これだけ取り出して、話を展開させて1冊の小説にしてほしいくらい、今後の展開に想像が膨らむ。一番怖かったのは「舐める熊」。読んでいて吐き気を催してしまった。
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呪い系ゴースト系は大の苦手だが、興味がないわけではないので、自分が耐えられる範囲でホラーに手を出している。
本書もおそるおそる読んでみた。
全然いけました。
怖くなかった(^◇^;)
夜怖くて眠れなくなるということもなく、普通に面白かったので、良かったというべきか…。
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ネットの恐怖都市伝説のホラーアンソロジーということで期待して読み始めたが、ちょっとイマイチだったな。
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う、うーん。
バックグラウンドを知らないのが悪いのか、翻訳がまずいのか、そもそもがそういうもんなのか分からないのですが、結局なんだったん?みたいな話ばかり。
洒落怖とかもこんな感じと言われれば、まあそうなんですが、お金払ってまで読みたい内容かっていうと微妙。
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ネットの掲示板「洒落怖」の海外版のようなものが「クリーピーパスタ」らしい(解説からそう解釈した)。その界隈では有名な(?)作家たちが書いたアンソロジーということだけど……全体的には期待ほど面白くはなかったかな。ネット上で有名なと聞いても、私が知っていたのは「ジェフ・ザ・キラー」くらいだった。
【収録作品】
「這いずる真紅」マイケル・マークス
試しに読んだこれが面白かったので買うことにしたわけだから、これを最初に持ってきたのは正解だったと思う(笑)。モーテルの宿泊客が謎のアメーバに襲われる話。
「おチビちゃん」マックス・ロブデル
これもなかなかに深い話。両親の可愛い娘でいたがった少女が拒食症を拗らせ、もっと恐ろしいことになっていく。彼女の話はそれこそ都市伝説でありそう。
「香り」マイケル・ホワイトハウス
「図書館の地下室で」ロナ・ヴァセラー
母が入院している間、図書館の仕事を頼まれたヒロイン。毎日必ず行う謎の約束事があった。
「スピリット・ボックスから聴こえる声」マイケル・マークス
「ハドリー・タウンシップに黄昏が迫る時」T・W・グリム
荒野にある町の住人は夜になると誰も外に出ない。
「無名の死」アーロン・ショットウェル
エジプト王朝を研究する主人公のところにツタンカーメンの副葬品とされる二つの小さな棺が届く。……これは面白かった。禁断の遺物に関わった結果、恐ろしいことになる話。
「感じのいい男」ウェルヘイ・プロダクションズ
オフィスの都市伝説かな。ブラック企業でパワハラ上司の命令にブチ切れた男が上司を惨殺する。『こいつにも心臓があった』って表現が奮ってる。最後の最後にオチがある。
「黄色いレインコート」サラ・ケアンズ
「うつは魔もの」Goldco1n
「舐める熊」マックス・ロブデル
これもイカれてた。失業し、恋人も出ていった主人公が鬱病と不安障害から逃れるためにしたこととは……
「妄想患者」マット・ディマースキー
「樹の下の女」マイケル・マークス
実家を継いだ際、前々から気味が悪いと思っていた捻れた樹を切り倒した主人公。父親の秘密、兄の豹変などゾワゾワする展開。この作家はアンソロジー中、個人的に一番上手いなと思う。
「スマイル・モンタナ」アーロン・ショットウェル
その画像を見た者を自殺に追い込むハスキー犬「スマイル・ドッグ」について触れてるけど、わかりづらい。呪いのビデオならぬ、呪いのフロッピーディスクなのか(今どき?)。
「殺人者ジェフは時間厳守」ヴィンセント・V・カーヴァ
タイトル通り「ジェフ・ザ・キラー」が出てくる。自分に見向きもしない女への憎しみを拗らせた殺人鬼が女性を殺そうと家に侵入してみれば……「ね〜〜む〜〜れ〜〜」って(笑)。笑っちゃったよ。
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インターネット上のコピペから生まれたホラージャンル、「クリーピーパスタ」。
綿密に計画を立てて女性の家に忍び込んだ殺人鬼が異変に巻き込まれる『殺人鬼ジェフは時間厳守』、いつまでも"ママのおチビちゃん"でいたかった少女がとった手段『おチビちゃん』など、15編の恐怖ショートストーリーを収録。
海外版都市伝説とでもいうべき「クリーピーパスタ」をテーマにしたホラーショートストーリー集。海外版都市伝説とか言ってみたはいいけど、こちらの本に収録されている話はクリーピーパスタ界の人気作家の作品が多いとの事なので、どちらかというと日本で例えれば都市伝説というよりは洒落怖系、の方が近いのかもしれません。日本で都市伝説クリエイターとかフォークロア作家とか言わないですもんね。クリーピーパスタ界隈だと人気作家とかあるのか……。
内容について。やっぱりジャパニーズホラーとは一味違うというか、どろっとしているというよりは物理で怪異が命を狙ってくる感じの話が多くて、直球すぎてなんか面白くなってきます。ヒトコワ系や狂気・妄想系でも流血が多くて相対的に派手めなのがなんか笑ってしまう。個人的に、怖っ!! ってなるのは日本系のホラーの方かなと思いますが、こういうのも別ベクトルで楽しいです。
一番ぞっとした話は『舐める熊』(マックス・ロブデル)。うつや不安障害から逃れるために主人公がしたことは……。これは読んでて痛い。
一番気に入った話は『図書館の地下室で』(ロナ・ヴァセラー)。母の入院中に司書の代理をすることになった娘が受けた謎の指示。読み聞かせが好きな怪異は正直ちょっとかわいいかも。