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投稿者:石蕗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
翻訳家ではない方ならではの訳や考え方、往復書簡という形がとても面白かったです。上白石さんはテレビで拝見していても、発する言葉がとても丁寧な方だなと思っていましたが、相手を思いやり言葉をあいしてるこそそういう素敵な姿勢に繋がるのだなと思いました。
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
翻訳にとても興味があったので、読んでみました。でも、翻訳って思った以上に本当に大変なんだなと再認識しました。英語力だけじゃだめだということがよくわかりました。
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翻訳に大切なこととともに、赤毛のアンの世界の素敵さ、上白石萌音さんのひたむきさもわかる、一冊でさまざまな良さがつまった本。日本語の良さや、言葉の奥深さがわかり、語学への興味もいっそう深まりました。
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どういう本なのか事前情報を特に入手せずに図書館で借りて読んだところ、思ってたのと違った・・・というのは私の勝手な予想違いなのだけど。私の大好きな赤毛のアンについて色々と語り合ったり世界観が広がる本なのかなと思っていたら、翻訳の仕方の指導のやりとり(書簡)ということで。英語を使う仕事をしている私にはある意味興味深かった部分もあるが、翻訳家を目指していない、赤毛のアンの1ファンには、斜め読みになってしまった。
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ただ英文を和訳するのとは違う、翻訳の楽しさが分かる本でした。
学校の英語の勉強でも和訳はよくしますが、翻訳は繊細な表現が必要で、難しさと面白さをよく感じました。
上白石萌音さんの翻訳もだんだんこなれてきて、成長を感じられる本でした。
翻訳家の河野さんの試訳もあり、勉強になります。
巻末には、英文や日本語訳の朗読ダウンロードもあり、すごく良かったです。
(朗読・上白石萌音、Ananda Jacobs)
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赤毛のアンの原書は自分には難しいが、上白石萌音さんの訳、先生の返信から再度修正した訳、先生の解説、試訳と読めるのでわかりやすく、また深くもさらっと読むこともできる。河野先生の読みの深さ、温かさ、上白石さんの感性の良さに、日本語での赤毛のアンの読み方もあらためて膨らませてもらった。上白石さんはこの訳の最後の方で子どもの役を演じていたとあって、多忙のなか翻訳の宿題にも真摯に向き合われたのだろうなと感心してしまった。
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翻訳家の越前敏弥さんと河野万里子さんの対談イベントで本書が紹介されていたので読んだ。
越前さんのこの間出た本(『名作ミステリで学ぶ英文読解』)もそうだけど、ちょっとはわかる外国語で書かれた、好きな(または興味がある)本を、原語で、ダイジェストで、解説と訳例付きで読めるこの手の本、お手軽で良い。『赤毛のアン』は、いつかまた読み返したい、原書で読めたらなお良い、と思ってはいたものの、まあまあ長いので面倒くさくて実践していなかった。それが、飛ばし飛ばしのイージーモードではあるがなんとなく達成できてしまった。
もう、マリラが、泣けるのよ。そうそうこれを味わいたかった、再読としてはじゅうぶん、これ以上浸ったら本当に泣いちゃうから〜という感じで、まずは『アン』のおさらいができたことに満足。
翻訳の妙技を味わうという面でも、上白石萌音さんの試訳第一弾、河野万里子さんからのアドバイスを受けて再トライの第二弾、そして最後に河野プロによる試訳、と一つのパート(十行弱くらい)に対して三段階の訳文を読むことができて面白い。河野さんから萌音さんへのアドバイスは、実際に文芸翻訳の学習をしている人にとってはもう聞いたことがあるような話かもしれないが、ただ翻訳小説を読んで楽しんでいるだけの者にとっては、翻訳者がどうやって外国語の本を読み解いて日本語にしているのか、その手の内を見せてもらっているようなワクワク感がある。
河野さんと萌音さんとのやりとり、これがまた絵に描いたような品の良さ。探究心と、知性と、茶目っ気と、素直さと、想像力と、創造力と、女同士らしい褒め合戦感謝合戦も(笑)。こういったきれいさはタレント本的と言えばそうだが、だからって別に読み物として何も失っていないんだし、ね。素敵なお二人と一緒に読んでいるみたいな気分になれて楽しかった。