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投稿者:AKI - この投稿者のレビュー一覧を見る
新作公演「カイン」の初日直前に失踪してしまったバレエダンサー藤谷誠。
彼の弟で画家の豪。
それぞれの恋人と、誠の後輩尾上くんと、
カリスマ芸術監督の誉田と、彼との関係で傷ついたダンサー達と、自殺しちゃった女の子とその両親と、
誠と豪の家族の話と、、、なんだか色々盛沢山な小説でした。
舞台と絵画の表現力が素晴らしいし、殺人事件なんかもうまいこと絡んできて面白かった。
んだけど、、、ちょっと盛沢山すぎて、個人的には処理しきれず消化不良。
読み終わった直後の感想が「尾上くん、良かったね!」だった。
最後、報われてホットしたわ。
芸術、良くわからないけど、修羅な世界だなぁ、と。
その表現力に圧倒されつつも、終始モヤモヤと不穏な空気感の漂う一冊でした。
メンタル弱っている時にはお勧めできないな。
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投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエという芸術分野における物語。登場人物一人一人の想い、行動がとても重みがあり、考えさせられながら読み進めていった・・という感じ。
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
力量差ミステリー。
男と女。
天才と凡人。
審美眼。
高低差が摩擦になる。
いろんな視点から進んでいく物語にしては、
最後に収束するところに統一感を感じられなかったので、
そういう意味でのカタルシスは少なかった。
作者視点では一つのテーマで書かれたのかもしれないけれど。
いちばん天才のような振る舞いをしていた
劇作家の行動原理がいちばん平凡だったのは、
人間の社会を描くという意味では芯を食うけれど、
エンタメ作品としてはもう一つ違う次元を見たかったかも。
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【慟哭のノンストップ・ミステリー】公演直前に失踪したダンサーと美しい画家の弟。芸術になぶられ続けた男と、芸術の神に愛された男の罪と罰。そして、驚愕の真実とは。
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一糸乱れぬ〈群舞〉の中に、不穏な足音が。流れる血と、行方がわからぬ大切な人。読み進めれば読み進める程不安が増していく。皆の一挙手一投足に心を右往左往させながら、読了。『それは、絶対誰にも話すな』
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ついどんでん返しを期待してしまっていたけれど
それが気にならなくなるほど引き込まれた。
認められたい、特別な存在になりたいと誰もが思っているけれど、その方法は手探りしかない。
どうしてあの人が、という思いは誰しも持っている。
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絶対的な存在のおわします空間に覚えがある。
いつか認めてもらうことが目標のひとつだった。
それが二度と叶わなくなったと知った時、
故人の死を悼むのとは別の涙が出たものだった。
でも「絶望」はしていませんよ。
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とても許せないクソ男たちが出てきて胸がザワついた。けれど目が離せない。いったい何が起こっているのか、どう決着をつけるのか、引き付けて読ませる物語だった。
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マインドコントロール・・・・
誉田規一
自分の作品のためなら、殺人でも唆す
藤谷誠
君はよく逃げ切った
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ノンストップ・ミステリーと謳っているのも納得。ページをめくる手が止まらなかった。
角田光代さんの解説がすべてを言い表してた。
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何か起こりそうな不穏な空気感がたまらずゾクゾクしました。ステレオタイプな描写ではあるけれど、どこかこういう人たちは恨み買ってるよなぁという共感もあり、話はスラスラと読み込むことが出来ました。しかし、高まった空気感が爆発した時、ピークを迎えてしまった感じがあり、オチを楽しむというよりも、それまでの過程を楽しむのが好きな方にオススメしたい作品でした。
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久しぶりの芦沢央さんの作品で、長編という部分
でも久しぶりに読んだので、よく読んだなと達成感
が湧いてきました。最初から最後まで緊迫感がでてて、少し怖かったです。バレエの指導って、こんなに怖いのかとビビりました。
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事実は明確に描かれるけど人物の心情や関係性については曖昧にしか描かれないから、全体的にスッキリする読後感ではない。でも不思議と心に沈んで残る感覚。誉田と豪という2人の『神』に魅せられつつ破滅させられていく人たちの気持ちが痛いほどわかる
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登場人物の感情や動きが仔細に描かれていて、気付いたらどっぷりと読み耽っていた。
読書を中断する度になんとも言えない疲労感に襲われて、最後まで読み切れるか不安になったけど、
第四章から展開が変わり始め、そこからは一気に読み進められた。
でも、芸術の世界に無縁の私には、その道を極めようとする人の思考になかなか理解が追いつかない。
だから最後の最後まで謎に包まれた表現が多く、モヤッとした読了感しかない。
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読み出したらすぐその世界に引き込まれて、次は?次はどうなる?この話、どうやって落ちるの?と気になって仕方なくて一気に読んでしまった。
それぞれの登場人物の背景、行動、言動がこのあと何かを起こさせるような不穏な展開。
でも結末まで読み進めて、芸術という分野に知識のない私はよく理解できず、そうなのか、な。そうなんだろうな。という程度にしか感じ取れなかったのが残念。