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上巻と同じく、クラウゼヴッツが生きていた時代のヨーロッパ戦争史の事前知識がなかったら本のなかで紹介される歴史のことがよくわからない…
今後頑張って読んでいこうと思う。
ただ、「建築物の修復のための駐留は軍隊の仕事ではない。」「戦争は外交の一手段である」というフレーズは印象に残った。
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上巻に比べると「いかに戦うか」を論じているが、それは主に戦略的な観点からのように感じた。
なんとか読破してみたが、何を得たかというと自信を持って言えるものは多くない。
年を重ねながら何度も何度も読み返して行きたい、そんな本だ。
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防御と攻撃の差が大きくない。
重点に一点突破。ナポレオン戦争時代は決戦主義だったから。しかし、第1次世界大戦のような総力戦の時代にどれだけリアルな戦略なのか。民衆の武装で萌芽が見えるが。
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上巻に続いて、下巻でも戦争のあり方を延々と述べているが、本書は上巻を含めて、リーダーがやるべき、人間の動かし方が説かれており、その辺りを注視して読むと、現代にも応用できる教訓がいくつか見られる。『戦争論』においては最高司令官が組織のリーダーとなるが、それを現代の企業等の組織のトップに置き換えて読み込むと、上に立つ者として求められる資質が見えてくる。
個人的に、著者が述べた司令官と国民皆兵、民衆群との関係については、組織間の役割分担を決める際に必要な要素がよくわかる箇所で、その判断力がリーダーが有能であるか否かがわかると思われる。
人間は個々人で能力差や分野ごとに向き、不向きがあり、場合によって努力では覆せられない要因もある。それだからこそ、組織で人を動かす者はいっそう各人ができること、できないことを見定めていく必要がある。そのため、人を動かす権限を持つリーダーは、それぞれの人々の特色を十分に知っておかないと、実際の仕事で苦労するということが、この本から読み取れる。他人の心情を汲み取れない者は、たとえその人の実力が十分であったとしても、組織を掌握する能力として不十分なのである。