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一匹狼ならぬ「一匹の孤独な竜」と「脳筋?の白虎」の不思議な関係
2024/09/26 22:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あり - この投稿者のレビュー一覧を見る
餌にするために傷つけた竜はまだ、とても小さかった。人型になって、「せめて殺してから食べて」と懇願された白虎は驚いて自分も人型になってしまう。とりあえずねぐらに持ち帰った傷ついた竜。彼はとても変わっていた。
強いのに弱い。いつでも逃げられるくせに逃げない。仮の下手な白虎のために魚を追い込んでくれる。夜は暖かい白虎の毛皮の中で夢を見る。
滝に住む大蛇が龍を捕らえた時、守ろうとした白虎は大蛇に噛まれ、その猛毒で瀕死となる。竜は大蛇に聞く。助ける方法は?大蛇は答える。「無いねえ。もう。」「何だって、助けたいなんて思うのさ。お前を餌だと思ってるんだろう?」
「ああ、でも、竜の血なら効くかもしれない。何でも治すって噂だろ?」子供の竜は自らの腕をかみ、人型になって、自分の血を口移しで白虎に飲ませ続ける。
同族同士で殺しあい、絶滅しようとしている竜。普通の虎として生きることを知らない白虎との関係が、少しづつ変わっていく。
淡々と、言葉少なに描かれるその様が、龍の孤独と白虎の孤独が、心に染み込んでくる。不思議な作品。とても良い。
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