- 販売開始日: 2022/08/12
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: HARTA COMIX
- ISBN:978-4-04-737032-6
虎は龍をまだ喰べない。壱
著者 一七八ハチ(著者)
とある山中、虎が捕らえた獲物・・・・・・それは今やその姿を見かけることが殆どなくなった一匹の龍だった。 龍の肉は至極の味、その血は全ての傷を癒やし、心臓を食べれば不老不死...
虎は龍をまだ喰べない。壱
商品説明
とある山中、虎が捕らえた獲物・・・・・・それは今やその姿を見かけることが殆どなくなった一匹の龍だった。 龍の肉は至極の味、その血は全ての傷を癒やし、心臓を食べれば不老不死となると言われる。しかし、龍の未成熟な体つきを見て、虎は食べるのをやめてしまう。龍と虎、獲物と捕食者の関係。ふたりを繋ぎとめるのは、狩猟本能? それとも・・・・・・。『少年の痕』で熱狂を呼んだ一七八ハチの新作は、ファンタジー異類旅譚!躍動感あふれる動物たちの姿をご堪能あれ。コミックス2巻は10月刊行予定!
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龍虎の旅
2024/08/16 14:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sice556 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生態系におけるサバイバルに龍という架空の生き物が加わって展開されるファンタジー
面白いです
まず、龍が最強ではないところ
神格化されているわけでもなく、ちゃんと生態系に存在しているのが良い
たくさんの動物たちが出てくるけど、名前もないままに
あるのも良い
1巻では、龍の子に対する虎の感情が変化していくのがよくわかりましたが、これからどうなるのか?と、二人の関係性変化を期待して先を読み進めたくなる
一匹狼ならぬ「一匹の孤独な竜」と「脳筋?の白虎」の不思議な関係
2024/09/26 22:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あり - この投稿者のレビュー一覧を見る
餌にするために傷つけた竜はまだ、とても小さかった。人型になって、「せめて殺してから食べて」と懇願された白虎は驚いて自分も人型になってしまう。とりあえずねぐらに持ち帰った傷ついた竜。彼はとても変わっていた。
強いのに弱い。いつでも逃げられるくせに逃げない。仮の下手な白虎のために魚を追い込んでくれる。夜は暖かい白虎の毛皮の中で夢を見る。
滝に住む大蛇が龍を捕らえた時、守ろうとした白虎は大蛇に噛まれ、その猛毒で瀕死となる。竜は大蛇に聞く。助ける方法は?大蛇は答える。「無いねえ。もう。」「何だって、助けたいなんて思うのさ。お前を餌だと思ってるんだろう?」
「ああ、でも、竜の血なら効くかもしれない。何でも治すって噂だろ?」子供の竜は自らの腕をかみ、人型になって、自分の血を口移しで白虎に飲ませ続ける。
同族同士で殺しあい、絶滅しようとしている竜。普通の虎として生きることを知らない白虎との関係が、少しづつ変わっていく。
淡々と、言葉少なに描かれるその様が、龍の孤独と白虎の孤独が、心に染み込んでくる。不思議な作品。とても良い。