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さすが米澤穂信、なんでそんな話?と思ったところが全部繋がってくるのが面白い。
課長は絶対仕事できる人だな〜と思っていたらやはり。しかしまさかの結末で、心から公務員らしい主人公に同情。これは流石に辛い。
もちろんミステリーではあるけど、それよりも地方行政の難しさみたいなものが描かれている気がする。
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何の先入観もなく読んだが、面白かった!
主人公に共感し、理不尽な仕事や使えない上司にイライラしながら読み進めたが、最後の展開には驚いた!
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『Iの悲劇』というか『Iの問題』なんだろーなと思った。
なんとなく浅いなと思われるような登場人物ばかりだったけれど、そんな簡単な話ではなかったんだな。
物語としてもすごいと思ったけれど、深く考えることとか、ひとつの問題に取り組むことへの力とかいろいろなことを考えさせられた。
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もうとにかく面白かった!!自分が今この街、この家で当たり前に生活できていることに感謝した。万願寺くんに幸あれ!
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仕事人たちの話だった。
その人が持ってる熱量って、全て表に出るわけじゃないんだよね。
熱い人だよ、万願寺さん。
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本と鍵の季節みたいな感じの、設定は繋がってる短編集。ミステリと思って読むと物足りないけど、連続ドラマにはできそうなキャラ設定は愛おしい。
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個々の出来事の裏に西野課長だけでなく、観山も関わっていたのに驚き
過疎や地方の苦しさに少しやるせない気分になった
そして誰もいなくなったとは関係なかったのは少し残念
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安定の連続短編。
オチうんぬんではなく、引き込まれる文章力には
毎回脱帽です。
やはり日本一の短編作家さんです。
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悲劇とも喜劇ともとれる米澤穂信らしいザラついた後味のミステリーでした。田舎暮らしに楽観的な夢を見て挫折する話はよく聞きますが、移住者だけでなく地方行政のかかえる問題までもが浮き彫りになります。たしかになー綺麗事で上手くはいかないよなーと色々考えながら最後まで読んで、そういえばこれはミステリーかと思い出す。ただのミステリーで終わらない米澤穂信のストーリーの作り方はやっぱすごいなと思いました。
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短編集ぽい感じかと思いきや最後に「そこか〜〜〜」っていうオチが待ってた。万願寺くんとても好きなのでどうかグレないでほしい。その後どんなキャリアを積んでいくのか気になるな
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ミステリーというより、地方が抱える問題点を浮き彫りにした作品でした。
もちろん、ミステリーとしも面白かったですが。
旅行中に読みましたが、首都圏や大都市に住むものには、中々理解出来ない、考えたくない?地方が持つ悩みに思いを馳せることになりました。
日本が観光立国になったといっても、観光資源を持つのは一部地域たけ…
産業もしかり。
主人公と東京で働く弟が言い合う姿は、まさに、地方を故郷とする人の心の葛藤なのでしょう。
でも、果たして地方が抱える問題を当事者だけに押し付けて良いか、疑問に思えます。
と同時に、毎朝通勤電車に揉まれ、狭い住居に我慢しながら暮らすのが、幸せなのかどうか…もわかりませんが。
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無人となった限界集落を再生したい。各地から集まってきた訳アリの移住者たちと、彼らを迎える市役所の「甦り課」の3人。
相次ぐクレーム、度重なるトラブル。その果てに見えてきた謎とは?
米澤作品らしい苦味成分多めの連作短編集でした。
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一度無人になって朽ちていくだけだった集落に人を移住させ再興する計画が立ち上がる。
移住を支援するための部署「甦り課」に送られた主人公。
住民のために奔走するが、村では不審な事件が相次ぎ、次第に人が減っていく。
話が進むにつれ昼行灯なはずの上司や無邪気な新人に対する疑問が深まっていき、最後に明らかになる構図が面白い。
この事件後、主人公はどの道を歩むんだろう。
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無人となった集落に新しく移住者を募って村を再生させようという市役所のプロジェクトを巡るお話。
やる気の薄い西野課長と現代っ子の新人・観山の間で奮闘する市役所職員の万願寺だが、それぞれ曰くがある移住者たちとの間で次々とトラブルに見舞われる。
小火、鯉の盗難、子供の失踪、バーベキューでの食中毒、仏像の祟り…、過疎に悩む地方都市の姿がしっかり描かれてもいるが、メインはこれらのトラブルにまつわる謎解き。
一件落着した後で明かされる、その発端にある人間の心理にこの作者らしいビターさが楽しめる。
終章、積み重ねられた話が、トラブルとは関係ない過疎を巡っての兄弟のやりとりだった第5章も含めて、うまいこともうひと捻りされたが、ここまで、やる気がなさそうな課長と観山がいつも万願寺を差し置いてどうしてあんなに鋭いのかという気もしていたので、あぁそうだったのね、という感じも。
明日から1週間ほど入院するので本はたくさん読めそうに思うが、感想を書くのが溜まってしまう…。
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もっと怖い話かと思っていましたが、コミカルな作品でした。いや人が死なないだけで、構成は「インシテミル」と同じ感じなのかもしれません。
面白かったです。