投稿元:
レビューを見る
「閉じ込められた」とあるだけの男の日記。色情狂の妻の描写は痛々しいが、どこか笑えてくるのが萬壱らしい。
途中から登場する小学4年生のレナの家族と、男の弟である醜いデザイナーとが繋がって、「チク」の存在と恐ろしい感染病のことが少しずつ見えてくる。
コロナウイルスで大混乱の現在、未来を予言しているようでますます怖さが増す小説。
投稿元:
レビューを見る
出てすぐ購入したけど冒頭だけ読んでて、今になってようやく読み直し。
今読んで良かった。コロナ禍で日本の惨状の中で読んだことでむちゃくちゃ怖い思いで読めたから。
後味悪くて煙草が優しく感じるくらい。
章の中で〈文脈〉がいいなーと思って読み進めてたけど、最終的に何が何か分からんくなって、それがただの嵐の前の静けさだったことが衝撃。
投稿元:
レビューを見る
『ボラード病』が良かったので別の作品を読んでみたくなり、この本を読み始めました。
テーマというか内容というか、ほぼ『ボラード病』と同じような印象で、言葉も中身も汚くて、とても読み進められませんでした。
『ボラード病』が読めたのは主人公が小学生で直接的なエロとグロが少ないためと判明しました。
投稿元:
レビューを見る
最初から何なんだ、ヘンな感じだと思い、断続的に読み進めたが、進めば進む程ヘンなことに拍車がかかる。登場人物のそれぞれの視点からの描写が面白く、それぞれが語彙が豊か。後半になってみんなおかしくなっていくのねって感じで納得するけど、気味が悪い作品ではある。
何だか意味不明な箇所が沢山あって理解ができないものも多いけど、そんなの気にする必要もない。地下鉄もあって都会のように感じたけど、次第に感染地域のようなものも出てきて、あれっと思ったりもしたけど、結局は架空のロケーション。
投稿元:
レビューを見る
エログロ注意ではあるのだが、それはあまり本筋ではない。『回遊人』と同じような設定と登場人物で話が始まるが、こちらはより深刻な展開を見せる。『ポラード病』とも通じるが、本書もやはり3.11の経験を下敷きにして、「現実と思っていた事が実は偽物ではないのか?」「ではホンモノとは何なのか?」といった疑念に捕らわれ始める人々の「覚醒」の顛末を描く。結末の後味の悪さも含めて、現代日本の虚構性を究極まで力勝負で煮詰め切った小説と受け止めた。
子供に安易に希望や救済を見出すべきではない。
投稿元:
レビューを見る
露悪!良かったけど、んーわからん、ハリガネムシはめっちゃ分かる気がしたけどこっちはずっと怒られてるようだった。