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投稿者:さすらい人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英語を教える時に、この本は大分ヒントになりました。学生時代、こんな風に教わることができたらなあ、と思います。
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[ 内容 ]
「ぼくは退屈している」と「ぼくは退屈な人間だ」を英語で言うと?
“water”は水?
お湯?
わかっているようで、実は英語学習のつまずきにもなるポイントを、楽しいエピソードをまじえながら解説します。
英語・日本語のセット例文50をまるごと覚えてしまえば、英語らしい表現の基本がよくわかります。
[ 目次 ]
1 英語らしい英語日本語らしい日本語(waterは水じゃないの?;「来る」と「行く」 ほか)
2 この英語はどう訳す?(Where is my pen?を何種類もの日本語にしてみよう;コンテクストは大切! ほか)
3 小さな違いに注目(maybe、perhapsとprobably;quiteとvery ほか)
4 文全体の姿に気をつけよう(句読点で意味が変わる!;文と文の因果関係 ほか)
5 さらに意欲のある人のために(名文の徹底理解;さまざまな英語 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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岩波のジュニア新書はたまにいい本がある。これもその一冊で、2005年初版、古本屋でみつけた。とても面白い。waterがH2Oで水でも湯でもあることからはじめて(中国語にも類似した使用法がある)、boringとboredなど間違いが絶えない他動詞の使い方、few, a few, not a few, quite a few(あまりない,少しはある,少なからず,非常に多くの)の使い方、look out(気をつけろ)とかkick the bucket(くたばる)などのイディオム、you knowが「〜ですよ」の意味だとか、qiute(イギリス英語で段階が付けられる形容詞のつくときは「まあまあ」)とveryのちがいとか、とても詳しい。また、英語がくり返しを避ける言語だから、言い換えを律儀にニュアンスのちがいととらえると読むに耐えない訳ができあがるとか、句読点の使い方や仮定法、無生物主語、挿入構文、描出話法など、まさに英語の発想を教えてくれる。最後は英語と米語のちがい、上流英語と非上流英語のちがい、小説の解読の実習など、高度な内容もある。ネイティブ・チェックの受け方や、辞書の語義のつかいかたまで丁寧に教えてくれ、高校生のときに読んだら、英語がもっと分かったのになと思った。東京大学の学生や理系の大学の先生でも英語には苦労しているんだなということも分かる。
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初学者には、ちょっと難しいかなあ。中級向き。
英語で、確信の度合いを表す副詞について、だいたい何%くらいって書いてあるがいまいちピンと来ないなーと思っていた。
著者の指摘通り、わたしも「たぶん」と「かもしれない」がごっちゃになっていることに気づいた。
確かにことばは生き物だが、やっぱり日本語でしっかり区別して、適切な語を選択しようと思った。
思いは言葉に足らない。だからこそ自分の気持ちを的確に表す語を用いて、発信しよう。
(相手がどうとるかはまた別の話です。)
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難しすぎず易しすぎず、教科学習から離れすぎずしかしくだけすぎず、絶妙なバランスで、英語に関する個々のエピソードから英語の発想について紹介している。英語の発想と聞いて広く全般的、俯瞰的な内容を想像されると違っていて、当然のことながらあくまでも個々の例示からの演繹的な説明がされている。
岩波ジュニア新書シリーズは大人が読んで楽しめる良いシリーズであると思っており、今後も手に取ってみたいと思っている。
この本も著者近著の「解釈につよくなるための英文50」とともに、再度机に座って鉛筆を手に取り組んでみたい。
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英語の表現の例文とそれに対する解説。
英訳を想定して書かれているようだが、英文を読むことにおいても役に立つと感じた。
内容は難易度的に入門書とは言い難いが、定期的に読み返したくなるような良書だと思う。
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基本的な例文をインプットし、自然とアウトプットを出して行くイメージ
英語と日本語は一対一の関係があるという考えを捨てる。
英語独特のいい回しである、形容詞の名詞化、日本語にすると同じだがニュアンスにより使用する単語を使い分ける(思う、たぶん、うまく、マッカーサー…、大げさ表現(死んでもいい…、and複数意味6つ、
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もともと上の子(中2)に読ませようと思って買ったのですが、自分が先に読みました。
高校生くらいを対象としたものと思われますが、(英語上級者を除く)大人が読んでもとてもためになる内容多数。
すっかり行方昭夫先生のファンです。
もちろん、中学生(1〜2年生には少し難しいかも)〜高校生には大変オススメ。さすがの良書です。
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ジュニアでなくても、楽しめるのが岩波ジュニア新書(自分がジュニアの時は難しくて読破できないものばかりだった。)。本書も、すでに大人の私にも参考になる解説が詰まっていた。英作文の心構えは、英語と日本語はいろいろと異なるから、おおよその意味内容が訳せればよく、まずは和文和訳からという本書のアドバイスは、英文ライティングの際の精神安定剤になりそう。本書を通して筆者の教養がにじみ出るとともに、ユーモア溢れる語り口なので飽きずに読み通すことができた。中高生向けの英語の本が実利に傾いていない頃の旧き良き本哉。