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東京は浅草に建つ、小さくも美しい日和神社には、ある伝説が残っている。
はるか昔。人間に助けられた猫が恩返しをするために、町が洪水に襲われるのを住民に知らせた、という。
時は現代。隣接する春日野病院に通院する人々が、日和神社を訪れる。乳房を切除することになる女性、うつ病になった高校生、父親が脳梗塞に倒れた役者志望の若者……。
心に悩みを抱えた彼らは、神社と猫がとりもつ不思議な縁によって、心の傷を癒やし、幸せを見つけていく――。
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逆境の中、自分の生きる道を見つけた人々の話。
神社の宮司もその様な一人だった。
良い本に、巡り会えた。
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はからずも不幸を背負ってしまった人達。その不幸は、もう消すことはできない。そんな絶望の淵に追い込まれたとしても、それでも、人生に無駄なものなど一つもない。と、そう思ってしまう。
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西由比ヶ浜駅を読んで、今作も読んだ。
親子の絆 絆創膏の絆は絆って字だった。
子を想う親の気持ちは無償の愛であり、絶対というものはないと言われる、この世界において数少ない絶対というもの。
若い読者が多そうな村瀬さんの作品ですが
歳を重ねた私に本当に色々な事を考えさせる。最終章は読んでいて、辛すぎるが素敵な作品だった。日々の幸せを、改めて感じさせてもらえた時間になった。
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西由比ヶ浜駅の神様を読んでよかったので今回のお話も読んだ。
みんな何かしらの病気や怪我をしていて心が狭くなっている状態から、猫に招かれ日和神社を訪れ背中を押され大事なことに気づくお話。
読みやすかったし、最後には全てが明らかになって読後感もよかった。
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もちろんファンタジーの部分はあるけども前向きになれるお話。神様に救ってもらってるわけじゃなくて、人間に救われてるってのが良いですね。
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優しい宮司さんとの会話で 色んな人が元気になっていく話
読んでいる私も 少し元気になりました。
でも~そんな宮司さんが 一番辛い思いをしていなんて!
そして拓くんも! 最後の話に(T_T)
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素敵な本だったな。
生きるをテーマにしてくれて、嬉しかった。
西由比ヶ浜は悲しすぎたから。
タイトルから神様が登場しそうなのに、猫ちゃんの先導はあるとしても、対人間の話しだったので、安心して読むことができた。
神社に招かれた人達は、それなりに不幸で疲れている。
なかなかに鬱屈しているので、宮司さんと出会ったからと、安直にすぐに立ち直ったりはしない。
一通りの流れを経て心が柔らかくなって、やっと素直に宮司さんの言葉を受け入れることができる。
その一連の心の変化に、心を寄せることができた。
それにしても最終話は悲しい。
見送らなくてはならない方が辛いだろうに。
2024/07/08 17:11