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〇北田卓史さんの色と線の絵から、黒井健さんの色と線の絵に
両方を味わえる幸せ
〇お話しにも手を入れておられる
タバコを吸う場面は全面カットのよう
声に出して読みたい童話に
黒井健さんの挿画の新装版
4巻『ゆめでもいい』には描き下ろしの新作も!とのこと
旧版と読み比べ
「小さなお客さん」
…タイヤがパンクしてごきげん斜めの松井さんに声をかけてきたのは。タクシーに乗ってうれしい兄弟の様子がほこほこします
※昭和のおじさんのぶっきらぼうなところが、令和のお兄さんになってる!
お兄ちゃんと弟くんはどちらもかわいいなあ
「うんのいいはなし」
…たくさんの魚を釣ったお客さんを乗せました。ひんやりと何かが見え始めました。
※オノマトペが変わっている。こだわりを感じる。ちょっとしたことで雰囲気が変わるのだな
最後の場面が付け足されていて、ホラーな感じよりもファンタジー色が濃くなっている
「白いぼうし」
…道の上の白い帽子を持ち上げ、うっかり白いチョウを逃がしてしまった松井さんは…
※考えかんがえ→考え考え のみ
物語がパーフェクト
松井さんの語尾の「わい」が気になりましたが、日本人の心の物語なので、あえてそのままで置いてくださったのかも
「すずかけ道り三丁目」
…四十くらいの女の人がすずかけ通り三丁目へ行ってくださいと言いました。そんな場所があったかな?と不思議に思いましたが。戦争の日をふり返るお話
※声に出して読みやすくなるように、文をそっと直されているように思った
「山ねこ、おことわり」
バックミラーを確認すると、シートに座っていたのは山ねこでした。降りてもらおうとしますが…
※“ ”→『 』…貼り紙ぽく?
りっぱな医者→1人前の医者…仕事ではなく社会人という感じ
にやっ→にまっ…丸く分かり合った感じ
「シャボン玉の森」
道の真ん中でシャボン玉を吹いている女の子。横によけて欲しいのだけど。
※「はらがたつ」という表現の削除
女の子への説明のセリフが追加
怒ったような表現の削除
波線が緩くなっている
「くましんし」
…お財布を忘れたお客さんに届けに行くと?
※しきものが二回。棚のしきものと床のしきものかな?
「おどろかれたでしょう。」→「かけてください。」…紳士にとっては部屋の様子は普通なのだ
なみなみとという表現の削除…程よくかな?
松井さんはウイスキーをついでもらったけど、飲んでないかも?運転するから?
「ほん日は雪天なり」
…松井さん、キツネのコンテストに誘い込まれてしまいます。衝撃作
※「むらがってとんでいます」→「むらがってふっています」…雪
?の位置
みんな会館→ミンナ会館…会館の名前に
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図書館本。小話集。あまんきみこさんの「白いぼうし」はその昔、教科書にあった。柔らかく、温かみのあるストーリーは私は好きなのだけど、長女は“普通”だそうです。
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教科書でお馴染みの「白いぼうし」が収録されています。
運転手の松井さんと、風変わりなお客さんとのやり取りが微笑ましい。
松井さんは、戸惑ったり怒ったりしながらも、誠実でありたいとする。そして、ちょっぴり好奇心旺盛。
価値観がガチガチの大人にこそ染み入るかもしれません。
今の自分は「すずかけ通り三丁目」に辿り着けるだろうか、と思いながら読みました。
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白いぼうしを何度も読んで、どう解釈するのが一番美しいのかを考えた。こうも解釈が楽しくなるような作品はない。
あの女の子はなんだったのか。それを考えることが楽しいのであれば、この本を読んでよかったと思って良いと思う。
他の作品も素晴らしいが、白いぼうしが一番心が温まる気がする。