【逆境を乗り越える為に、哀しき運命を押しのけろ】
2024/01/27 17:38
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロ棋士になる宣言をしたあいは勝つ程に孤独になる中、世界最強のAI、淡路と八一が立ち向かう中で明かされる未来の物語。
東大に入るよりも狭き門であるプロ棋士の世界。
そこに大言壮語したあいは孤独となる。
求められるのは相手の心を打ち負かすのでなく、強くする将棋。
一方で最強AIである淡路に散々と蹂躙される八一。
銀子の名残りを持つAIと対局する中で、見える次の課題。
そして、銀子の抱えた過酷な運命を知る。
各々の決意を携えて。
逆境でこそ光輝く彼女らに運命は微笑むのだろうか?
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今回は、エンディングへの布石といった感じかな
銀子ちゃんは?
淡路はどうなる?
あいは病気?
飛馬は?
とにかく、皆に幸せが訪れることを祈りたい
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面白かったのだけれど、このラノベはどこに向かっていくのだろう、と思ってしまった。
あいが必死に将棋を指してあたかも主人公のように奮闘している傍ら、主人公の八一は天衣に将棋マシーンに改造されてしまっている。
読んでいて、藤崎版封神演義の妲己に改造される紂王を思い出してしまった。
AIの発達ってかなり怖い。
高性能AIを動かせるだけの財力の有無で社会生活や職業生活上のあらゆる勝ち負けが決まってしまいそう。
これから人類はどこに行くのだろう、とも思ってしまった。
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面白かった!ここ最近ので一番よかった。
今作の私的肝は、やはり夜叉神グループの”淡路”。世界最強のスーパーコンピューターでディープランニングして、将棋の未来を八一と天ちゃんに見せる、その影響。これこそラノベ(今のところ)。ここ最近、リア界に追い抜かれてる感あったし、なんか痒いラブロマ中心でしんどかったが(個人的感想)、やっぱり、こういうのが面白いねぇ。小学生がプロ棋士に連勝していくとか、無双とか。一番怖かったのが八一とその兄の会話シーンでの
P280のあの台詞
「すべての棋譜が千日手と相入玉だった。」
淡路が出した100年後の未来を破るのは
やっぱり”あい”の一手、ちゅう感じにしてほしいねぇ。
どっちの”あい”でも良えんで。
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りゅうおうのおしごとも17巻目まできたかと感慨深く思いつつ、将棋が好きな私は、一時期を除いて、毎巻楽しみにしている作品でございます。
今巻は前巻の最後で出てきた、スーパーコンピューターが見せる100年後の将棋に八一が挑むというもの。
それと、弟子のあいも3段をすっ飛ばしてプロ入りを目指すみたいなことを言い出して、将棋界の反感と期待を背負って戦う話かなと。
表紙にあるように、銀子さんもでて来ます。
読んだ感想は、将棋って奥深いなぁと。
もちろん、実の棋譜があるわけではないのですが、今、ソフトで研究すると評価値の低い振り飛車を復活させようとしたり、ソフトでは理解できない感覚(センス)だけで手をつなげていくというやり方など、面白いなぁと思いました。
私も将棋指す時は四間飛車なんで、振り飛車が小説の中でも躍動したら、おおーってなります(笑)
100年先の将棋は実際どおなってるのかというところですが、本当に研究したら、おそらく八一の感想になるんじゃないかと。
ただ、あくまで人間同士の戦いなので、絶対に決着はつくんだろうとは思いますし、100年後には手にならないと採用されない手が復活してるかもしれませんし、まだ、100年後の将棋も変わらず面白いものであると思います。むしろ、面白いものであってほしいですね。
なかなか将棋を指さないと理解できないことも多い本作ですが、将棋は強ければ良いっていうものではないということと、人間が指す将棋だからこそ面白い、人の心が動くものなんだということを改めて思う巻だったと思います。
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めちゃくちゃ面白くてあっという間に読み終わってしまった。ここ最近の巻はちょっと表現や見せかたが大仰過ぎて気になるような部分もあったんだけど、この巻はテーマも主人公の行動も結構ぶっ飛んでるし、落ち着いているパートは表現もしっとりしているし、ストーリーがいくつも進行して充実していたのでそこまで気にならなかった印象。
今までスポットが当たっていなかった人物に主観視点が移って心情が分かってくるのも面白い。椚くんとか。
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最近はずっとソフトと将棋の関係と女流棋士界隈の話の二軸で話が展開しています。
熱い展開はあるのだけど、話の都合で急にキャラが強くなったり弱くなったりしてる感があり少し違和感。
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ありふれた言葉でも、状況や魅せ方で熱く、胸を打つものにしているのが毎回本当にすごいと思います。
ここ数巻、コンピューター将棋の話やあいちゃんの試合がメインになることで、必然的に「若さと老い」の対比が描かれること多くなってきたように感じていて。
多くのライトノベルって、若い世代の価値観の横幅の広さを楽しませてくれるけれど、「りゅうおうこおしごと!」には縦の幅もある。だから好きです。
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スーパーコンピュータを使って
解析をし続けた時
どうなるのかね
このセリフ通りなのか
はたまた
別な世界が見えるのか
どんな世界が見えるからといって
将棋というものが変わっていくのか
AIというものによって
あり方が変わる中で
影響を受けた一つ
現実の動きを見ながら
この物語の先行きを楽しみます
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スパコンが分析する100年後の棋譜とはどのようなものなのか。
それは作者の頭の中にあるものであり、本当のところ、将棋というゲームの最終解決が示されるかどうかは不明です。
ただ、面白いテーマであることは間違いありません。
それにしても、AIと将棋をテーマにすることを見据えて、ヒロインの名前を「あい/天衣」にしていたのでしょうか。
最後には、スパコンで動くAIが、人間の持つ「ゆらぎ」ないし「不確実性」(時にはスパコンを超える手を打つ要因にもなる)を具備するために八一との「結婚」を果たすという展開になったりして。
あ、これじゃ攻殻機動隊だ……。