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「教育(Educated)」という言葉の重さが残りました。
宗教、家族の独特の考え、無戸籍、代替医療、暴力、度重なる事故、精神的な不安定さ。
その先で出会う「教育」。
言葉にするには時間がかかりそうですが、出会えてよかったです。
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終始ドキドキが止まらない内容でした。もしくは息が止まってました。読むのがやめられない。
あとがきを読んでさらに絶句。因習…人々が生きていく中で知らない間に強制している偏見はあると思う。それは文化?同調圧力?それとも狂気なのか…
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にわかに実話とは信じられなかった。
ついこないだの話。なんなら年下、
それもあの世界のアメリカで生まれて⁉︎
出生届も出されることなく幼少期を山奥で過ごし、両親からは周囲とはかなり逸脱した生活、思想を埋め込まれる。当然学校にも病院にも行ったことがない。
父親の危険な仕事を手伝いながら、死がよぎる程暴力をふるう兄、それを見てみぬふりをする母。これが自然と思って育った彼女は、やがてひとつひとつ氷を溶かすように、怯えながらも家族以外の世界を受け入れていく。
度々起こる暴力的なシーンは読むのも辛かったけど、知りたい学びたい、自分でありたい、人の強い気持ちは、それすら黙らせることのできるほどの力もあるんだなぁと。彼女がとびきり頭がいいのもあるけど。思った。
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第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」1時間目 生活で紹介された本です。オンライン開催。
2021.05.03
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まず、すごかった。教育の力が、というよりもなによりも、誤った信念という暴力。そして誤った信念から生じる物理的な暴力。すさまじい。
ノンフィクションであり、筆者であるタラ・ウェストーバーの自伝。
サバイバリストであり狂信的なモルモン教徒である両親とその7人の子供を中心に、子供の1人であるタラがいかにこの狂信の渦から脱するのか、その過程でキーとなる教育とそれが彼女に与える影響を著者自ら回顧しながら生々しく、本当に生々しく描かれていく。
特に彼女の兄の、彼女への物理的な虐待の描写は辛い。
読みながら何度も、一刻も早く逃げて欲しいと祈る。
そして、それでもなお、家族と家族でありたいと望む彼女に無力感を感じる。
彼女は学才に恵まれ、外側の世界から手を差し伸べてくれたということも幸いだったのだろう。もしそうでなかったらと思うと、心寒い思いがする。
教育を受けることというのは、ただ知識を詰め込むことではない。ただ新しいことを知るだけではない。
幅広い選択肢があることを知り、そのなかから適切に選ぶ能力を養うことなのだと改めて感じさせられた。暴力や支配で選ばされるのではなく。
いや、ほんと、すごかった。おなかいっぱい。
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極端な思想に取りつかれた両親のもとで育った女性が、幾人かの理解・助けを得ながら自分で教育を手に入れ、自立していくまで。
これがノンフィクションとは。衝撃が大きすぎた。
同時に、教育、知識を身に着けることの大切さ、人間を作り上げていくために如何に大きな役割を果たすかを痛感した。
学びの大きな大きな本。
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図書館で借りた本。1/5くらいまでしか
返却日までに読めなかった。
あまりページがすすまなくて、途中でやめた。
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こんな現実があり得るなんて途中まで信じられなかった。作り話しを読んでいるのかと思った。でも、そんな残酷な現実から抜け出そうとあがき、もがいて自分の道を切り拓いた彼女がいるのは事実なのだから、これが作り話しだと言うには失礼すぎるだろう。
酷い仕打ちを受けてなお、ケンブリッジで博士号を取得してなお、彼女が家族への愛を捨てていない事実にも心が震えた。教育を選ぶか、家族を選ぶか迷い、教育を選んだことで家族を失う現実に直面し、大きな悲しみに心神喪失する彼女の愛情深さ。両親や兄弟と分かち合い、穏やかで平穏な暮らしをどれほど望んでいたのだろう。今もきっと望んでいるはずだ。
この本に書かれていることを、私はこの先の人生で何度も思い出すだろう。思い出しては彼女の勇敢さや聡明さを自分も持っているかのように振る舞うだろう。そうして自分の人生をかけて教育を受け続ける。
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文庫本で600ページに及ぶが、ある家族の7人きょうだいの末っ子の女性に、これがドキュメンタリーかと思わせるような事件が次々に起こり、目が離せないうちに短時間で読み終わった。原理主義的モルモン教徒の父親の下で社会から孤立して暮らしている家族の物語は、最近日本で話題になっている旧統一教会の親との関係で悩んでいる宗教二世を思い出させた。終末論や陰謀論を信じて疑わない父親による支配と兄弟による暴力、そして夫に支配され子供を守らない母親から逃げ出すようにして飛び出した著者は奨学金を得てケンブリッジ大学からハーバード大学まで進んで博士号を取得した。そこでハッピーエンドと思いがちだが、親子や兄弟の関係は変わらないという現実に、しばしば彼女の気持ちは崩れそうになる。そんな中で、親から離れた2人の兄たちの協力を得て過去の記憶を確認しながら本書を執筆した。21世紀のアメリカでもこんなことがあるのかと思うが、現在でも世界の多くの家族に、その家族にしかわからない理不尽があるのだ。
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いろいろな人が激賞している女性の半生の物語。教育を受けられる環境を作っていくということが社会にとって非常に重要であると改めて感じた。あえて言うと少し長い。hk
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この父母は異常すぎる。彼らは子どもたちの可能性を潰し、未来を奪い、親のエゴに付き合わせて洗脳している。その子どもの一人である著者は結果として大学へ行き博士となったものの、両親からは祝福されず服従を求められ、未だに心に傷を負っている。著者はこれから先も強く生きてゆくはずだが、両親の元に残った兄姉達はきっと同じ躾を自分の子どもに施すのだろう。なぜならそれが正しいと信じるように洗脳されているのだから…。この輪廻から抜け出すことは容易ではない。彼らの子どもたちの未来を思うと胸が重くなる。
我々は、自分が他人から受ける影響、そして他人に与える影響力の強さについて知っておかねばならない。本書の最後の締め方、「私はこれを教育と呼ぶ」には鳥肌が立った。この本は多くの人に読んでほしい。
以下、本書より抜粋。
「好奇心とは、経済的に安定している人のための贅沢だ。」
「過去は亡霊で、実体もなければ、何の力もない。大事なのは未来だけだ。」
「あれ以降の私の決断は、彼女が下したものではない。その決断は、変化を遂げた人間、新しい自己による選択だったのだ。これを何と呼んでくれてもかまわない。変身。変形。偽り。裏切りと呼ぶ人もいるだろう。私はこれを教育と呼ぶ。」
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信仰、家族、教育。生まれ育った環境、そこから自らの力で人生を変えてゆく、行動力。きっかけは僅かな事かもしれないけれど、人生と言うものは大きく変わるものだと感じました。著者の生き方は、辛い事もあるけれど、正しい選択をしていると思います。誰がなんと言おうと、人にはそれぞれの人生がある。とても深い内容でした。
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他の著者の本で、この本が紹介されてたので読んでみたかった。
とても厚みのある本だったが、読み始めたらどんどん先が気になって、、読み終えてしまった。
物凄く特殊で閉鎖的な環境下に育ち、成長の過程で次々に襲いかかる目を覆いたくなるような出来事に直面し、葛藤しながらも力強く生きる著者。
思考の描写がすごかった。
そして、最後の一文に感動した。
読み終えたあとも、しばらく余韻が残る凄まじい本。