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故安倍晋三元総理が2012年の第1次安倍内閣から第2次安倍内閣の2020までで体験したことをインタビュー形式で著した貴重な一冊です。長期政権を率い、アベノミクス、集団的自衛権の行使容認や様々な重要法案の制定で起こったことがや、G7などでの海外の首脳たちの人柄など具に著されていて目を見張るものがありましたし勉強にもなりました。その中でも印象的なのは財務省との対決です。「予算編成を担う財務省の力は強力。彼らは自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」という安倍元総理の言葉からも、その恐ろしい伏魔殿ぶりは良く分かります。安倍元総理が亡くなってしまった今、貴重な資料となる本書は必読だと思います。
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安倍首相の話題を目にし耳にすると今でも涙がながれる。
一度も会ったことがないのになぜなんだろう。
この本も読んでいるあいだに幾度か涙が出た。
これからもふとした時に小川榮太郎の『約束の日』を読み
『安倍晋三 回顧録』を読みかえして涙を流すことになると思う。
もう一度、首相として活躍する姿をみたかった。(合掌)
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発売日に即購入しました。印象に残ったことはたくさんありますが、3つあげます。一つ目は、内政についてです。同一労働同一賃金に関して、討論するうちに、野党の主張の方がもっともだと思ったという記述がありました。政策の是非はともかく、野党のいうことに耳を傾ける柔軟性を感じました。2つ目は外交についてです。首相任期を重ねるにつれて、例えば、サミットでの首脳との討論で、議論をリードしたり、険悪なムードになると雰囲気を変えるなどする記述がありました。安倍さんは世界の政治指導者の中で中心的な存在だったことが改めてわかりました。3つ目は残念なことです。公明党との連立の意義について、選挙の票の影響力の大きさについて記述がありました。安倍さんといえども、公明党の票の誘惑には勝てなかったのだと残念に思いました。外国資本、特に中国による土地購入の規制や、チベット、ウィグル人の人権侵害など、公明党が邪魔したせいで政府の政策が歪められたことについて、煮え湯を飲まされたことが何度もありました。もちろん安倍さんだけの責任ではありませんが、安倍さんでさえこの認識であるとするなら、この分だと、公明党の影響力を弱めることは当分難しいなとため息が出ました。他にも面白いエピソードがたくさんあり、一気に読みました。私自身、安倍政権に対して、不満に感じるところもありましたが、それでも、野党やマスコミに叩かれ、財務省に足を引っ張られながら、身を粉にして国家のために尽くしてくださったのだと、改めて偉大な指導者だったと感じました。日本国民全員におすすめです。
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安倍晋三さんの言葉はいつも、簡素でストレートだ。
理想家と現実家の両方の側面、人タラシでありながら冷静な計算もしている。
本当に、この人がいたから、どれだけ日本は変わったか。
政治家という存在が、どれだけのことを考えて、どれだけの決断をしなければならないのか。
もちろん、書かれているすべてがその通りかといえばそうでないところもあるかと思うんだが、他の「政治屋」さんたちも、こういうこと、本当に考えてるのか。
色々と不足や不満もあったろうが。
安倍さんですら出来なかったことが、これから誰ができるのか。
何を失ったか、本当に暗澹たる思いが募る。
まだ、日も浅いのにこんなことまで書いちゃっていいのかよという気もするが、やってきたことを素直に振り返りながら、明らかに、この先への希望、展望を失っていなかった。
それが、突然、途切れてしまった。
最後は、弔辞が並ぶ。
改めて、前触れもなく終わってしまった事が突きつけられる。
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発売後どこの本屋さんでも在庫が無く、やっと買えました。
政治にあまり詳しくない私にも読みやすく面白かったです。
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安倍さんの功績、それによる評価、反対勢力の主張…それらは傍に置いて、過去を振り返る目的で読んだ。
回顧録というタイトルだが、実際は橋本五郎氏のインタビュー形式。ただ、橋本氏が余計な意見を言わない形で聞き取りをしているので、安倍さんの考えが存分に語られており、良いインタビュー内容だと思う。
明確な理論、政策、構想力がある政治家であったことが感じられた。
読了120分
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憲政史上最長政権はこうして作られた! 手の内と舞台裏のすべてを明かす計36時間もの未公開インタビュー全収録。
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安倍さんは突然亡くなられたにも関わらず、このような回顧録が存在していたことは奇跡と言うべきであろう。
本当に面白い回顧録だった。長年に渡る政権運営において、安倍さんが何を考えていたのか、この本で少しでも知れることができて嬉しい。
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特段支持していたというわけではないが、安倍さんが成し遂げた功績の大きさを改めて感じた。偉大な政治家を失ったことを、改めて痛感。
最も印象に残ったのは、外国の要人とのコミュニケーション。野田さんが追悼演説で語ったように、猛獣たちの懐に入る天性のコミュニケーション能力は、唯一無二のものであったと思う。
巻末には追悼演説、弔辞が全文掲載されており、改めて目頭が熱くなった。
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2023年7冊目。満足度★★★★☆
2022年7月8日、選挙期間中に奈良で暗殺された安倍元首相
本書は生前に行った36時間にわたる非公開インタビューに基づく貴重な回顧録
政権の中で、当時、どの様な考えにより政策が遂行されたのか。また、米トランプ大統領(当時)を始めとする海外要人のエピソードなど、通常であれば該当者が現役を引退してからではないと披露されない話も多く、そのため、あまりにも機微に触れるとして刊行が一度は見送られていたのが本書である
かなりのボリュームがある本書を通読して、改めて安倍氏が為した「仕事」の「質」と「量」の多さに敬意を表したい
なお、もちろん、安倍氏にも影(マイナス)の部分があったが、日本や世界に残した功績の大きさの前にはそれは重要なことではないだろう
同時代を生きた全ての国民に読んでもらいたい本です
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大変に話題になっている本であるようだ。手元の本を見ると「2023年2月10日 初版発行」で、更に「2023年2月20日 再版発行」となっている。予想以上の反響で、急いで刷り増ししたという情況が伺える。
首相経験者の事績や人物を語る評伝や伝記、当該人物をモデルとした主要視点人物が登場する小説というようなモノは多々在ると思う。が、書き綴ったか、話したことを文字に起こすかで「首相経験者御本人の回顧談」が本になって登場するという例は、日本国内では余り無いような気がする。
本書は通算で3188日間、日本の憲政史上では現在時点で最も長く首相を務めた安倍晋三の回顧録である。1回に2時間程度の時間を取り、18回、計36時間に亘ってインタビューを重ね、御本人の言を文字に起こしたモノである。
全体に「問い掛けと応答」という体裁である。雑誌等で見掛ける、ややボリュームが在るインタビュー記事が折り重ねられているような雰囲気である。
冒頭、2020年に首相を辞任する前後の時期のことが振り返られ、以降は最初に首相に就任して1年余りで退陣した時の様子から、自民党が野党となっていた時期に総裁を目指し、そこから選挙に勝って政権を取り、首相として活動した中での様々な話題が概ね時系列に並ぶ。途中、首脳外交で接している外国指導者に関する挿話を纏めたような箇所も在った。
全般に「〇〇は如何ですか?」というような調子が排され、「XX年の〇〇の件はこういうように言われていましたね?」というような、遠慮せずに斬り込むような調子も在って、「安倍晋三政権の時代に、こういうのが在ったな…」とニュースを色々見た側としても記憶が蘇る感だった。
安倍晋三の2回目の首相就任以前、小泉純一郎首相の後は「日本の首相は殆ど毎年交替している??」という様子だったと思う。そういうことを想うと、安定的に首脳外交を展開して、各国の指導者達の間でも一定以上の存在感を示し得たということは存外に好かったのかもしれないと思える面も在る。
他方、「再チャレンジ」で野党党首から首相を目指した時は、民主党政権下で「損なわれた何か?」が在って、それを「取り戻すのだ!」という強い気持ちを持っていたのかもしれない。が、長く続けた中で、自民党政権の下で「損なわれた何か?」、または「看過されてしまった何か?」というようなモノが色々と在るのかもしれないというように、個人的には思わないでもない。
色々と語られている内容について、個人的には「本当か??」という程度に思ったモノも一部に在ったが、一つ感心した内容が在った。それは2回目の首相就任から長く活動出来たことに関して「1回目の“挫折”から立ち直ろうとして始めた」としていた点だ。5年程度で返り咲いた「再チャレンジ」ということになる。首相のような要職を務めるという大きなことではなくても、この「再チャレンジ」という考え方は、一寸大切であるような気がした。
巻末に色々な資料も収録されている。その中に、葬儀の際の菅義偉のスピーチ、国会での野田佳彦の追悼演説が在った。何れも評価が高かったスピーチだが、読んでみて好いと思った。
聞けば2022年前半に出版の準備が整っていながら「少し待て」となっていた本書であるという。安倍晋三が凶弾に斃れる羽目になってしまった後、御遺族たる奥様の了解も得て出版に踏み切ることになったそうだ。数奇な生い立ちの本かもしれないが、「安倍晋三政権の時代とは如何だった?何だった?」を考える重要な材料になりそうだ。現在も、未だ「安倍晋三政権の時代」の余韻の中に在るのかもしれない。だから本書は大きな存在感を放つのだとも思う。或いは「最も新しい“史料”」ということかもしれない。
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憲政史上最長の通算8年9か月にわたった安倍晋三政権を、退任後間もない安倍元総理がインタビュー形式で振り返る回顧録。
安倍元総理が銃撃に斃れてしまった今となっては、非常に貴重な現代政治史の史料である。この企画を進めていただいた関係者の方々に敬意を表したい。
評判どおり、人物評、省庁評を含め、とても率直というか、あけすけな語り口で、安倍元総理はこういう認識で政治に当たっていたのだなと感じさせられる内容であり、とても面白く読み進めた。
「アベノマスク」などについての自己正当化のきらいが拭えない弁明や、顔をしかめたくなるような旧民主党や財務省、厚生労働省等の特定の省庁への悪口などが散見され、安倍元総理のパーソナリティにはやはり疑問を抱かざるをえない部分を感じたが、「保守主義」的な自身の信念も現実の政治を進めるためには100点満点を目指さず折り合いをつけるといった柔軟なリアリズム的政治姿勢や、「仲間」とみなした人々への厚い信頼とその人たちの結束など、安倍政権が長期政権たりえた理由の一端も垣間見ることができた。
本書は、安倍元総理への好悪は問わず、安倍元総理について理解しようとするなら、是非読むべきだと思う。
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軽いなぁ!
個人的キャラクターを描くのはいいけど、
何とかでしょうばかりだよね
こんなんでいろんな事が決まって行くんだろうか?
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安倍総理にしか知り得ないことを知ることができてとても良かったです。トランプ大統領やプーチン大統領がどのような人物であったかもとても興味深かったです。
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読みたい読みたいと思っていたが、どこの本屋さんでも売り切れ続出、やっとの馴染みの本屋さんで届いて今読み始めてます。前書きで既に泣きそう。