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投稿者:本が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代の生きづらさに一言申す書。なかなか面白い視点がたくさん紹介されていて、前向きになれそう。
出典を上げながら理論的に話が進むので、見逃してしまいそうになりますが、あくまで作者の意見であり、その意見を伝えるための論理であると言うことに気をつけて読んだ方が良さそう。エッセイとしては、出典を多用している方でしょうが、学術論文でもありません。
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投稿者:華凜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校での学びがどのような過程を得てできたのか、それが現在においてどのような問題がおきているかを示している。
かつては統一した内容を教えるのが都合が良かった学校での勉強は、現在でも受け継がれている。それによる弊害や変える方法の提案もある。
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#冒険の書
#AI時代のアンラーニング
#孫泰蔵
23/2/16出版
「なぜ学校いかなきゃいけないの?」「なぜ勉強しなければいけないの?」いま子どもに問われたらどう答えよう? AI本格到来時代を前に新たな答えを考えねば
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3S6uMH5
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なかなか評価の難しい本。
今の教育についての疑問は理解できます。
特にAI時代に今の(特に日本の)教育では立ち行かなくなっていくことも理解できます。
現状の状況に至った道筋は、過去の名著を振り返りながら読み解いていかれているもののさてその問題に対して解決案とは言わなくても道筋を提示しているかというとそうではない。
アンラーンと言われても、正直しっくりきてないな。
今後、もう少し時代が進んだらなんか実感してくるんだろうか?
というモヤモヤで終わった本。
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現代、そして未来を生きるために必要の教育について、学校や教育の歴史を振り返りながらとことん考える本。
なるほどなと思う事がたくさんあった。
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学校と教育を軸に、イノベーションを歴史的に振り返る冒険の旅。引き込まれて一緒に探求できました。時代の中での必然のイノベーションが次の時代ではどういう影響を与えているか、それをどのように次の時代に引き継いでいくか「無用之用」「悪人正機」という逆説的な言葉、答えようとするのではなく本質的な問いを発する姿勢。自分だけではなく繋いで大きな世界を作っているという視点が心に残っています。
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タイトルにふさわしく、読む中でワクワク感が高まっていく流れだったように思う。
学術的でありながら、読み進めやすい。
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学校やクラスの誕生等、教育の起源を歴史的観点で解説しているところに大変興味を持てた。
ただ、筆者の主張に共感できる一方、グローバル社会の中では実現に向けた行動を取るのが困難ではないのかと思わなくもない面もあった。
筆者が独自の意見を客観性も交えて主張しているのかを、よく吟味しながら読む必要がある印象を受けた。
しかし、「メリトクラシー」という概念には非常に興味を持てたので、これからも追っていきたい
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モヤモヤが残りながらも興味深く読める不思議な本。
ビジネス本のように構成が明確で結論がはっきりしている訳でないのがこのように感じる主因と思われる。
冒険の書という書名が表している通り、問いに対して行きつ戻りつしながら、思考の跡を残し、痕跡から思考を紡ぐ方法を取っている。
結論は出しているが、結論が表に出ている訳でなく
問いに対するプロセスを追って、出した結論を読者に判断して欲しいという考えがある気がする。
問いに関する、あなたの考えはと、いう考えが根底にあるのが、著者の結論がありながらモヤモヤの要因であろう。
とはいえ、個別エピソードは興味深くストーリーとして読めるので気づきが多いだろう。
学校教育のような学びは限界を迎えており、学びの背後にある、子供とは、学校のシステムとは、才能とは、能力とはという個別事象を人文知、歴史から掘り起こしている。
個人的には親鸞の悪人正機説、内村鑑三の後世への最大遺物が印象的であった。
アンラーンをするのに年代、性別を超えた場を作る必要がある事を訴えていたが、自分は松下村塾を想起した。
年代を、超えて、問いに対して、喧喧諤諤の論争を奨励していた誠実な対応は著者の学びの姿勢とも重なるように思える。
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なにかしらAIに触れるのかと思ったらそうではなかった。当たり前のことを考え直してみる、というのは興味深いけど、あいにく教育には興味がない。
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もともと、子どもは「なぜ」「どうして」と好奇心の塊
それが学校に入った瞬間、勉強が嫌いになる。
どうしてそうなるのだろうと、この本は考えるための道しるべとなる
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何か答えが手に入ったわけではありません。納得したところとそうでないところ。モヤモヤした気持ちが、とてもとても強くなりましたが、大切なモヤモヤだと思いました。どんな「学校」が理想なんだろう?どこかで実践している人がいたら見てみたい。
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不確かで誰にも予想ができない未来を見据えた、新しい教育に関する考え方について書かれた本。
AI時代のライフハック的な本かと思ったけど全然違った。
なぜ勉強しないといけないの?という古典的な問いに対して、学びや教育を書いた古典的な名著の考えを頼りに、社会的な背景による教育の違いや学ぶことの意味を掘り下げていくような内容だった。
ChatGPTを始めとした自然言語処理による精巧なAIの出現により世の中の学びに対する見方が大きく変化しつつある。最終的にはほとんどの仕事が人工知能に取って代わられ、これまで信奉されてきた才能や能力という言葉すら意味がなくなってしまうかもしれないという未来が一気に近づいたように思う。
役にたつ、役に立たないなどという区別は人間が恣意的に作り上げたもので、何が役に立つかや物事の意味が変わりつつある世の中では人間は好きなことだけをして生きていくべきであるが、それができない理由は現代社会が能力信仰やメリトクラシーといった価値観に染まっているからだと著者は指摘する。
本書で指摘する、資本主義における能力主義的な常識や考え方からは逃れるのは難しいが、お金にはならないが自分が本当に好きだというものや行動を見つめ直して日常生活に習慣として取り込み、少しずつ満足がいくまで探求を続けることをライフワークとする生き方をしたいと感じた。
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【1章】学校ってなんだ?
◆好きなことがあるなら、なぜそれだけを一日中やれるように環境を変えない?
それが自分を変える、つまり、世界を変えるってことだろう?
◆もしなんにも制約がなかったら、どんなふうに学べるのがいちばんいいか?
◆教育の問題
私たちが教育サービスのお客さんになってしまっている
ex. どの学校に入れようか? どの塾で学ばせようか?
◆教育システムをつくり上げた偉人の信念
「教育なくして人間は人間になることはできない」
◆ただなんとなく世の中の流れに従うことで、自分自身がディストピアをつくり上げる一員になっていることを自覚すべきだ
◆変化の激しい世の中で、子どもたちが今学ぶべきこととは?
→世界を良くしていくために必要なこと
→そして、それを学ぶには大人も子どもも関係ない
◆当たり前を疑うこと
若いうちに学べ、基礎から学べ…本当か?
基礎はむしろ、学びを楽しめるようになった中上級者向け
◆なにも考えずにただ自分を認めることは、自分を成長させてはくれない
これからも、やりたくないことを受け身でやり続けてしまう
「本当はやりたかったのか」「やりたくなかったのか」「それはなぜ?」「では、なにがやりたい?」と問い続けていかなくてはならない
【2章】なんで学校に行くんだっけ?
◆学校では、一生を通じて仲良くできる仲間と苦楽を共にするような体験がない
→つまり、”本当の仲間と共に生きる”ことなど求められていない
◆「学び」は本来個人の自由な活動のはずなのに、学校は、それを「教わる」という受け身の活動に変えてしまう
◆「遊び」が切り離されてしまい、勉強も仕事もつまらなくなった
◆「子ども」という概念は発明されたもの
→以前は”小さな大人”として、働いていた
→子どもの差別をやめるべきではないか?
◆教育とは、学習する習慣のこと
→学習の前に習慣を身につけさせるべき
【3章】なぜ大人は勉強しろっていうの?
◆
【行動した→良い結果が出た→能力が高い】
→これは十分条件
しかし、【能力が高い→良い結果が出る】
→これは信仰にすぎない
【4章】好きなことだけしてなぜいけないの?
◆私たちは何においても「意味」を考えずにいられない。しかし、ただそこにあるモノを純粋に見ることができれば、新たな発見があるのでは。
◆答えようとするな。むしろ問え。
◆機能環
分断の時代。私たちは「つくる」「わかる」の機能環でしかわかり合えないのでは?
【5章】じゃあ、これからどうすればいいの?
◆依存先を増やしていくことこそ自立である
◆ギブ&テイク→ペイフォワード→ギブ&ギブン
◆世界は自ら変えられる
→未来に希望が持てる
→切り拓こうと思えば、実際にできる
◆大きなビジョンを描きなさい。たとえ自分が生きている間に���現できなくとも、円の一部にしかなれなくても、後に続く者たちがいつかその円を完成してくれる。(日野原重明)
◆生涯探究を続けるためには、”アンラーニング”が不可欠
◆死にたくないのはなぜ?
→証を残したいのに、残せていないから
→でもそれって不可能じゃない?
→”勇ましい高尚なる生涯”を遺せばいい
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教育(厳密には教育社会学)と保育を学んでいたので、メリトクラシー、パノプティコン、オーウェン、ルソーなど、わかるワードがたくさん出てきてそもそもおもしろかった。
私は「自分は何でもできる」と思いたい一方で自信が持てないことも多々あったり、そのわりに子どもたちには「大丈夫、何にだってなれるし何だってできるよ」と言ってみたり、言動に一貫性がなかった。けれどこの本を読んでみて、やっぱり私にも世界を変えられる可能性はあるんだと希望を持った。というか、この世界をよりよく変えたくて、そんな世界をまだ顔も見ぬ子どもたちに遺したくて、フォースタに入ろうと思ったんだったなと改めて思い出した。自分ができない/やっていないことをひとに助言するのは無責任なので、まずは私が「世界を変えられる」ことを信じてやってみようと思う。
あと、私は根がすごく真面目なので、「大体でよくね?」という孫さんの言葉は心に留めておきたい。(YouTubeでの発言)
何事も楽しんでやっていけたらいいな。
パワーワードたち
・地獄への道は善意で敷き詰められている(ヨーロッパのことわざ)
・思考停止は必ず手段の目的化を生み出す。本来の目的を見失った世界では、ただ目先の成績が良かったかどうか、他の人より優れているかどうかだけが関心ごとになる。
・能力格差はほぼ偶然で決まるにもかかわらず、学校は自己責任論的な格差正当化に大きく寄与してしまっている(小坂井敏晶先生)