後半はあっという間
2023/10/26 12:30
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投稿者:そふと - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校時代を思い出す爽快な流れで話が展開していく。
前半はじわじわと進むのだが、後半はあっという間に読み進めた。
もう少し細かい描写があってもいいのかな、と感じた。
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アイドルだからと言って侮れない。ちゃんと面白く、当然最後まで読み切れるし、高校生直木賞等でも評価されている作品なわけだから、面白くないわけがなかった。
3つのパートに分かれているが、登場人物が交わることもあり、何をおいても最後のライブと料理バトル、互いの気持ちのぶつかり合いが重なったラストシーンはカタルシスがスゴい。
加藤シゲアキが最も盛り上がるシーンを「はい、ここです!」と示してくれている。
余韻まで感じられ、エンタメとして素晴しい物語だった。
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青春小説ですね。
長編ですが、色々な登場人物の人生があって、飽きずに読みすすめることができました。
結構面白かったです。
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著者が有名人だと、それを意識して読んでしまいそうだけど、そう思わせない程真っ当な青春小説だった。
やっぱりワンポーションを構成する描き方はリアリティがあった。
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高校生の瑞々しい青春小説という感じで、爽やかではあるものの、3人の登場人物についての群像劇だったので、視点がコロコロ変わって個人的には少し読みにくかったように感じました。
テーマが高校生限定のマッチングアプリが広まった世界ということで、恋愛メインなのかなと思ってましたが、料理コンテストとか文化祭のバンドとか割と青春詰め込みパック的な感じでした。
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若さには普遍性があって、10代の心の動きには共通するものがある、とあとがきに書いてあった。彼らとは時代もツールも違うけど、「分かる〜」「そんなことあったな〜」と思うし、この気持ちはきっと40代50代になってもきっと感じるんだと思う。(わたしらが高校生の頃はmixiというサイトがあってだな…)
小説を読むことは他者の人生の追体験、わかる、その表現好きだな。
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最初、登場人物の名前が風変わりなことに違和感を覚えたし、主人公が3人いる必要性が分からなかったが、解説に「いろんな価値観を出さないと、オルタネートというものが見えてこない」「オルタネートに対する距離感で3人の人格を作っていきました。やりたくない人、めっちゃやりたい人、やりたくてもやれない人、ですね」とあり、読み終わった今確かにそうだよなと思いました。そして、登場人物全員がこれで終わりではなくこの先の未来があるんだなと物語の続きを読んでみたくなりました。
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「オルタネート」に対して違う思いを持つ3人の高校生のエピソードがそれぞれ分かれて進んでいたけど、少しずつ誰かと誰かが関わりあって
同じ日同じ時間にそれぞれ生まれ変わるような体験と行動が起こる「祝祭」の章のラストがめちゃくちゃ鳥肌だった、、、
えみくちゃんのキャラクターがとっても好き!
シゲアキさんの書く高校生、きっと誰かが誰かに共感するような等身大の子ばかりでどの人も魅力的でした。
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SNS時代の青春小説。
大人も、登場人物と同世代の人も染みる作品。
3人の主人公それぞれがSNS『オルタネート』を「信仰してる」「やらなくても良い」「やりたいのに出来ない」状況から経験・成長していく姿を描く。
SNSが普及している今、ぜひとも世代ドンピシャの若い人たちに勧めたい!
部活・人間関係・恋愛…悩みの種は尽きないし、学生生活も山あり谷あり。
だけど、いつか光は見えると背中を押してくれるのが本作だと思います。
上の世代は青春を追体験するようで面白いかもしれない。
若い頃の不器用さに痛みを感じるけれど、客観的に学生時代を見ているようで。。
「自分もちょっとは大人になったのかな〜」と思う(笑)
解説で重松清さんが引用されていた加藤氏のインタビュー。
「読む手が止まらない、という読書の楽しさを感じてもらえれば…」
しっかり感じ取りました。
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感動してウルッと。。。
文学賞はジャ○ーズに忖度しないだろうと、文庫化を機に手に取った。
『オルタネート』とは近未来アプリの名。
高校生限定のSNSで、本名・生徒手帳の登録も義務化。退学や卒業同時に退会する仕組み。マッチングを目的として利用している子も多い。
オルタネートを敢えてやらない子・崇拝者・やりたくても出来なくなった子と三者視点で描かれて、オルタネートに翻弄されている。
ン10年前に通ってきた時代が、甘く切なく、懐かしく胸に甦る。作者を色眼鏡で見てはいけなかった、みずみずしく素晴らしい
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高校生専用SNSアプリ「オルタネート」に関わって織りなす3人の若者の話。高校生の熱さ、淡さ、切なさが感じられる青春物語。人物の描き方が上手く、ドラマのような展開の速さだからすっと読める作品です。
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3人の高校生が表題の高校生限定SNSを主軸に構成された青春物語。読み易く、終盤は勢いを感じました。
三者三様の悩みを抱え、そしてそれぞれが緩やかに繋がるのは面白かったです。
若い人は特に合うかもしれません。
オルタネートが特に関係してたのは1年生でしたので、もう少し表題と絡めるても良さそうでした。
全体的にスラスラ読めますし、説明があるので年輩の方でも分かり易いと思います。作者が今後も執筆されるなら、読んでみたいと思わせてくれる1冊です。
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料理に情熱をかける高校生。音楽に情熱をかける高校生。相性が最高の恋人を探している高校生。の青春群像。
中盤までは盛り上がりに欠ける展開だったんですが、オルタネートを通じて凪津と桂田が実際に会ったところぐらいから急展開。その後は疾走感・緊張感のあるストーリーが良かったです。
「オルタネート」っていうのは、高校生しか使えないSNSアプリ。マッチング機能もある。この「オルタネート」が引き起こす事件、みたいなのを想像していたのですが、違っていました(笑)。
スマホやSNS、マッチングアプリは出てくるし、同性愛とかストーカーとか、現代的な描写もチラホラありました。が、普遍的な青春物語だなぁ、と思いました。
料理の人気配信番組の「ワンポーション」の決勝と、文化祭の軽音楽部のステージを乗っ取るほどの音楽・バンド活動への熱。
高校生の若い情熱が、文化祭の盛り上げて。物語はクライマックスへ。
その文化祭のクライマックスの盛り上がりと新学期の新しく始まるスタートの静けさの対比も良かった。
スマホなどのテクノロジーの出現・進化で人の行動や考え方が変わったところもありましたが、高校生の青春や情熱や恋愛なんかは変わっていないんだなぁ、と思いました。
現在、高校生とか若い方はもちろん、それこそ私のように高校時代が遙かな昔っていうオッチャン・オバチャンも楽しめる作品だと思います。
初読みの作家先生でしたが、面白かったです。ジャニーズだから、とかで敬遠して読まないのはもったいない。
別の作品も読んでみようと思いました。
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高校生しか利用できず、多くの高校生が利用しているSNSオルタネート。自分の情報を与えるほどマッチングの正確さが上がり、ついには遺伝情報までも?という流れは今の世界に近いと思う。そうして「オルタネートを育てていく」のが一般的である一方、オルタネート信者の凪津が最終的には「私が私を育てる」と言って、オルタネートのバグでマッチングした桂田に啖呵を切る場面が印象的だった。全体としては凪津の話と、調理部の蓉が料理番組にチャレンジしていく話と、高校を中退した尚志がドラムを続けて仲間と居場所を見つけていく話、の3本線。にしても、個人の恋愛とかをすっぱ抜くあたり料理番組意地悪すぎんか。あと、オルタネートで同性愛のカップルがマッチングして、って話もいいなと思った。
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高校生限定のマッチングアプリ、オルタネートが必須となった時代。
オルタネートをやりたくない蓉、のめり込んでしまっている凪津、やりたくてもやれない尚志を中心に物語は進んでいく……面白くって一気読みだった。
以前BURNを読んだ時も同じことを思ったけど、アイドルだからと色眼鏡で見てごめんなさい!と言いたい。
オルタネートのシステムも面白いと思ったし(高校を退学してしまうと同時にログイン出来なくなったり)、実際運用されたら流行りそう。
ワンポーションという高校生の料理対決もかなり面白かった。実際にあったら流行りそう!(2回目)
はー!相当頭が良いんだろうなぁ!と頭の悪い感想を抱く。
やっぱり私は蓉達の章が好き!大切な人と食べるウィークエンドシトロン、炭火で焼いた焼きたまご、食べてみたいな。
逆に読んでいてイラッとする部分が多かった凪津の章。
凪津と武生の輝いて見えるものへの強い憧れや、自信の無さ、虚栄心などの鬱屈とした部分がとても高校生らしいな、と思った。
武生の、所謂「裏アカ」の所は私もこんな時あったなぁと苦々しく思ったり。
友情、部活、恋、バンド、文化祭…青春がぎゅぎゅっと詰め込まれた一冊。
大人でも楽しめました。最後の疾走感はもう、夢中になって一気読み!面白かった。
いやぁ、青春眩しいなぁ。