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投稿者:タキオン96in - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる『啓蒙的』な要素はほぼ無い。むしろ材料を提供し、思考させることで自覚を促すという目的がある分、かなり分かりやすくできていると思う
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・大学の講義を書籍した本。「政治的に無価値」である事をヒシヒシと感じている自分にとっては鼓舞されるものだった。
・丁寧に必要な知識と現状の分析がされており、考えの整理に役立つものであった。ただ、何か目が覚める様な新しさがあるかと言われると、何となくではあるが既に(ボンヤリ)思っていた事ではある。それくらい「当然」の事が語られているのだと思う。
・後はそれをどう自分の生活に落とし込むか、だ。それはどうにもこうにも自分で成さなければならない。プレッシャーも少し感じた。誰に?自分に?
・アホみたいな感想だけど、横書きの文章は勉強している感があるな〜
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それはどうかなと思う部分もあったけど、大学生の時にこういう講義受けたかった。様々なデータで改めてこの国に絶望するけど、政治的存在になるにはまずはそういう自分の状況を理解することから。絶望的な状況を説明する図や写真のポップな色合いとピクトグラムが皮肉。
願わくば、各章に参考文献を数冊紹介してくれてると良かったな。
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ぼんやりと感じていた不安や恐怖、諦めみたいなものが知識と鋭い分析によってより具体化されていったような感じ。政治的に無価値とみなされている自分がどの国に定住し、どの国で経済的・社会的活動を営んでいくか。思考の起点になるような本だった。
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綺麗事ではない日本の現状を綴った鋭い文章を読み、日本に絶望した、自分はリベラルと思っていたけど、ただの保守派だった
同性婚が認められないこと、冤罪が横行していた過去
休暇が与えられず賃金が低いこと、政治から排除されていること。全部に能天気に「わからない」「知らない」と答える時代は終わった。何を考えてどう行動していくか。
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わかりやすい、が、性差や貧困にまつわる文章では性差別的だったり因果が間違っている場合もあった。
階級や結婚の話については、ジェンダーの知識を読んでから読むといいと思う。
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政治的事柄について網羅的に知れる+日本の現状を知れる本。
ではあるが、かなり偏っているように感じる。日本については悪いことしか書かれていない。確かにそうなのかもしれないが、他の側面から考察した状況なども踏まえて書いてくれるともっと信頼性が増すように思う。
大学の教授で学問的に研究しているのであれば、もう少し丁寧な論理展開と言葉遣いが欲しい。
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おもしろかった!
ちょっと過激かなと思って読みはじめたし、ヘルジャパンに絶望する内容も多かったけど、ちゃんと知れてよかったなと。
エルピスにハマった人には刺さるんじゃないかな。
分かりやすくて若い世代にもぜひ読んでほしい。
死刑制度容認派だったけど、この本を読んで考えが少し変わった。アニマルウェルフェアにも興味があったので取り上げてくれて嬉しい。
特に「キミは政治的に無価値だ」の項。タイトルもだけど、そうなのよと思っていたモヤモヤに少し光が差した感じ。
若い子、ほんとに読んでくれ。
日本にずっと住み続けられるよう、日本が今よりずっといい国になるよう、私も自分なりに頑張ります。
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ちょっと極端な意見に思えるけれど、これくらい書かないと自分も含めて若者は日本の政治に危機感を覚えないかもしれない。
「FGM」については私も昔から他人事ではなく世界全体で考えていくべきだと思っていた。当事者の女の子は考えられるほど大人ではないし、誰しもナイフや石で切られて、止血も砂をかけるだけというのは痛いし危険だと想像できるだろう。外の人間が介入する必要があると思う。女性器がナイフで切られている地域は多いのに男性の方を切るという文化がないというのが、また別の話にはなってくるけれど不思議。
日本の国公立大学の学費が世界と比べて高いことについて、たしかに貧しい人は大学に行くことができない国ではあるけど、それが当たり前だとおもっていたところもある。それが良くないことだと多くの人が思えるようになるには時間がかかりそう。
他の国に比べて税金を奨学金にほとんど使っていないというのも納得できる。4年間大学に行かなくても働くところはあるし、大学で学ぶことは社会に絶対必要なことだと考えている政治家も少ないのだろう。
このまま他の国に研究や開発で遅れをとり日本人が外国人の下で働くことになる未来が見える。
過労自殺が多いという問題はもう日本では諦めた方がいいかもしれないと思った。ニュースでは働き方改革などと言われているけど、実際何も変わらない。社会に出てみたら、みんな過労が素晴らしいという顔をしている気がする。
一部の中小企業や教員はサービス残業は当たり前だし、休日出勤をしても振替休日なんか取れるわけがないし、年休も適当に紙の年休簿に書いて休暇をとったことにしている。労基に入られたらアウトだというけど、小さいところにわざわざ労基は来ない、、そして会社を破壊するために通報できる勇気を持った労働者もいないのでは、、
正直この本を読んで、普段選挙に行かない人が選挙にいくようになるとは思わないけれど、いろいろ日本も終わってんなくらいには思ってくれるかもしれない内容だった。
若者が多く選挙に行くようになると、この傾いた日本がどう変わっていくか、少しでも変わるのかを書いてほしいと思った。
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私たちは、資本主義を支持しながら資本主義を傍観するしかない…
私たちは、民主主義を支持しながら民主主義を傍観するしかない…
希望はあるのでしょうか?
・・・
物事の理解は、他との比較によって深められますが、
本書でも日本の社会状況や政治制度について、他国と比較したデータや説明があり、勉強になることが多かったです。
資本主義の現社会では、
人権ではなくて、商品が自由である、というところがあり、立ち止まりました。
どういうことだ?自由はお金を出して得るものだということ。
お金があれば自由だということ…
日本社会が思ったより社会民主主義な国ではないような事実に触れられています。
- 大学授業料の高さ
- 失業手当の少なさ
- 奨学金の少なさ
- 有休の少なさ
- 社会主義党議席の少なさ …
日本では学生から社会人として仕事とをする際にも、あるいはそのご退職するまでにも、
でも、途切れのないことが一般的で、
新卒や中途採用など、年齢が雇用や給与の基準となっていますが、
空白期間を持つことが制度的に難しい、という状況が分かります。
ゆっくりしていられない、したら本当に食べられない、生きていけなくなってしまう。生存の問題につながります。
この制度を変えずに、多様な働き方や学び方、欧米のようなキャリア構築を語ることの危うさを少し知りました。
大学の無償化(授業料の減免)が来年度から開始されますが、いろいろ条件がありますね。やっぱ働き続けないといけない…ってなる。
そしてそれ以前に、「市民教育」がない日本の現実。
私たちが受ける教育は労働教育、つまり、働かすための教育。
これは確かに重大だ!教育費の現状も、雇用の実態も、国家の運営に対して自分たちがなにかできる、という発想自体が育てられていないと、注意を向けることもないし、改善案を考えることもできないと、根本的なことですがあらためて考えさせられました。
・・・
はじめて知って、とても重大な話だと思ったものが、
選挙に出るための費用は世界一。
衆議院選挙の小選挙区は300万円、比例代表は600万円の供託金、と言う者があるそうです。これは先進国非核のなかでもずば抜けて高いのに驚きです。供託金がない国も割とあり、あっても10万円ぐらい。
日本では参政権は普通にあると思っていましたが、高額な商品だということが分かりました。
他の動画で見た話、政治家は政治団体を通した資金の贈与・相続には相続税を払わなくていいそうです。世襲政治を助長するシステムにもなるし、新規参入者への壁が高いというよりは、既存の政治家家系が他の職業に就くことを少し阻むような、実際どのように運用されているのか、実態が気になります。
国会議員の給与は世界最高水準でした。
とにかく政治家というコミュニティが閉鎖的であり、市民にとって遠い存在に意図的にも置かれているような雰囲気がしました。
・・・
刑事・裁判制度について。
裁判官は全国に約3000人いて、うち、高等裁判所、最高裁がわずか人数おり、15名の最高裁裁判官の人事権は内閣が決める。習ったようなきがしますが、それがどういう意味を成すのかということはとくに考えてもいなかったです。
最高裁には裁判官以外に700名超のスタッフを持つ大きな組織だそうです。
残虐刑は国際人権法でも憲法(36条)でも認めらられない中、日本には死刑が存在しています。
1948年の大法廷判決では、死刑について、残虐刑に値しない、と解釈され、1955年にも「特に人道上、残虐とする理由は認められない」と判決を下しているそうです。これが今も通っているのは不思議ですね。
刑罰の目的:恐怖、報復、祝祭、抑止、隔離、矯正、と論じられています。最高裁は怖いなー。
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君主制と共和制について、議会制と大統領制について再確認。
君主制は、象徴的存在(国家元首)が血縁などで決まっている。一方の共和制は、一般人から選ばれる制度のこと。日本やイギリス。
日本の首相は、君主制の下にある内閣総理大臣。大臣とは、天皇に仕える立場という意味があるそうです。
ちなみに、天皇家(5世帯)の生活費は年間3億2000万円、秋篠家(5世帯)は年間5185万円、だそうです。
国家元首が大統領なのは、たとえば共和国であるフランスとアメリカ。
フランスは、半大統領制とされ、首相もいて議会の仕組みも少し取り入れている。国民投票で国家元首兼政府首脳の大統領が選ばれ、首相が議会で選ばれ、その双方が政治をする。大統領は首相の任命権を持つ。議会も首相を解雇する権利を持つ。
ドイツは、議会制共和国とされ、大統領もいるけれど実質的な権限がほぼなく、政府首脳は首相。大統領は選挙ではなく、全国の有力者が集まる連邦会議で決められる。
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著者の問いー私たちの価値は?
一人ひとりは大きな制度に対して無力に感じるけれども、理念によって集まることに希望があると。