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自分も周りもつまらないばっかりと思っていたカヤくんが16歳の誕生日の少し前に出会った、、異世界の少女。朽ちたバス停の待合所でだけ異世界と繋がっている。少女の名前は聞き取れないので、チカと名付けて、逢瀬を重ねる。カヤくんはチカに激しく恋愛感情を持つが、チカの世界には恋愛という概念がない。それでもチカは精一杯カヤの気持ちを尊重し、合わそうとしてくれていた。てもたった一言をきっかけにカヤの気持ちが揺れ動き、以後はチカは表れなくなってしまった。15年後、何もかも諦観したカヤくんは、再会した沙苗さんと付き合っているが、すべてどうでもいいと思っていたにもかかわらず、沙苗は気持ちを高ぶらせていき、それに耐えかねたカヤくんは本心をぶちまけてしまう。そのあとのカヤくんの成長が見物。
伏線回収と行かないところが悪くないのかな?
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途中で連載打ち切りになった漫画みたいな小説でした。他にない雰囲気があってそこは面白かった。自分には評価しきれないので3にしています。
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自分は特別なんだって思いは
いつから薄れたんだろう
自分の感情を棚に上げて周りを客観視して
そんな自分もいたなって思い出す 笑
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小説を読むことはつくづく難しい。
早く読み進めて展開を知りたい気持ち、一つひとつの言葉をきちんと理解しないといけない、味わいたい気持ち、それらを持ちながらページを捲る。
住野よるさんの小説はこれが初めて。
想像力と感受性で読んでいく作品、というイメージ。
THE BACK HORNとのコラボのようで、ギタリスト菅波さんが書かれた解説の中に「闇の中から光に手を伸ばすようにもがき続けている」のではないかとの記載があった。
住野さんの、と言えば良いのかわからないが、人間の捉え方が独特だ。
正直、物語に出てくる人物に全面的に共感できるわけではなかった。
共感してしまえば、こういった小説や音楽、創作にしか感じられなくなってしまうのではないかと思う。
私ももう「突風」は終わったのかもしれない。
それでも、突風でなくとも、熱狂できる何かを見つけて生きていきたい。
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中二病をこじらせにこじらせたヤツの話.どうせなら,こじらせたママでいたら良かったのに.紗苗ちゃん優しすぎ(単に面食いなだけか?).
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書店の推しなのか、いろんなところに並べられてたので君膵並みの期待をして読んだのだか…
全然話が入ってこなかった…
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住野よるさんが大好きなバンド「THE BACK HORN」とのコラボ作。恋愛という概念が存在しない異世界に住んでいるチカに、恋とは何か、恋人になると何をするのか、分かってもらえるように言葉と気持ちの限りを尽くして一生懸命に説明しているカヤがとても純情に思えた。「嘘になんてならない。私達は忘れていく。どんなに強い気持ちもちょっとずつすり減って薄れて、かすれていく。でもその時の自分の気持ちが嘘だったことには絶対にならない。」という紗苗の言葉が心に残った。
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異世界の爪しか見えない女性のチカと、みんなと距離を置く冷めた高校生のカヤとの交流。行動によって二人の世界がシンクロしあう。
前半の退屈なふたりの関係から、後半の元クラスメートの紗苗との関係に移っていくにつれて、ようやくカヤの世界観がわかってくる。
摩擦のない人生を生きるために、物分りのよい人間を演じようとするカヤ。理解できないひとには理解できないかもしれないけど、自分もまわりからふと取り残された感覚を覚えるときがあるのて、自分と重ねて見てしまう部分もありました。
独りよがりな思いや考えは理解できないけど。
思いや感覚は常に変化していくもの。記憶によって人は成り立つかもしれないけど、真実への捉え方は、時間が経てば変わってくるかもしれない。
美しい思い出たけでは、お腹いっぱいにはなりませんからね。
見えないものに恋をする感覚は昔、インターネットのチャットで見えない相手と文字のやり取りをしていた時の相手への想像に近いのかな。
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ほぼ全編通してカヤに対して「イテテテテ」と感じてしまうが、自分自身も同じようなこと考えたことがあるからなのでしょう
ただ31歳まで拗らせ続けてたはかなりエグい
田中と斎藤の件は本当にドン引いてしまった
どんなに顔が良くても許されないでしょうこれは
最終的に強い女に救われたようなのでカヤは運が良くて良かったと思います
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読みながら、これは「恋愛小説」か?って思いながら読んでたけど、確かに、「恋愛小説」だった。
気持ちはいつか忘れちゃうけど、そう思ったっていう事実は、ずっと消えない。
音楽と文学の共演。the back hornの曲と一緒に読みたい。
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30代の大人でも楽しめました。
主人公は現実にはあり得ないような出逢いをするけれど、見えない相手と知り合って距離を縮め、心を通わそうとするのは現代のネット社会にリンクする。
チカが会っていたのは誰だったんだろう。
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最初から中盤は恋を知らない相手との恋模様を書いたものかと思って、主人公のカヤがチカのことで頭一杯になって、説明に狼狽えている所でキュンキュンしてた。でも読み進めていくにつれて、この作品はカヤの自身の感情や考えへの気付きが大切な作品なのだと思った。チカがカヤに対して「ふりだったんだね」と言った所で、エーミールがなぜか思い浮かんだ。自身のこれまで気づいてなかった決して美しくはない感情を相手に宣告される事は、どの作品でも主人公に大きなショックを与えるのだと感じた。大切な事を忘れないのではなく、忘れる、けれどそれも許すことが大切だと言いたいのだと思った。
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出だしは面白そうと思ったけど、
話の内容が入ってこないくらいのファンタジー感だった。
主人公の感情や考えが長々書かれてる。
同じことを繰り返し言ってる感じで、途中で飽きてしまった…( ᐡᴗ ̫ ᴗᐡ)
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生きることも死ぬことも諦めたように無意味な人生をただ消費していくカヤ。退屈だった。
そんな時に出会う異世界の存在チカ。
お互いの秘密を共有していくうちに変化する感情と、お互いがお互いを通して、相手の世界に何かしらの影響を及ぼしているということを知る。
カヤは実態のない、けど光りほんの少し触れることのできるチカを確かに感じ、恋をしていた。
でもどれもただつまらない自分の人生に特別が欲しかっただけなのか、それとも“ふり”をしていただけなのか。
きっと違う、と思いたい、確かに大切だったんだと思う。
忘れてもいい。
きっと誰かを大切に思ったり何かを大事に思ったりする感情って、事実として記憶しておくことはできるけど、その時感じる感情はその時のもので、その感情をそのまま覚えていることはきっと出来ない。
それが忘れるってことなら、きっとそれでいい。
許したくないかもしれないし、認めたくなかもしれない。
でも、忘れてもいい、そういうものだ。
心にしまっている大切な人との記憶がある方には何かしらの共感があるかもしれない。
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住野よるさんの過去の作品が好きで
久々に小説が読みたくて手に取った。
主人公は自分は特別であり他人とは分かり合えない
というような傲慢な考えの持ち主で
読んでいると共感性羞恥のような、
自分も自分自身を特別視している時期が確かにあって、今思うと何か恥ずかしいような気持ちになってしまった。しかし同時に懐かしさも感じた。
主人公と違って中学生になった時にはもう
夢から覚めてそんな考えも何処かにいってしまったな。
この作品は異文化との交流が面白く、
自分の生活の中にある当たり前のものが
他の世界では当たり前ではないかもしれないという
当たり前の事実を知った。
住野さんの作品で1番好きなところでもある
会話のテンポや言葉の選択がこの作品も面白かった。
前半はファンタジーだったのに対し、後半は現実の話で全く違う物語を読んでるような感覚になった。
過去のことは過去として消化してしまう現実。
楽しかった事、覚えていたい事もいつかは風化してしまうんだなあと思った。
でも過去を無かった事にするのでは無く
過去の続きの今をどう生きるか。
自分の人生を決めつけるにはまだ早いので
主人公のように受け止めてこれからもっといろんな事を感じていきたい。