ヤクザ博士の闇バイト解説の本
2023/08/11 22:01
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投稿者:幸三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際に経験した人たちへのインタビュー面談や文通を通じて、
犯行に関わる現場と周辺の様子を解説してくれています。
特に第2章と第4章での犯行に関わった人たちの経緯と半生が読み物として面白いです。
第2章では、闇バイトに応募してしまった人たちの人となりを手短にまとめて、関わった犯行について述べられています。過去の著作で登場した人物のその後も分かったりします。
第4章では、特に数十年前からタタキをメインで犯行を重ねた人物の話が興味深いです。リクルートから実行と後処理さらに多様な手口には舌を巻きます。
後半で語られる闇バイトで集った人たちから身を守る知識は実践的かつ今すぐ役に立つものでした。言われてみればその通りでも、言われないと分からないですから、知れて良かったです。
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投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
闇バイトは、だれでも被害者になり、加害者にもなる恐ろしい仕事です。相手は巧妙にだまし、弱みを突いてきます。実態を知らせ、関わらないように注意喚起してくれる本です。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
闇バイトが減るどころか凶悪化していっている現在の問題点について、わかりやすく解説されていて、よかったです。
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特殊詐欺・強盗グループの実行犯はいかにして闇バイトに参加するのか。当事者の声や巧妙な人身掌握術等を記載。SNSを開けば怪しげな高額バイトが横行し、わたしたちはいつでもその魔の手に掛かるおそれがある。特に若い世代に読んでほしい本です。
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狛江事件の実行犯は闇バイトで集められた。これを知ったときには衝撃的だった。いつ誰が狙われるかだけでなく、いつ誰が犯罪者になってしまうかわからないからだ。
なぜ闇バイトに手をだしてしまうのか、それを知りたくてこの本を購入した。
闇バイトは、特殊詐欺の片棒を担がされるわけだが、特殊詐欺の刑罰は非常に重い。初犯でも実刑をくらうとのこと。しかも、出し子売り子(DUというらしい)はいつかは捕まる。というか捕まるまで抜けられない。
捕まると刑務所から出てきてからも正規の仕事につきにくく、また闇バイトに手を出す悪循環に陥ってしまう。
かつ、無知な若者がDUとして狙われる。少子化社会を迎えている社会状況で未来のない若者が増えていったら日本の将来はどうなってしまうのだろうか…3.5
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一連の詐欺グループの話など、なぜこの犯罪が起きているのか、体系的なものがよく理解できた。結局現場で手を汚すのは、使いっ走りの、ある意味弱い人たちだ。
テレビのドキュメンタリーなどでも情報は得られていたが、よりリアルな物語を知ることができた。
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闇バイトの手口についての評論。様々な手法を知れて面白かったし、やっぱ美味い話には裏があるんだなと思った。
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また趣味の悪い本を読んでしまった。怖いもの見たさ(知りたさ・読みたさ)ですね。著者が福岡の方で、色々納得。同じ大学の出身でした。北九大ってそんな勉強もできたのね(笑)。
少し前に、強盗のニュースがすごく多くて、「闇バイト」っていうワードが一気に広まった。ほんとに、闇バイトに応募して犯罪に加担する若者たち(いや、若者とは限らないらしい)、なんてバカなんだ!と思うけど、どんな人が、どんな思考回路で闇バイトに足を踏み入れてしまうのか、取材したことを交えながら解説してあり興味深かったです。
いたちごっこかもしれないけど、末端の使い捨てられる若者を逮捕するだけでなく、この本で明らかにされているような闇バイトの構造自体をなんとかなくしてほしい。そして、安易な考えでラクしてお金を稼ごうとする思考回路に至らないために、教育が大事だと思った。
私なりに教育現場で一生懸命頑張っているけど、最近は不登校(ひきこもり)も多くて、学校にこない子どもたちも、学校に代わるしかるべき場で、将来貧困に陥ったり、安易にSNSで情報を集めて間違った判断をしたりしないように、学ぶ環境が大事だと思う。
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昨今では麻薬の運び屋、複数人による強盗などの事件で取り上げられているが本書では物語風な一青年の転落を説明の導入に組織等解説してくれている。
「無敵の人」になる位まで窮迫したら手を染めかねないので学習はしておきたい。
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想像していたよりも学びがあった。貧しく日常的にDVを経験した著者(元々は中卒だったけれど一念発起し通信で高卒▶︎大卒大学院卒で今は社会学者)が問う問題だから余計に迫るものがあった。
反社と一括りにできないくらい組織や属する人々が多様化している様。特殊詐欺はカタギの人間が情報を流している場合も多々で正に社会問題。社会の構造が犯罪を生み出している部分も否定できず、著者が言う通りワンストライクでOUTになる今の日本の制度には疑問しかない。
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受け子等の個人情報を押さえて恫喝し、逃げられないようにして人員確保。適宜情報を削除する、首謀者を不明確にする等した手口。首魁は検挙されず、受け子等を補充して新たな犯罪を実行する構造。
闇バイトに走る若者の動機について、本書ではコロナ禍でバイトが途絶えて金に困って加担した例が挙げられるが、自分は刺激を求める心理や自分は大丈夫といったバイアスもあるのかと思う。
特殊詐欺当事者曰く、懲役のリスクや各人への分配額の少なさといった割に合わない実情もあるようだ。しかし出所後には正規の職につきにくい状況に陥るため、再度犯罪に至ることも。闇バイトの横行する現状は、一度脱落したら社会復帰の難しい社会の課題なのだろう。
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闇バイトの実情、その社会構造にまで、目を向けられる1冊。
市民の無関心が、闇バイトを産むかもしれない。