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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前シリーズは、主人公の女性からの目線で書かれていたと思うが、今回はいろんな人の立場で書かれていると感じた。昔を探る話とともに、名作のことがいくつか出てきた。古い名作も読みたいと思った。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんなに、他人の過去が気になる?
わざわざ干渉しなくてもいいじゃんって思ってしまう。
推理っていう方向性とは違うんじゃないかな。
ある意味悪趣味。
あの時どこにいたの?
2023/10/01 11:52
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常でちょっと感じた違和感、蘇った昔の記憶、故人が残した大切にしていたものから、あの時どこにいたのか?を推測していきます。
行き詰った時、ヒントをくれるのが図書館の司書たち。つらい記憶も悲しい経験もあるけれど、今を生きている世代に安心を与えてくれる結末です。
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シリーズものとは知らず、3作目のこちらから読み始めたけど、特に問題はなかった。
「どこにいたの?」がテーマの図書館ミステリー。
ミステリーというより謎解きの方がしっくりくるかな。
架空の田舎町である秋葉市や、はっきりしないけど少し昔の時代設定が、優しさや懐かしさを感じさせる。
名作もたくさん登場し、その逸話も面白かった。
図書館ものが好きなので、前作も読んでみようと思う。
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cherry00さんの感想を読んで気になって手に取った1冊。
聖樹
起きた問題に対し、相手にこんな風に思われるんじゃないかという恐れを乗り越えて一歩踏み出す勇気に胸打たれた。
あぁ、私はこんな風に何かを乗り越えようとするパワーに惹かれるんだなぁとしみじみ。
・・・
星合
想いは時を越えて伝わる、という表現が思い浮かんだ。
世の中、嫁姑問題勃発な話題を見聞きすることの方が多いけれど、深い愛情を感じ、包まれるような関係を深めていけるものがあったりもするんぁなぁとジーンとした。
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図書館の新刊本コーナーで出会って、家に帰ってから背表紙の3の文字に、うわーっまたかよーやっちまったよー!と思ったけれど、番外編だそうで、問題なく楽しく読めました。新しい作家さんに出会えて感謝、前二作にも会いに行かなくちゃ。
森谷明子さん、鮎川哲也賞受賞者だった。鮎川哲也賞の受賞者が好きな作家さんになる率は高いな。
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いかにも司書さんが書いた小説だった。最近の図書館はイベントやマルシェで交流の場になっているところが多いけど、こういう図書館も恋しい。
図書館に持ち込まれるレファレンスを解決する司書たち。登場人物たちの過去が意外に、皆訳アリなのがミステリー感を盛り上げていた。
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【収録作品】良夜(リョウヤ)/事始(コトハジメ)/聖樹(セイジュ)/春嵐(ハルアラシ)/星合(ホシアイ)/人日(ジンジツ)
前作からだいぶ時間が空いているので、記憶があやふやなままの続き。
関係者に決定的な悪人が出てこないので読み心地はよい。
昔の田舎の女性の立場を読むにつけ、そこで強かに生き抜いてくれたから、現代に繋がるものがあるのだとありがたく思う。反面、それをちゃんと受けとれているのか…
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秋葉図書館をめぐる六つのゆるい連作短編集。
鍵は「どこにいたの?」
いつの時代にも起こり得るちょっぴり頭の隅に引っかかる出来事を、本から得た知識と思いやる心で解き明かす。やさしくあたたかい日常のミステリ。
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シリーズ3作目。
今回は、図書館にある本を使いレファレンスで解決するというよりは、図書館に持ち込まれた謎を司書の知識で解決していく話が多かったような。
図書館に関わる謎とも少し違った気がした。
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秋葉図書館シリーズ第三作。
前作に登場した佐由留少年の両親それぞれの視点で描かれた話があって良かった。
母・茉莉には『春にして君を離れ』、父・健一には『風と共に去りぬ』、各々の読書を通して思いや変化があった。
今作は日野司書の存在感が増していた。この図書館は本当に探偵揃い。それも事実をほじくりかえすのではなく、相手の気持ちに寄り添っているので安心感がある。
佐由留とその友人・優が佐由留の亡くなった曾祖母の秘密に迫る話が一番の長編。
最初は佐由留の祖母が言うように無理に明かさなくてもと思ったが、結果分かって良かった。
この時代に自分の好きなことをすることすら大変だったことが分かる。だがそれを貫いたこと、応援してくれた人がいたことが、自分の死後に家族が見付けてくれて、曾祖母も嬉しく思っているのでは。
番外編は秋葉図書館開館までの話を田中館長視点で描く。
館長は頼れる曲者というイメージだったが、ここでは能勢と日野に振り回されている。ちなみに今居はまだ大学生で勤務していない。
シリーズ読破。まだ続くだろうか。
※シリーズ作品一覧
①れんげ野原のまんなかで
②花野の眠る
③星合う夜の失せもの探し(本作)
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シリーズの3作目。
秋葉図書館の四季
今回も名探偵ばりの司書さんらの活躍があり悩める利用者さんの心に寄り添う。
良夜〜リトル・ブック・ルームのオーナーが亡くなり『私に何かあったら猫を見てね』とスタッフに託した言葉の意味とは。
事始〜佐由留の父の幼い頃の思い出と元妻の愛読書『風と共に去りぬ』の解釈の違い。
聖樹〜平野の同級生の光彦の苦悩の理由は、事故の犯人ではないことの証明をすること。
春嵐〜司書・日野のお茶仲間であるバス事故で亡くなった藤代さんに関わる出来事となった謎。
星合〜秋葉家の大刀自が鍵をかけていた文箱の中には…。
最後の歌が良い
〈生かされてまた迎えたる星合う夜
家人の寝息安らかに聞く〉
人日〜図書館開設準備中に寄贈依頼をした議員宅の秘密とは…。
今回は各短編の中にいくつかの懐かしい本が出てくる。
また読み返したいと思いながらちょっとした日常にある謎と絡ませているところにも興味をひく。
この本の隠れたテーマは「どこにいたの?」である。
「いるべき場所にいなかった人」によって起こった物語。
図書館の文子と能瀬さんも遠景に退きつつ、しっかりと顔を出しているとわかる。
存在無くしては成り立たない図書館員たち。
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秋葉図書館開設準備の舞台裏の話が最後で謎の寄贈文庫についてを興味深くなっていました。風と共に去りぬ ながいかみのラプンツェル 枕草子の話いろいろな物語を司書が悩める利用者にそっと寄り添いますというのはとても魅力あるストーリーでした。
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とても心地よく読める謎解き小説でした。
本書を読んで知ったのですが、シリーズ物の番外編でした。
内容としては、シリーズ物を読まなくてもすぐに世界観に浸ることができました。
前作の2作ともとても読みたくなりました。
とにかく沢山の積読本が読み終わったら読んでみます。
本当に心優しくて心地の良い小説でした。
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秋葉図書館の四季シリーズの3冊目、前作からは随分と時が経っての発刊だが、物語の中ではそうでもない。
一読後、シリーズとは言うものの、これはスピンオフか外伝かと思ったら、表紙カバーの折り込んでいる部分に「ほんわか図書館ミステリのちょっぴり番外編」とあった。なるほど、そうかと首肯した。
前作までの登場人物たちがよく動いている。彼らの図書館との関わりがとてもよい雰囲気で、司書さん方の対応もあたたかい。かつての新人司書さん、登場シーンは多くないが、成長した雰囲気がうれしい。
司書さん方がふんわりと問題解決に関わっていく温かさ、距離感にほっとする。
問題・謎に囚われて離れられなくなる気持ちがよくわかる。その時に頼る場所があるというのは嬉しいことだと思う。
さて、次作はどのような趣向で楽しませてくれるのだろう。番外編とあったのだから、次作は司書さん方の活躍が中心になるのか、それとも、町の推移に関わる人々の様子が中心になるのか、ずっと読み続けたいシリーズである。