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つい最近の2022年のコントまで具体的に考察されていて、すごく興味深く、お笑い好きにはたまらない1冊。
ちゃんと知っている芸人の知っているネタの解説がされていくのが楽しい。これ名前挙げられた芸人は嬉しいだろうな。
う大先生のKOC評のnote、有料だから読んでなかったのだけど、面白いんだろうな、読みたい…と思った。
「コントの中の登場人物には、どんな生き方であれ懸命に生きていて欲しい」
「ダラダラしたクズなキャラクターだとしても、その生き方を自分で選択したのならそれはそれで懸命に生きているということになります」
「そういう様々な人の人生が織物のように絡みあっているのが現実世界」
「舞台上に本物の空間さえ出現させることができれば、お客さんは退屈せずに見続けてくれると思う」
という文章があり、これはコントだけじゃなく、漫才にも演劇にも映画にも小説にも漫画にも当てはまることだなあと感じた。示唆的で考えさせられる。
一流の芸術は、結局感情面でのリアルさという1点に集約されていくのかもしれない。