0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは本当は…
もしかして、違うのでは…
ひょっとして、こうなのかも…
そうそう不可思議な出来事に遭遇するわけではもちろんありませんが、日頃から可能性を潰さないこと、考え続けることは大事なのかもと思う一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
もしかして?と思う気持ちを描いた短編集。
もしかして?の謎が解けた時に、前向きな気持ちになれるのが良いなぁ。
娘の発想豊かな絵本を読んでいるうちに、もしかしてあの出来事は?と考える様になった“かもしれない“がとっても良かった。
投稿元:
レビューを見る
サラッと読める短編集。
だけど、タイトルそのままに「もしかして」「ひょっとして」自分は日頃、偏ったフィルターを通してものごとをみているのではないかと、考えさせられた。
特に1話目。表紙にヒントはあったのに、場面が転換したポイントで、ハッとさせられた…。
投稿元:
レビューを見る
初読みの大崎梢先生。
ご自身によるあとがきと似鳥鶏先生の名解説が光ります。
短編6篇を収録。
本作は「どうも人間というのは、自分が思っているよりぼんやりと生きているようなのです。
そのぼんやりのむこうを通り過ぎていくもの。ぼんやりを取り払うと出てくるもの。それが本書で描かれる世界です。」(p256 解説より)という分析のとおり、どの話もぼんやりした人が登場していつもの日常を送るなかに、きりりとした人が現れて伸び切った日常を冷水で締めるような役割を果たす事で物語が動き回る、さながら輪ゴム工作やうどんみたいな作品群でありました。
六つの話はどれも趣が異なる読み口なので、おんなし輪ゴムやうどんでもそれぞれの味はしっかりと書きわけられておりました。
あとは好みの日常匙加減が多め少なめどちらが好きかのセレクトですので、辛さ段階を選べるような感じで日常度合いをどれくらい盛り込むかの好みの問題でありましょう。
個人的に好きな話は《灰色のテルミー》です。猫好きな人たちであれば「え、そこにヒントが!?」とウキウキするのではないでしょうか。終わりの空気はもっともっとウキウキした感じでも良かったですが。
大崎梢先生の作品をもっと読みたくなる一品でした。
1刷
2024.7.8