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投稿者:yearnote - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりのリズムの良さに一瞬で引き込まれた。自分の心臓の鼓動と文章がハモり続けて、2時間で読破。圧倒的な文章力と、あまりにハマる悪態が息苦しさから爽快感に変わる。クソでもええやん、自分には自分のルールがある。めっちゃ響いた。
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黒いゲロ、ゴキブリの糞まみれの食器、異様な収集物、妖怪ジジイ。自分の暮らす日常とかけ離れすぎて、ほとんどホラーファンタジーです。でも現実なんだろうなという説得力、重みがある。そしてなぜかスカッとする。面白かったです。好き。
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杉江松恋さんの書評が素晴らしくて本屋に取り寄せをお願いして買った。表紙の写真の雑然とした感じと帯がもう、この本は面白いぞと熱を放っている。そうして読み始めると本当に面白い。主人公は露悪的で常に死を語る。一編一編は短くて情景描写は必要最小限で、主人公がぐずぐずと考え事をしているのだけどそれが面白い。考え事をして古道具を買い取って終わるのだけど、非常にドラマチックだ。
読むのが遅いのでたいてい速く読み終わりたくて嫌になるのだけど、文章と内容が素晴らしいのでずっと読んでいたい気持ちになる。読み終わるのが残念ですらあった。
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書名にも入っているが、本文中に、客に金を「払える」「渡せる」という表現が頻出する。
主人公の男はぶっきらぼうだが、自分のポリシーをもって買い取りの仕事をしている。
最近読んだ堀道広さんの『金継ぎおじさん』という漫画では、主人公の金継ぎ師・繕井継男が、器の修理を依頼されると、大体の場合、体を曲げて「お断りします」と言う(そのあとやっぱり引き受けたり、引き受けなかったりする)。
魚は逃すな!無駄づかいはするな!安い業者を使え!そして、でかい利益をあげろ!
というのが是になっている世間で、こういう文を読むのはなんとなくいい気分である。
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面白い。著者のツイートのファンです。とにかく口が悪く荒々しいのに、信頼感があって快い…不思議な言葉の数々。好きです。あっという間に読みました。でもやっぱり生っぽいリアルタイムなツイートが一番大好きだから星4。
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とても面白かったし良かった
パラパラとページをめくって拾い読みした印象では、必要以上に粗く乱暴な言葉選びで耳目を引くことばかり考えたブログの雑文の様なのに、読んでみると著者の自分の哲学に真っ直ぐな様にピッタリはまっているし、骨董屋としてのエピソードはもちろん、著者の妻との馴れ初めの話はとても美しくて良かった
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アルコール依存で人生を捨てかけたけど奥さんがきっかけで再起した骨董屋を営む著者。主に買い取り専門のようで、依頼宅で起こる恐怖に近い出来事など綴られている。文章はテンポがあって面白く、人の観察も著者が感じるままの受け取り方で上から目線ではなく読んでいて楽しかった。
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アウトローな古道具屋の日常がテンポの良い文章でつづられる。ジェンダー本のデトックスにちょうど良かった。
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荒々しい言葉で綴られた骨董屋の日常とこれまでの人生。アルコール依存症でのグズグズの日々から奥さんとの出会い、本当に良かった。買い取りの事情顛末は面白く、物を見る目は勿論だが体力がないと無理な世界だとつくづく思った。
カバー写真はお店でしょうか?なかなか雰囲気があります。
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「どないしたらよろしい?」関西の人が使う丁寧な言葉好き。
猫のオバハン強くて笑った。その人の呼び名がオバハンからババアに変わったのも笑った。
怖い話が2つあったけど作者の人が強いから大丈夫だった。でも怖いね。
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久しぶりの一気読み。呪いというのは、がよかった。私小説の生き残り。たぶん今年の収穫の一つになるだろう。
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自己流を貫き、厭世的でハードボイルドなんだけど、その言動と書き振りの底には目一杯の温もりが溢れていて。狙って書いたらこの感じは出ないと思うので、道具屋という職業とその異色の経歴を含めて、唯一無二の小説家だと思います。次作も是非読んでみたい。
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「商売がダメになったら死ねばいい。惨めで悲しい気持ちになるかも知れないが、それだけだ。妻や娘の悲しむ顔を想像したりもしないし、俺の世界では俺の意思より大事なものは存在しない。」
潔く生きたい。
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読み心地の良い文体、説明も少なく読者を信頼している(書きつけていると言いそうだが、)ので微笑ましく読めた。微笑ましい内容ではないが、壮絶なものを超えた、あるいは越えようともがいている人間にのみ書ける文章。もっとたくさん読みたい。塩と水、まで辿り着いたが自分に受け止めれる情緒が今なく、いつか、と思っている。
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最高にクール めちゃめちゃおもろい
この本に出会わせてくれた本屋は家から遠いけど、これからずっと応援する
あの時、レジでたまたまこの本の値付けをしていた店主さん、ありがとう