現代家族の小説2
2024/06/05 10:18
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
前回の「じい散歩」の2巻目ですが、目次を見ると皆「妻」の文字が入っている。妻に何か起きる予感をさせる始まりです。相変わらず、頼りになるのは自称長女の次男だけ。それでも地球は回っているし、メチャクチャ家族でも生活している。楽しんだが勝ち。
胸を張って、ワン、ツー、ワン、ツー
2023/12/14 16:49
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤野千夜さんの快作『じい散歩』が最初に出版されたのは
2020年の12月。(2023年夏に双葉文庫になっている)
その時の帯にはこうある。
「夫婦あわせてもうすぐ180歳。三人の息子は、全員独身。」
あれから、3年。
2023年10月に出た続篇『じい散歩 妻の反乱』の帯にはこう記されることに。
「夫婦あわせて180歳超。」
ついに主人公である高齢者夫婦はともに90歳を超えてしまっている。
しかも、妻である光子は今や介護を受ける身。
ホームヘルパーさんの援けはあるとはいえ、
そのほとんどの世話は夫の新平92歳がみることに。
前作登場した全員独身の3人の息子たち、
長男は引きこもり、次男は自称「長女」、三男は借金まみれ、には変化なし。
そりゃあ、新平さんだって色々文句はいうけれど、
息子たちにはちっとも届かない。
それに、新平さん自身、そんな「自由」を許しているところがある。
この物語は、そんな「自由」さがたまらなく魅力的だ。
新平さんが歩く江古田や池袋、ちょっと足をのばして早稲田界隈といった
散歩の様子が実にいい。
実際90歳を超えて、新平さんのようにしっかり歩けているのは
なんとも羨ましい。
妻を介護し、いうことの聞かない息子たちに囲まれ、世界はコロナ禍に陥っても、
それでも新平さんはしっかりした足取りをとめることがない。
「令和を生きるシニア世代の御守小説」と、この本の帯にはあるが、
シニア世代の希望の小説でもある。
妻と息子たちとの関係
2024/02/23 07:10
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫が妻の介護をするとすぐに音をあげてしまうことが多いが、主人公は数年にわたって介護を続けていた
妻の介護
ひきこもりの長男、自称長女の次男、金にだらしない3男
独身の子供と介護の必要な妻
これからの日本の先行きのようで面白かった
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シリーズ1作目を読んだことがきっかけで、会津のさざえ堂に魅了され、昨秋に行ってきた。東会津温泉でのんびりし紅葉をめでることもできて大満足。
第2弾はどんなところを旅するのだろうと、散歩コースと旅のロケーションをイメージすることも楽しみのひとつだ。
今回は前作よりもわりと淡々とした日々であったので、第3作目では波乱含みの展開を期待している。
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「じい散歩」の続編
90歳越えの新平による超老々介護。
どうしても読んでいて、新平が90代という設定に脳内変換できない。
このまま「目指せ100歳じい散歩」で第3巻が出るんだろうか?
新平が亡くなった後の三兄弟の行く末が不安でならない。
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95才の爺さんボケも無く元気で良いですな。小生など85才で腰痛で少々ヨロヨロ?読書だけが趣味。それにしても3人の息子がなんとも情け無い。まあ95才で散歩が一時間?二時間?驚いた!益々元気に長生きして読者を元気づけてネ!
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90過ぎの元気なじいちゃんの
散歩や食べ歩き、妻の介護の様子など
変わり映えしない日々の生活が
淡々とつづられているだけで
いったい何が面白いんだろう?
なんて思いながらときどき
自称長女の二男とのやりとりに吹き出したり
長年連れ添った妻との触れ合いにほっこりしたり
結局、最後まで楽しく読んでしまった。
じいちゃんの言うとおり
人生なんてふらりと好きなところへ行って
好きなものを見て、歩いて、食べて
そして終わる。
そんなものだなーとほのぼのと思う。
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シリーズ続編。
相変わらず、新平さんは元気である。
以前からのルーティンの体操も省略するどころか、追加までして今や1時間以上のコース。
おまけに毎朝定番の健康食もさらにパワーアップしている。
時間があれば、健康器具を使って開脚運動をする。
それに加えて英子さんの自宅介護。
どんだけパワフルなのか…と。
新平さんは、衰えるどころかとにかく潑剌としているのに対して3人の息子たちは相変わらずである。
次男(自称、長女)だけは、老夫婦を気にしてこまめに様子を見に来ているのだが、引きこもりの長男はいっさい何もせず、三男は喋ることと言ったらお金を貸してほしいというだけ。
歳を重ねて何もかも億劫だろうと思うのだが、いとこ会で集まったりとか、造園業がカフェを出したと聞けば地図片手にすぐに行ったり、と行動がとにかく早い。
次男にパソコン作業を手伝ってもらいはするが、年賀状だって出すのだから凄い。
いとこ会と聞いて、そういえば私の母も年一回のいとこ会には参加しているなぁと。年々参加者は減ってきているが年長者の母の姉87歳はすこぶる元気であることを思いだした。
毎年のことだが、年賀状出すのをいつやめる⁇という我が家の問題。
数年前までは、夫がパソコンで住所も管理して印刷していたが、まったくしなくなり私が手書きしていたのだが…
いい加減、面倒なのと期限のあるものはしなければならないという追い立てられるのが苦痛で。
今年の友人から届いた年賀状が、最後だとあり、時代の流れでこれからはLINEでと書かれていて、私も今回限りにしようと決断した。
それを思うと新平さんは凄いよ。
今回の妻の反乱は、権利書の行方なのかな。
コロナ禍もあったけれど96歳になった新平さん。
あの日、どうしてだろう、妻はまだ死なないと思っていた。
いくら危篤と言われても、まだ死なない気がしていた。
ずっといっしょに過ごしてきたからこそ、こう思うのだろうか…ちょっと切なくなる。
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若い頃の不行状はともかく、明石新平さん偉い。とんでもない息子達抱えながら、妻の介護も。自称長女の「でもせめて、もっと身体が動いて好きなことできるときに、お父さんがあれくらい優しかったら…」胸に刻んでおこう。サブタイトルの「妻の反乱」はないな。次は「100歳、大往生」かなぁ。
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おじいさんが主役だけど副タイトルのようにおばあさん中心の日々なのかも。どこかのテレビの散歩番組のようになんとなく読んでしまう本でした。
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シリーズ第二弾。妻の反乱と謳う言葉に期待し、まだまだ元気な明石夫婦かと思いきや…前作に比べ、新平の歳にそぐわぬ体力と息子三人の腑甲斐無さがパワーアップされており辟易する。新平の浩然気質が羨ましい。
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こんな元気な年寄りになりたいとつくづく思います 、子供達の性格がそれぞれ とても面白く 特に次男の健二の優しさにはほっこりさせられます!
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2作目でも相も変わらずな明石家の面々
老老介護にも程がある
結末にしんみりとはなるものの、やっぱり全体を通してこの状況を重くもならずカラッと書けるのはすごい
続編あるんだろうか
クズ三男の仕事の行方が気になる笑
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どんな強烈な逆襲が待っているのかと思いきや…。しかしもしかして子育てって生きている限り続くものなのか?聞いてないし。
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『じい散歩』の続編。
どこにでもあるようなないような…そんな家族の話が気になって続編も読んでしまった。
問題のある…というか、腹の立つ長男、三男は結局今回もどうにもならない。不完全燃焼だ。でもこの長男三男の行く末がどうなるのかがどうしても気になってまた続きが出たら読んでしまうのだろうなぁ。