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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
飛鳥井千砂
寺地はるな
雪舟えま
嶋津輝
高山羽根子
町田その子
によるアンソロジー。
作品を読んだことがある作家さんは
飛鳥井さん、寺地さん、町田さんだったけれど、
こんかい刺さったのもその3人の作品だった。
ちゃんと自分が面白いと思う人を選べていることは確認できたけれど、
発掘という意味では今一歩。
ちゃんとテーマのある作品集は
作家性がくっきり出て読み比べという意味でもおもしろかった。
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな作家が揃っていて一編ずつ楽しませて頂きました。
人生って何がきっかけになってどうなるかなんて、誰にもわからないし、本人さえ気付いていない事や後で解ってくる事もあるのですね。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
冠婚葬祭の中でも、葬祭が増えてくるんだよね。
若いうちはそんなふうに考えもしなかったけど。
生きてるといろいろあります。
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作家6名のアンソロジーですが、町田そのこさんの作品「六年目の弔い」のみに関する感想です。
本日、書店で購入してから帰宅後、あっという間に読み終えましたが、読了後の興奮度と満足度は過去最高の一つであり、評価は当然⭐️5です。
何故ならば、(勿論、私の勝手な見解に過ぎませんが)本作品が町田さんの初めてのミステリーであるだけでなく、その完成度も非常に高かったからです。
(小説として面白く楽しめたのは言うまでもなく)
読み進めて行くと、夫を事故で亡くした女性と、夫の娘(先の女性は母親ではなく、実の母親は娘を産んだ時に亡くなっている)を主軸として、町田さんらしい文章が連なり、いつものように魅了されます。
終盤に差し掛かり、これまた町田さんらしく温かいエンディングを迎えそうだなと思っていると、最後の2ページで驚愕の真相が現れます。
正直に告白すると、まさかミステリーとは思っていなかったこともあり(創元文芸文庫だというのに、不覚)、最後の2ページ(特にP299)の文章の意味が最初は良く理解出来ませんでした。ようやく理解出来た時は、伏線と回収の巧みさに驚愕すると共に、歓喜の声をあげました。
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」の感想で書いた、【町田そのこ節のミステリー】を発表してほしいという希望が、こんなにも早く叶うとは‼️
一昨日、「夜明けのはざま」を読了(⭐️5)し、今週は町田さんの新作を2冊も読むことが出来、幸せなひとときを過ごせたことを、町田さんと各出版社の皆さんに感謝したいですね。
これからも、幅広く、底知れぬ才能と情熱から産み出される町田さんの作品に期待しています。
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町田その子さんの作品が頭ひとつ飛び抜けて良かった。ほんとこの方が書く話はなんでこんなに心に残り響くのだろう
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感想
昨日と変わらず太陽が昇っている。心臓の動きもいつもと同じ。でも今日は特別な日。生を、死を、まざまざと感じさせる。自分は社会の一員。
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冠婚葬祭に際する人々の生活を描いたアンソロジー。個人的にあまり刺さった作品はなかったけど、町田そのこの『六年目の弔い』、飛鳥井千紗『もうすぐ18歳』、寺地はるな『ありふれた特別』はよかったな。子供を産むということをテーマにしているのかな?とも思ったラインナップだった。
p.82 幼さは、他人への興味の浅さと紙一重だ。ちょっとでも自分と違うと「仲良くなれない」と決めつけ、それ以上のことを知ろうとしない。
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寺地はるなさんと町田そのこさんの短編が読みたくて。
お二人の短編は安定の面白さ。特に町田そのこさんのお話は号泣。登場人物の二人と一緒に、ゆっくり時間をかけながらいろんな感情を落とし込んで読み終えた感じ。ラストは切な過ぎる。
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六人の作家による六つの特別な日の物語。
特別な日はそれぞれにさまざまあると思うが、今作は冠婚葬祭縛りなので、ある種特別な特別感がある。とは言っても、どのあたりに特別を感じるかという点で、作家によって独特の視点があり、展開も多様なのが面白い。ついほろりとさせられることも多く、気づくと物語に入り込んでいる。
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飛鳥井千砂さんのもうすぐ十八歳【冠】
18歳で子供を持つという事
寺地はるなさんのありふれた特別【冠】
幼馴染のこどもと自らの成人式。予想外。
雪舟えまさんの二人という旅【婚】
宇宙ものはそもそも苦手なので、読み始めは理解できなかったが、途中から、どうなるのかなに変わった。読まず嫌いはいけない。
二人とはシガとナガノの『旅』についてだと思っていたが、シガの発した一言で『二人』が別のものだと気付いた。
「結婚生活も、人生そのものもー向き合うべきものを直視せずに時間だけ過ぎていくんじゃ、本質的には何も始まらないまま終わるってことさえ、あるのかもしれないね」
嶋津輝さんの漂泊の道【葬】
希和子のカナさんへの想いが経年とともに移ろい、関係性も予想外の方向へ。
初めての嶋津さんの作品で他の本も読んでみたくなった。
高山羽根子さんの祀りの生きもの【祭】
最初に登場した生きもの「南洋の妖精」と「お姉さん」のインパクトの強さよ。
町田そのこさんの六年目の弔い【(葬)祭】
なんてひどい祖母!
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飛鳥井千砂さんの作品が読める!ということでご本を見つけて即買いしました。
飛鳥井千砂さんのお話もちろんサイコーだった!そしてほかの作家さんのお話も面白かった。
飛鳥井千砂さんの書く主人公の女性がとっても好きで、今回のもうすぐ十八歳も夢中になりながら読んだ。
後半の展開に、主人公の気持ちになってえ!?え!?となった。主人公に起こったことを知っているから、締め方に納得した。ぜひ読んでほしい!
お話が進むにつれてページを捲る手が止まらなくなったのは雪舟えまさんの二人という旅。
最初は設定の読み込みに苦戦したんだけれど、読み込めた後には、どうなるんだろう??どこにお話しが着くのだろう??と興味津々で読んだ。
初めましての作家さんだけど面白かった!他の作品も読みたい!
展開が面白くて心に残っているのは寺地はるなさんのありふれた特別。
めっちゃ勘違いしながら読んでて、終盤ずっこけた。
勘違いしたのわたしだけじゃないはず。こちらもぜひ読んでほしい!
嶋津輝さんの漂白の道は、読んでてするすると頭に入ってきた!状況が映像で浮かんで、ドラマを見てるみたいで、こちらも夢中になりながら読んだ。こちらも展開にええ!?ってなりながら読んだ。まさかの展開すぎる。。
高山羽根子さんの祀りの生きものを読んで思ったのは、風景?周りで起きていること?の描写がとても丁寧だということ。
お姉さんが出たところでテンション上がった。
町田そのこさんの六年目の弔いは…これもぜひ読んでほしいなー!
締めがほんとうにすき。え!?終わり!?終わり!?ってなる!読んだ人絶対なる!(誇大広告)
今回も出会えてよかったご本でした。
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6人の作家からなる冠婚葬祭の短編集です。
他の作品も読んだことがある作家さんの短編は流石だなと。
普段短編集、それも作家さんが違うと話についていくのに少し戸惑いますがすぐにその世界に入る事が出来ます。
そしてやっぱりその先も読んでみたくなります。
人の弱さ、憎しみ、罪悪感、どうしようもないものを描くのが上手く伝わってきます。
短編集なので時間をかけてゆっくりと読み終えられました。
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私は寺地はるなさんのお話がすごく好きでした❤️
「そう、無理に決まってる。
だから力を貸してよ、わたしたちに」
この言葉が、本当に心にしみました。
素直に人に助けを求められること、本当に大切ですよね。
この間、感動した絵本にも出てきて、うんうん…と一人頷きました。
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読みやすさ、読みにくさ…
好みが分かれそうな。
短編なのになかなか進まず、どうしたものかと。
唯一、雪舟えまさんのストーリーはぶっ飛んでて私は楽しく読んだ。黒スープは大好きな珈琲だと思いたい。
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【収録作品】
「もうすぐ十八歳」 飛鳥井千砂
「ありふれた特別」 寺地はるな
「二人という旅」 雪舟えま
「漂泊の道」 嶋津輝
「祀りの生きもの」 高山羽根子
「六年目の弔い」 町田そのこ
冠婚葬祭アンソロジー。
「もうすぐ十八歳」 「成人」を巡る話。沖縄出身で、十八で子どもを産み、結婚した智佳。娘が十八になることで感慨を抱く。
「ありふれた特別」 取り立てて仲がいいわけでもなかった幼なじみたちの関係が変化した、出産騒ぎ。
「二人という旅」 結婚。旅をしている家読みのシガと助手のクローン・ナガノとの関係の変化。
「漂泊の道」 弔事のときだけ会う親戚のカナに漠然と惹かれる希和子の生き方。
「祀りの生きもの」 「私」は、子どものころ、縁日で買った「南洋の妖精」を思い出す。
「六年目の弔い」 交通事故で亡くなった夫の七回忌。夫の娘が訪ねてくる。
長い時間が流れていて、年を経ることの意味を思う。