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SNSで理想的な自分を作って投稿し、日頃の虚しさを紛らわしている三十代独身女子のリサ。六本木のタワマンに暮らすセレブ妻という設定で、飼い犬のさくらのことを描いた漫画を出版する話も出ている中、本当は犬なんか飼っていないのではないかという疑惑が出始めたのをきっかけに、さくらとして画像を流用した犬とそっくりな保護犬を見つけてあれこれ策を弄して手に入れようとする。その過程で巻き込まれた殺人事件や傷害事件、詐欺事件を乗り切るリサが少しずつ変わっていく様子に、つい応援したくなっていた。
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『犬を盗む』が面白かったので、ずっと読みたかった本。今回も面白かった!
六本木タワマンのセレブ妻という設定で、SNSに自分の理想の嘘ばかり投稿している主人公の理沙。
嘘をついてる時の気持ちや、嘘がバレそうで焦る気持ち、バレた時の恥ずかしい気持ちが細かく書かれていて、自分も一緒にドキドキしたりハラハラしたり読む手が止まらなかった。
ワンちゃんが健気で仕草がとても可愛くて、自分が飼っていた犬を思い出して懐かしくて泣きそうになった。
今回も犬が死んだり、犬が辛い目に合う話ではないのが良い。前作でも感じたけど、佐藤青南さんはかなりの犬好きだと思うので、その点でも安心できる。
ラスト次第でどうかな?と思っていたけど、なるほど!終わり方も良かった。
犬シリーズの続編が出たらまた読みたい。
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SNSや婚活アプリ、見栄と嘘の描写が頻発に出てくるため、今どきの小説だなという感じをまず受ける。
予想を外す展開が続くので読んでいて楽しく、読後の感覚も気持ち良い。
善意で主人公を救おうとしてくれる携帯ショップの店長さんと、打算なしに手助けをしてくれる行為が理解できない主人公との対比が泣ける。
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犬好きとしては犬が可哀想な目に遭うことがなく(もともと可哀想な境遇の犬はいるが)安心して読めて安心…!犬を好きな登場人物が多く出てくるので、共感しながら読めました。
主人公はなんでこんなに嘘をつくの?と疑問や違和感のある方も多いと思うのだけど、両親や友人からの興味関心や愛情を得ようとして虚勢を張りがちな人なら、その気持ちは痛いほどわかるはず。…とは言っても、限度はあるけど…そのついてはいけない嘘とそうではない“話を盛る”程度の境界線をうろちょろしているのは誰か、考えながら読むとさらに面白い話でした。
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「犬を盗む」が楽しかったので、同じ作者の犬繋がり…?と読んでみた。全然別物てすが、こちらも犬好きには面白い本だと思います。
主人公は自己保身や見栄のためにウソばかりついている32歳の梨沙。SNS にセレブ偽装投稿をし、犬を飼っていると言ったもののもちろん写真撮れずに割りと得意な日常マンガを上げる。しかしそれが少しうけてフォロワーが五千に。本を出したいという編集者も来る。そのうち保身のために設定そっくりの犬を手に入れようと画策する。
主人公の梨沙にいいところが何一つなくて、共感できず、読むのが辛かったが、二章後半辺りからそれすらあまり気にならなくなって一気に読めました。
殺人シーンやグロい表現はないものの、死体の描写などあるので、小学校はむいてない。
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六本木のセレブ妻で保護犬と暮らしていると偽りSNSに漫画を投稿している自称インフルエンサーの梨沙。出版社からの書籍化のオファーが来たことから、噓がばれないように何とか犬を手に入れようと企む。常軌を逸した梨沙の行動にハラハラドキドキなのか呆れなのか何とも言えない複雑な気持ちになる。SNSはある程度誇張の世界なのだとは思うのだけれどもこんな感じなのかな。それでも最後は優しい温かい気持ちで読み終えることができた。面白かった。
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SNSで虚構のセレブ生活を発信している埼玉県在住の派遣社員リサが事件に巻き込まれるミステリー。
今どきの承認欲求の強い32歳独身女性が、嘘に嘘を重ねてドツボにハマっていく様がテンポよく描かれています。
SNSだけでなく実生活も嘘だらけで、性格が悪く友人もいない主人公。自己中心的で短絡的で、とんでもない行動で突っ走ります。
ちょっとイライラするやら呆れるやらでしたが、保護犬を迎え入れてから少しずつ変わっていけたのが救いだったかな。
「犬を盗む」と同じく、ワンコが健気でかわいくて、様々なことが絡み合って展開していく物語で面白かったです。
個人的に里親募集で出会ったワンコを飼っていたので、保護犬の譲渡の流れが似ていて色々と思い出しました。
犬の表情や仕草や賢さ、犬を飼う心得、犬と暮らして得られる幸福感などが描かれていて、著者はきっと犬好きの方なんだろうなと思いました。
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元保護犬である飼い犬さくらとの日常をマンガにしてSNSに投稿しているセレブ妻。ある日出版社の編集者からマンガを書籍化したいと連絡があり、大金目当てに書籍化を承諾するが、セレブ妻と言うのは真っ赤な嘘。犬も実在しない。欲望を諦められない嘘だらけの主人公が大胆な行動を起こす…。
顔の見えないSNS、多少の作り話をしてしまうことはあるのかもしれない。ただここまで嘘で固められるのかといっそ感心するほど。今の時代、この設定は現実感ないとも言い切れないのが怖い。
嘘を取り繕おうとする主人公の行動が予期せぬ事件につながっていくとは。あっと言う間に読み切ってしまった。
そして、『犬を盗む』も読んだけれど、犬に対する描写が優しく感じられて、この作者さんは犬好きなんだろうなと思った。
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ユーモア満載のミステリ風小説。始めのイヤなSN S女性が変わるのが面白い。この作家さんはきちんと終えてくれるので、途中のモヤモヤも気にならない。
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追い詰められる話が苦手なので1〜2章は読むのが辛かったんだけど、第3章のラストで面白さのアクセルが入って一気に読んでしまいました。犬は偉大
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リサは六本木のタワーマンションに暮らすセレブ妻。高学歴に元モデル、優しい夫と保護犬のさくらと暮らしている。そんな日々の生活をSNSに投稿しているが、それは梨沙の願望。実際の梨沙は独身の携帯ショップの店員で犬も飼っていないし、元モデルでも高学歴でもない。
そんな梨沙の投稿を見た出版社から保護犬さくらとの生活を漫画にした投稿を書籍化しないかと声がかかる。書籍化すれば印税も入る、みんなが羨む生活ができると喜ぶ梨沙。しかし実際にはセレブでもなければ犬もいない。書籍化に向けて、さくらをどうにか手に入れたいと動き出す梨沙。ちょうど保護犬譲渡サイトで、さくらに似た犬コロンを見つけ、どうにか譲ってもらおうと嘘に嘘を重ねていく梨沙。途中で死体を見つけたものの、コロンの譲渡に影響がでてしまうと死体を隠して警察にも通報しないとか、流石にやりすぎでは?!と思うこともあったけど、そんなサスペンス要素もうまく取り入れてストーリーが進んでいった。
こんなに息を吐くように嘘が出てくるのかと驚くと同時に辛くなった。ありのままの梨沙と向き合ってくれる人が周りにいないからこそ、こうなってしまった。注目を浴びたい、その思いがここまで梨沙を嘘つきにさせてしまった。
嘘をついてしまうこと、自分を大きく見せたいと思うこと、いろいろ考えさせられたけど、一番は、やっぱり犬って可愛い!!
こんなストーリーだけど、最後はスッキリと終わって読了感も良かった。
個人的には梨沙と編集者は意外といい関係になるんじゃないかなと思ったりした。
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セレブの犬が誘拐される話し方と思ったら、全然違った。
冒頭から、セレブの女がマウント取ってるブログ~嘘くさい~とおもったら、やっぱり嘘だった。(^-^; てところから、変な事件に巻き込まれてくお話です。
梨沙がほんとダメダメで友達にはなりたくないタイプなんっだけど、なんだか行動力がすごくて、それがいろんな事件につながっちゃうんだけど。
あっという間に読みました。
最後梨沙がちょっとよい人になってるのは、出来すぎな感じ( 一一)
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犬は可愛いねえ。16歳で逝った愛犬が賢すぎてその後の子を飼えないのも親バカですかね。優しい文体ですが深みのない軽いお話しでした。前作と変わりなく残念でした。
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自分にはあまり合わなかったかな〜。
端的にいうと犬を飼うことになって改心するという展開にちょびっと殺人事件を絡めた話というとこか。
辻褄が合わないとか出来すぎとかいうつもりはないし、話の展開も普通かなと思うけど、単純に主人公のキャラクターが好きにはなれなかった。
猜疑心が強く自己否定ばかりしていると嫌な人間になっていっちゃうし、ブーメランとして因果も帰ってきちゃいそうなので気をつけよう。
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実生活とかけ離れた嘘を言って称賛されても空しいだけではないか。と思いますがそうでもない人はいらっしゃるのでしょう。そりゃ少し盛ったりはするかもしれませんが、人の投稿写真を流用してまでやりたいもんなんでしょうか。
前に読んだ「犬を盗む」と表紙が似ていますが、こちらは転落系ですね。冒頭の方でなかなかぎょっとします。どうなるのかとドキドキしました。