『発達障害の子どもたちは世界をどう見ているのか』
2024/05/19 19:40
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「この子は他の子とは違うかも」
・視線が合わない
・いつも動き回っている
・他の人と一緒の行動がとれない
・おしゃべりが止まらない
・授業の内容についていけない……
発達障害の子どもたちの言動や気持ちを「家庭」「学校」「社会」の場面ごとに深掘りし、その特性が小児期、思春期、成人期にわたってどのように変化していくか、症例をもとに解説する
《「見ている世界」のちがいがわかれば、寄り添うヒントが得られる》──カバーの紹介文
彼・彼女たちを取り巻く立場の人たちがどのようにコミュニケーションを図っていけばよいか、医学的知見にもとづき対応方法の“言葉による処方箋”を示す
〈本書を通じて、発達障害のお子さん一人ひとりが持つ「個性」への理解が進み、お互いをより認め合う社会へ変わっていくことを願ってやみません。〉──「はじめに」より
著者は昭和大学医学部精神医学講座主任教授、附属烏山病院長
専門は「精神生理学」
発達障害の定義、ASD、LD、ADHDの特徴とよりよい接し方をコンパクトにまとめた好著
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読書から離れていたので、リハビリ目的で購入。
何度も同じ話が出てきたため、正直なところページ稼ぎかと思ってしまった。半分くらい読んで辛くなってきたので、後半はやや斜め読み。
ASD、ADHD、LDなどについて触れており、人手不足の教育現場に対して「こうすれば良いじゃないか!」と理想論をぶつけている。目新しい情報は特に無かった。実現させるにはどうしたら良いか、より具体的な案を出していれば☆☆☆以上だったかと。
とりあえず読み終わることができてよかった。
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感想
理解と共感。刺激に対する行動を把握することはできる。ではその中身を真に知ることはできるのか。個人個人と向き合うことを忘れてはいけない。
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著者のSB新書シリーズは読んでいるが、総じて学びのある内容となっている。発達障害についても初心者向けに説明があり、それぞれの特性に対しての対処法の記載もある。個人的には部下のADHDに悩まされているが、対処法よりもいちいち「然り」や「怒り」を感じることなく「脳の機能がそうさせているだけで、本人には悪気はない」と感じることの重要さを説いている記載が腑に落ちた。特段の目新しい知見はなかったが、このシリーズは今後も読み続けていきたい。
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発達障害、主にAEHD、ASD、LDの定義や症状、発達障害を抱える子どもたちが世界をどのように見ているかを書いた本。
発達障害別の特性だけでなく、どのような支援が効果的か、得意なことは何か、向いていることは何か等も書かれており、マイナス面だけでないのがよい。内容は知っていることばかりだったが、概要を理解するのにはおすすめ。ただ本書でも繰り返されるように、発達障害といっても抱える問題や特性はひとりひとり異なっており、自分に合った適応の仕方を身につけていくしかないのだと感じた。AEHDに服薬治療を勧めているのも現状では最も現実的なのではと思った。
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今までなん冊か発達障害の本を読んできて、「いやそうじゃない。もうちょっと医学的なことを教えてー!」と思ってたのがこの本で満たされた。
素人にもわかりやすい文体で、わかりやすく医学的なことや実例を書いてくれているので、知りたい欲は満たされるし勉強になるしでとてもよかった。
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発達障害という名前は知っていても、具体的にどのような障害なのかわかっていない人にピッタリな本。
ネットで氾濫する発達障害の情報だけだと、誤解する可能性もあるので、手に取りやすくコンパクトにまとまっている本書は勧めやすい。
逆に言えば、ある程度他の本で学んでいると、重複していることも多々あるということ。
新書ばかり読んでいるため、そろそろ個別の障害について深めていくべき、という人には物足りないと思う。
ケーススタディも含まれており、初めて読む発達障害入門本として、かなりわかりやすくまとまっている。
この本の中に書かれていることは、今の考え方であり、時代が変われば定義も変わる可能性があるということも書いてあった。