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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の出来事を懐かしい逸話や事件問題点など多角的に述べられている。その時代に着た者達だけでなく現代の若者にも理解できる内容となっている。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高度経済成長期を担った人々について、興味深く読むことができました。学生運動など、動乱の時代の息吹を感じました。
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投稿者:hamu - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の時代に合ったことを取り上げていて、特に学生さんたちは熱心な印象を受けました。今とは違ってて、すごい。
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池上彰著『昭和の青春 日本を動かした世代の原動力 (講談社現代新書)』(講談社)
2023.11発行
2023.11.22読了
1947年から1949年に生まれたいわゆる団塊の世代にスポットを当て、彼らが青春時代の社会史について解説を加えたもの。
書き下ろしのようだか、内容自体は筆者の他の著作でも触れられているとおりで新鮮味自体はあまりない。本書で触れられている個々の詳しい内容については、例えば、筆者の『そうだったのか!日本現代史』などで知識を深めるといいだろう。
池上彰氏の本は、大変読みやすくわかりやすく、他の著作と内容がほとんど重複していたと分かっていても買ってしまう。不思議な魅力に溢れた人である。
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昭和の時代は、良くも悪くも若者にエネルギーがあったのだと感じさせられた。印象に残ったのは、上皇が象徴天皇としての在り方をいかに形作ってきたか、という点。最初は色々と批判があったということは今の世代から見れば意外だが、多くの国民に愛される天皇の在り方を形作られたことに敬意を表したいと思う。
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池上さんとはほぼ同年代(2年下)であったが、学生時代は典型的なノンポリであったので、学生運動については知らなかったことも少なからずであった。
いつものようにわかりやすいお話であったが、こういうのを読んで昔は・・・を振り返るのが良いことなのかどうなのか。
元旦の日に読了したのが、こういうものとなってしまったのもどうかな?の気分であった。
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まさに「昭和は遠くなりにけり」
たしかに昭和はめちゃくちゃに突き進んだ時代だった。
今ならブラック、パワハラだらけの時代だったが、より良い時代を、生活をとパワーがみなぎった時代だった。
今、それを望むべくもないが、あの時代は苦しくとも働けば働くほど所得が増えた時代だったが、今は働いても所得が増えない。ある意味あの頃より、よりブラック化しているのではないか。給料を上げず、残業代や手当をカットしながら、サービス残業をさせてる企業がまだまだ存在する。今を悲しく感じ、昭和を懐かしむ自分がいた。
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取り上げるテーマ自体は、昭和探求といったコンテンツのものから大きくハズレることもないが
池上さんが当時どういった立場に置かれ、時代と付き合っていたかを垣間見れるという意味では筆者の知名度が時代を回想する一助になっているように思われる。
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歴史は繰り返す。
海外旅行では、日本が行ったものを韓国、中国と同じことをした。これは文化交流、情報量の少なさから来るもの。
国際化が進みこういうことはもう起きないのでしょうが、面白い事実です。
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時代を本当に知るのはその空気を吸った当事者のみなのかも。NHK出身のジャーナリストが回想しつつ語る古き良き昭和の時代。
半藤一利の「昭和史」に似た昭和後期の政治、経済、芸能。学生運動、高度経済成長など。
昭和は遠くなりにけり。
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団塊の世代が生きた昭和の解説本。特に学生運動について、良くも悪くも当時の学生の熱量を感じることができた。
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高度成長期にバリバリやった今の70代。
その青春時代の文化を語る。 自分もその文化たちに ちょっとだけ引っかかるので懐かしい。
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団塊の世代が昭和を懐かしむには良いダイジェスト。知らない世代が読むには情報が足らないと思いますが、ダイジェストであらすじを掴んで詳細は別の本で学んでもらうと良いと思います。
私は池上さん世代ではないので懐かしい部分は殆どありませんでしたが、親戚のおじさんの昭和振り返りという感じで良かったです。
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電気がない時代の生き方は、今になっては想像が難しい。そこまではいかないが、昭和という時代にも隔世の感がある。何せ、スマホはおろかインターネットさえ普及されていない世界。流石に固定電話はあるが、文通とか、駅の掲示板とか、そういう手段もあったらしい。駅で痰を吐く、飛行機でタバコを吸う、セクハラパワハラも緩いという時代。政治と金、テレビの作り出す大衆文化。学生運動や公害問題、オイルショック、団塊の世代、レコードやCD、万博や新幹線、ファミコン、少年ジャンプやヤンキー文化。最近では、昭和レトロブームという一部の流行りもあるらしい。分かるような、分からないような。
本書は生活面にスポットを当てるというより、社会面が中心。主に戦後あたりからだ。
ー この不平等な安保条約を対等にしようと動いたのが岸信介首相で、60年に改定されました。これで内乱条項が撤廃されてアメリカ軍は日本の反政府運動を抑えることができなくなるとともに、日本を防衛する義務が明確化されました。客観的に見れば、改定された安保条約は日米関係を対等にしようとする内容でした。それもあってか国会で安保改定に関する審議がはじまったときは、あまり関心を持たれていません。風向きが変わったのは、岸首相が来議院で条約批准の強行採決を行ったときです。日米安保条約という国際条約を締結するには、両国がそれぞれ議会で批准する必要があります。6月にアイゼンハワー米大統領が来日する前に何が何でも国会で批准しなければならないと焦った自民党は衆議院に警官隊を導入し、議場の前に座り込んで反対していた社会党の議員をごぼう抜きに排除し、自民党議員だけで条約批准を強行採決しました。60年5月19日のことです。
本来、国会は立法機関なので、行政機関である警察は手を出せません。だから国会の皆備は衛視という立法機関の警察のような人たちが行っているのですが、自民党は警官隊を使ったのです。
ー これら一連の強権的な出来事に対し、多くの人たちが「民主主義の危機である」と憤ったのです。この時は第二次世界大戦終結からまだ15年しか経過していません。ようやく日本も民主化されたと思っていたのに、逆行するような事件が議会で起こってしまった。その危機意識からみんなで民主主義を守れといって、全国からデモ参加者が国会議事堂の周りに集まったのです。世の中から大きな反発を受けた要因として、岸首相の経歴もありました。岸首相は戦時中、東条英機内閣で商工大臣を務め、敗戦後はA級戦犯容疑で勾留され公職追放されています (52年解除)。旧体制側にいた人物である岸首相が国会に官隊を導入し、批准に反対する議員をカずくで排除したことは、時代を戦前に逆戻りさせるような印象を国民に与えました。また、アメリカ軍の日本駐留が恒久的になると、53年に休戦となっていた朝鮮戦争が再発して、日本も巻き込まれるのではないかとの不安もありました。
この内容は、詳しく知らなかったので印象的だ。いわゆる安保反対は違う文脈で理解されているように思う。
ー 学生運動が再び盛り上がりをみせたのは60年代後半です。これは日本に限った話ではなく、���進諸国でほぼ同時多発的に発生したのが特徴です。日本では68年に大学をめぐって大きな事件が立て続けに起きました。その一つが東大紛争です。きっかけは学生たちが東大医学部卒業生のインターン制度改革を求めたことでした。その頃は医師国家試験を受ける前に、インターン制度でタダ働きをさせられたのです。
ー アメリカやフランス、日本のほか、ドイツやイタリアでも学生運動が起こりました。
同時多発的に学生たちの異議申し立てがこの時代に発生したのです。他方では大学生に触発されて、高校でも学生運動が起こるようになりました。都立青山高校で生徒が校舎を占拠して機動隊が導入されたのをはじめ、全国各地の進学校で同じような事態が生じました。世界的な学生運動の潮流は、日本の高校生にまで波及したのです。
ただし高校の学生運動は、もちろんベトナム反戦運動の影響もありましたが、さまざまな旧体制に対する反発の側面が強いものでした。
良いか悪いかは別として、こうしたエネルギーは令和には感じない。暴力や革命、学生運動の迫力はどこにいったのか。生活が安定して不満がない事の現れか、世の中がクリーンになったためか。あるいは無気力化、集団化が難しくなった、思想家や扇動家の不在。少子高齢化、敵の複雑化、炎上文化やエンタメの無料化によるガス抜き、分断化など、複合的な要素がありそうだ。