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明治のはじめの、長崎の若き通詞(通訳)たちの物語です。
一巻はちょっと硬かったけど、2巻目、こなれてきた感じ。
今回は英国の商船が難波して、英語に初めて触れる巻、です。
この頃の通訳の言葉はオランダ語だからね。
真面目だけど面白いよ
2024/01/16 更新
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オランダ通詞見習い栄之助の
幕末お仕事物語。
今回は出島での日々が描かれます。
イギリスの難破船から船員たちが救出されて
なんとか介護をしようと思うけど
当時はオランダ語がメインで
お互いに意思疎通ができない…。
あと、栄之助に恋の予感♪
近くの崇福寺で働く、おふゆさん。
まだ距離は詰めれていないけど
さて、どうなっていくかしら。
達之助も小通詞試験のため精進中!
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異文化の触れ合い。
そこには、必ず軋轢が生まれてしまうもので、それは互いの理解不足ではなく、理解するための知識が足りていないから。
その一助をなすために通訳という仕事があると思うのですが、彼らも知識としてでしか異文化を知っていない、という側面がある。
2巻のイギリス人漂流者の話は、そこに焦点を当てたお話かなと思いました。
言葉を通じるということは機械的な作業ではなく、人と人との感情心情の機微を察するということを忘れてはいけない。教訓じみた結論ですが、大事なことですよね。
一方で、達之助のように機械的に努めようとしている人間がいるのも事実。機械的にが感情のない冷たさではなく、冷静に淡々と的確に正確に通訳しようというのも、仕事をまっとうする上で大事なことと思います。
栄之助と達之助。硬軟、剛柔、陰陽。例えはさまざまでしょうが、互いの長所短所を補い支え合っていくであろう二人。いいコンビなんでしょうな。