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三部作を完結してから読み始め、最終章が衝撃的だったので
あぁ、ピップが生き生きしている
そう感じながら読み進めました
どうなっていくのかわかっているのに、これを読むとまた一作目から読みたくなります
そして、三部作と違って薄い笑
でもしっかりミステリー
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この時期に出るのがオツ)シリーズにぴったりの最高なエピソードゼロだった。ふつうに楽しいマダミスの様子見てるだけのはずなのに、何度もドキーッ!! ビクーッ!!とさせられる。単に1作目冒頭に繋がるだけではなく、ここから始まるピップの1年間全部にスムーズにつながるかんじ、すご
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このシリーズが好きなので、またピップの物語が読むて嬉しかった。友達と一緒に行う犯人当てゲームの話だが、軽い謎解きの雰囲気だと思わせといて、ピップと同様どんどん犯人が気になり、ぐいぐい読み進めてしまった。この後に続く3部作の布石もあって、楽しく読むことができた!ピップのシリーズを読みきった人には、ぜひ読んでほしいです!!
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昨年読んだピッパ三部作の後に、すべての前日譚とも言える本書が書かれるとは、さすがに想像外である。解決していない事件を夏休みの自由研究課題の題材として選んでしまったところから始まる三部作と、そのヒロインである推理能力に抜群のセンスを発揮する若きヒロインの女子高生ピッパの物語は、始まったところから話題性に富む外連味たっぷりの小説であったように思う。
その後の三部作はいずれも連続して読むべき物語であり、途中参加はあまりオススメできない。それぞれの作品を通して人間関係がいろいろ変化を遂げたり、その間のやりとりが前後の関係性をけっこう重要視すべき内容となっているため、一部分だけ読んだとしても、このピッパ・シリーズの持つ全体像のディープさ、小さな町であれそのなかでも人間関係の緻密さ、時系列スケール、さらにノワールな運命という影の側の物語などは味わい尽くせないと思うからだ。
それら人間関係の葛藤にまみれたストーリーと、そこに蠢く病的過ぎる悪意や、捩れた心に病み尽くしたようなキャラクターの闇の深さが、巻を追う毎に増してくるのがこの三部作であり、最終作は特に圧倒的なノワール感に打ちのめされるものだった。高校生ピッパが大人になってゆく成長物語であると同時に、それゆえ身に着けてゆくサバイバル技術と、磨きがかけられる知性などが圧倒的なのである。
殺人や増殖する事件によって小さなイギリスの田舎町が沸騰するようなシリーズに見えるが、ピッパの最後まで貫かれる知性を支える正義感の確かさや、信頼すべき人への敬意や親しき友への友情の想いは何とも言い難いホットさを感じさせられるものである。
さて本書は、その読後に読むべき前日譚。劇中劇とも言えるこれまでの出演者たちのミステリー芝居なのだが、その設定が、いかにもこの作者らしく練りに練られたものであり、リアリティは感じられないものの読み物としての小道具がたっぷりの一冊である。孤島にある無人屋敷で展開する殺人事件への招待状という設定の事件を仮想芝居として、ミステリー好きの同級生たちがクラスメイトの一人により召喚されるという中編小説である。
真の事件を模したミステリーを描いた小説というどこかアクロバティックなものすら感じられる書きっぷりで、この中で既に起きた過去の実際の事件の謎を抱えたピッパは、そのままピッパ三部作『自由研究には向かない殺人』の冒頭に時系列としても繋がる構造になっており、三部作の読者に向けたサービス精神を存分に感じることができる。
本書だけでの独立した面白さも併せ読みながら、完結した三部作を追想させられる作者のプレゼントのようであり、遊び心たっぷりのプレゼントのようにも思える不思議な一冊である。三部作読破者に限らず単体でも楽しめると思うが、できれば本書をきっかけにこのまま三部作に突入して頂きたいものである。まさにそのような接続プラグを最終ページに仕掛けた形で本書は終わっているはずである。そう、あのわくわくした三部作を再読したくなるような。
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『自由研究には向かない殺人』から始まる3部作の前日譚に当たる今作。高校生のピップに届いた招待状には、友人宅での推理、犯人当てゲームの開催を知らせるもの。1924年の孤島の館という設定のなか架空の殺人事件が起こりゲームが始まる。それぞれの役になりきって進むが完璧ではないが故の面白さがある。3部作もそうだったけれど魅力的な謎が今作にもあって楽しい。自分が犯人かどうかも途中まではわからない展開と推理はゲームでありながらも緊張感がある。短い作品だけれど読み応えがある。
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本編をラストまで読んでいるからこそこれは切ない…
バーニーはまだ元気なんだとかラヴィは、エリオットは、とかいろいろ悲しくて切なくて、ピップが自由研究のテーマを決めたというラストなのがまた憎い。
ピップとラヴィにはちゃんと出会ってほしいけど、でもこの自由研究をはじめなければ、きっとあの選択もなかったわけで…
この時のピップのままいてくれたらよかったのになんて、せんなきことを思ってしまった。
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またピップに会えるんだ☆
と物語の主人公に会いたくなり
発売日を心待ちにする感覚は人生で初めて!
それだけ読み応えのあった3部作の前日譚。
2024年の1冊目にしようと決めていた本。
この経験から全ては始まった。
所々あのピップの性格が垣間見れて嬉しくなる。
そして最後の解説がより理解を深めてくれて
また『自由研究』から読み返したくなる。
勇敢なピップが大好きで
ホリージャクソンのファンになったのは
翻訳者の服部京子さんあってだと心から思う。
次回作が待ち遠しい!
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自由研究には向かない殺人シリーズの前期譚となる今作。
170ページと本編から見たらかなり薄いですが、内容は緻密で読み応え抜群。
ピップは友人から架空の殺人事件の犯人当てゲームに招待される。
このゲーム思った以上に作り込まれていて気づけば物語に入り込んでいた。
読者側はピップの役柄の秘密しかわからず、他の参加者の話を聞きながらピップと一緒に推理していく感じがあって面白かった。
最後の犯人当てはやっぱりピップだなぁと思う一面も。
三部作を読んでいるから余計に懐かしいしこの頃のピップが本当に好きだったからまた会えて本当に嬉しい。
そして物語の終わりはこう繋がっていくんだなと納得できる終わり方だった。
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ホリー・ジャクソンのピップシリーズ、まさかの一作目の前日譚。本当の本当に最後、ボーナストラック。
夏休みの自由研究の課題が決まらぬまま、仲の良い友人たちとマーダーゲームに参加するピップ。最初は課題への焦りから嫌々参加していたが、段々とのめり込んでしまい。。。
なんという平和な日常笑
仲間たちとの何気ない日常、辛いことになる人や出会っていない人など、シリーズを読んだ人にはわかる大サービス。中編程度の分量なのでサクッと読めるが、ミステリとしても芯はしっかりしている。
ありきたりかもしれないけど、仲間たちとの日常風景の中で事件を解決していく、というのも見てみたかった。寂しいけど、これ以上は蛇足だから出ないだろうなぁ。
巻末に紹介のあったノンシリーズが非常に面白そうなので、ぜひ翻訳してほしい。
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楽しかった。楽しかったのだけれど、それが切ない…!ケンカしつつも楽しくわちゃわちゃしていたみんなが、三部作で…と思うとやるせなさがすごい…その覚悟はあったけども、やっぱりつら…でもゲームも展開も結末も楽しかった。
このゲームがはじまりだったんだな。このゲームがなければ、このままだったのに。でもその場合、つらい思いをかかえているいつか大切になるひとと交わることがなくて、でも、でも。
今作の楽しさに、三部作の想いが蘇り絡まってしまう(そしてそういう物語のパワーが、どんな感情のものでも、私は好き。やるせなさで悶えるの苦しくて好き…)
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★4.5/5.0
3部作とは少し違うテイストで、面白かった!
『自由研究には向かない殺人』の前日譚なので、まだ忌々しい事件と関わる前のピップやその友人たちが描かれていた。
しかもこの作品ではマーダーミステリーが題材になっていました。個人的にマーダーミステリー好きなので、どんどん明かされていくピップ自身と他人の事実にワクワクしたし、最後の最後で犯人を当てるときのピップはやっぱりさすがの推理力でびっくりしました。
そりゃ、この後に続く3部作で次々と事件を解決に向かわせるわけだ。
てことで、物語自体はとても面白かったけど、やっぱりラヴィがいないのはどことなく寂しかったのと、サル・シンへの当たりが強かったので、4.5にしました(めちゃくちゃ私情挟んでます笑)
解説なども含めて172ページしかないけど、その中でも謎解きの部分は詳細に書かれているので楽しかったです!
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あの後に続編が出るの?と思ったら後日ではなく前日のお話だった。なるほど。
実際に何か本当に危険なことが起きるわけではないのだけれども、なんだかドキドキするし、怖いなって感じ。そしてヒロインの深読みがすごい(笑)
なるほど、この調査力で自由研究に臨んだんだな~って感じで。
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三部作読了から時を経ず、スピンオフ作品登場。これはもう読んどかんと、ってことで入手・読了。超大作とは比べるべくもないけど、これはこれで、スリムにまとまっていて良質。こういうゲーム、実際に存在するんだろうけど、気の置けない友人と集まってワイワイやれたら、きっと楽しいんだろうな、と。
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三部作の後に前日譚を出版するあたり、出版社の作戦を感じる。
だって、三部作の最後は本気で驚愕したもんな。そんな終わり方があっていいのかと読後にしばらく放心してしまったほどだったよ。
それだけの前代未聞の完結だったもの、誰だって前日譚を読みたくなってしまうよ。反対に、前日譚がプロローグとして最初に出版されていたら、おそらく私は三部作を読まなかった。だって前日譚は単なるゲームだし誰も死なないし、ただ単にピップの才能を開花させたという内容だけだもんね。出版する順番ていうのも本の売れ行きに大きな影響を与えるんだねぇ。
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シリーズ3部作の前日譚にあたる短めの小説。
3部作は順番通りに読むことをお勧めしますが本作品はいつ読んでもネタバレはありません。前日譚ですので。