CLEAR THINKING(クリア・シンキング)大事なところで間違えない「決める」ための戦略的思考法 みんなのレビュー
- シェーン・パリッシュ, 土方 奈美
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:日経BP
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痛いところを突かれた
2024/03/24 10:04
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投稿者:カレーパン - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は行動を阻害する4つのデフォルト反応からはじまっている。やりたいことはあるのに行動できない人は4つのデフォルト反応のどれかに心当たりがあるのではと思わせる内容だった。
このデフォルト反応を克服するために、強さを磨く方法、弱さをコントロールする方法について4つ書かれており、決断・実行も4つ書かれている。
本書を読む目的はキャリアアップのためである。サブタイトルの大事なところで間違えない「決める」ための戦略的思考法という言葉に惹かれたからである。
デフォルト反応は「感情デフォルト反応」と「エゴデフォルト反応」に心当たりがある。承認欲求がほしいので仕方がない。でもこれは何かを成し遂げたいという原動力になっているのも事実だ。大事なことは自分一人の考え方に固執しないことだ。自分の考えは絶対的でないことを理解し、他者の意見を取り入れてやりたいことをより良い考えのもとで実行していくのが賢い選択となる。
強さを磨くの章では、「自信を持つ」が一番の課題であると感じた。「エゴデフォルト反応」が強い人ほど実は弱い人間だと思う。自信がないからこそ自分を良く見せたいと思うし、他人の指摘を素直に受け入れない部分がある。失敗を真摯に受け入れ、成功体験をすることが特効薬になる。
弱さをコントロールするの章では、結局のところは強さを磨くに近い。ただし、失敗した時のためにセーフガードをつけておくという考え方は役に立つ。
人間の心理を十分に理解したうえで、決断・行動の章に入る。
意思決定のプロセスを読むと自分がいかに浅い考え方で物事を決定していたことを思い知らされた。
解決策は未来の想像から模索するが、理想と最悪の両方のパターンを考えなくてはいけないし、未来にどう影響していくか深く考えなくてはならない。そして選択肢は可能性を広げるために必ず3つ以上出す。選択肢を選ぶのは非常に難しいものだが数値化して選択肢を競争すると客観的になる。
経験上自分に都合がよいものを選んで実行してしまうが、だからNGなんだろう。自分が問題を本当に理解しているのか、思考に死角はないのか。自分が持っている情報はバイアスがかかっていないか。情報の要約や上澄みを読んだだけでは死角が生まれる可能性が高くなる。情報の質の高さこそが思考の質であり、決断の質につながる。
いよいよ実行。最初に書いた通りやりたくても実行できない。失敗してもやり直せるならすぐに実行すべき。逆に重大性が高い場合は熟考しなくてはならない。そしてタイミングだが、これ以上の情報を得られない、初めてチャンスを逃した、明確な選択肢が見つかったときとなる。なるほどなるほど。
実は最近複数の上司に企画提案した。文献を読み、これを今の仕事に応用すればかなり時間短縮につながるのではと思ってさっそく試しにやってみた。タイミングがきたところでチャレンジしているし、仮の結果からある程度の手ごたえを感じている。この段階で企画を持って行った。自分にとっても上司にとってもwin-winであることは確実だったので食いつきは良かったし、助言もいただけたので企画の申請書までは書けた。意外と本書の内容を実行できているのではとも思った。
だが実際のところ最後の思考のプロセスはどうだろう。
自分のバイアスのかかった情報に上司が左右されていないか心配もある。もちろん元の文献も上司に提出はしているのだが。これから企画を開始する。思い通りにならないときは、本書で気づいたことを実行して成功させたい。
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