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「処世術から宗教まで」が、確かにつながってまとまっている。
2024/04/14 00:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代日本社会ないし日本人一般について改めて考えるうえでの補助線が詰まった一書。「処世術がうまくなくちゃいけない」(24頁)、「国際政治だって処世術だ」(78頁)、「適応神経」(79頁)といったネタからはじまったので、「え~」と思いつつ読み進んだのだが、個人主義の重要性(100頁)や抽象的ネオ漢語の問題性(132~5頁)、孟子の言葉(反りて諸を己に求めよ、155頁)、ルソーやマルクスにおける制度還元論の課題性(156~8頁、Weberの議論がないのは?だったが)などに言及しつつ、以下の文章を経て宗教ないし神(原始キリスト教的意味での)の存在意義へと至るその射程の拡がりが脳裏に刻まれました。
「私はもし宗教的な意味で神というもの、つまり自分を支配するもの、あるいは自分個人だけじゃなくて人間を超えるもの、人間を超える絶対者、そういうものが存在するとすれば、そしてそれを感じ取ることができるとすれば、それは強者だけではないかというふうに思うんです。つまり、弱者の場合にはその必要がないですね。弱い人は誰か人間の助けを求めればいいわけで、強い人間の助けを求めるとか、あるいは集団の助けを求めるとか、そうすれば自分の欲望は達せられる。日本人の我というのは弱いですから、その弱い我欲というものはたいてい現実的なもので達せられてしまうし、それは誰かの力を借りれば達せられる程度で、それで満足してしまう。」(176~7頁)
「やはり神というものは強者のみが知る。・・・ 強者の論理に生きなければ、神を感じ取ることはできないということは確かなんです。」(180頁)
日本社会論、日本人論、文学論、教育論、人生論、社会思想論、宗教論などなど、切っ先鋭いさまざまな切り口から思考を刺激してくれる好著かと。
付箋を貼りすぎて何が重要だったのかわからなくなってしまった
2024/11/11 15:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大事だと思うこと、面白いと思うことに付箋を貼りながら読み進めるというのが私の読書スタイルなのだが、この本に関しては、読後、付箋を貼りすぎて何が重要だったのかわからなくなってしまった、面白い本でした
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