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自分はほぼ確実に内向型だろうと思っているので、すごく励まされた。内向型の特徴のなかには「自分には当てはまらないかも」というものがあったり、内向型の強みのなかには「そんなこと出来るかなあ」というものもあったけど、「ここは伸ばしていこう」と思える所はあったし、そこを活かしていけるように努力しようと思った。
自分をメタ認知できるという所が1番当てはまった気がする。
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自分は内向型だと思うけど、項目(力)によって当てはまるような、当てはまらないような。
内向型といっても、どの力が発揮できてるかは人によるのだろう。可能性は感じられた。
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内向的な人が持つ強みと、その使い方を学べる本です。
SNSなど外にアピールするのが普通になり、積極的に自分を知ってもらいたいと思わない内向型の方は、生きづらいと感じているかもしれません。
著者は、苦しいのは、無理に外向型を演じようとするからと指摘しています。
内向型の人が持つ冷静さ、思慮深さ、洞察力、客観力、独創性、集中力、傾聴力、共感力といった才能を生かせば、大きな力を発揮できるようです。
組織においても、調整できる人がいないと、お互いの衝突が増え、チームとして機能しない場合も出てきます。
内向型であることにコンプレックスを持つ方だけでなく、その力を必要とする外交的な方にも必要なことを学べる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「『自分らしさ』を『信じる』。信じられる根拠や証拠を見つけてから信じるのではなく、信じたことが裏切られても自分の責任として受け入れる覚悟をして、前に進むことが大事。これまではたまたま外向型に有利な社会システムが構築されていただけ。」
「相手がこうすべき、自分がこうあるべきとの希望と現実のギャップの着地点が見えないと、怒りを生む。相手の要求をまず聞き、応えられる範囲を論理的に協議し、合意点を探す姿勢が冷静さを保つには不可欠。自分でコントロールできることの理解(役割分担)が重要。」
「外向型は反応が早いが、物事の意図や背景より結果をすぐ求め、思いつきの行動になりがち。内向型は理論やデータの裏付けを重視し、現象の背景の意味や意図も考え、次の段取りの段階で論理的に思考して行動するので、物事の共通点を見つけて抽象化する力が高い。」
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・SNSなど自ら積極的に外にアピールする時代になる中で、積極的に自分を知ってもらいたいと思わない内向型には生きづらい時代。内向型が苦しむのは、それ自体より、「無理に外向型を演じようとしてしまう」から。秘められた「選ばれた才能」を覚醒させたい。
・「自分らしさ」を「信じる」。信じられる根拠や証拠を見つけてから信じるのではなく、信じたことが裏切られても自分の責任として受け入れる覚悟をして、前に進むことが大事。これまではたまたま外向型に有利な社会システムが構築されていただけ。
・SNS疲れやスマホ依存など外向型コミュニケーションによる多くの弊害が見える形であらわれるなど、時代は外向から内向へ変わりつつある。その反動として、「自分らしさ」を追求していく、自分の幸せは何かを求める動きが盛り上がっている。
○なぜ「静かな人」が最強の生存戦略なのか
・リーダーとメンバーの組み合わせを考慮することが重要。控えめな内向型のリーダーは、積極的な従業員から最大の成果を得ることができる可能性がある。リーダーも外向的だとお互いが衝突してしまい、チームとして機能しない可能性が高い。
・利益を一時的に最大化するには利己的なふるまいが合理的でも、利己的な人ばかりだと潰し合いになり、種は存続できない。はるか昔から、人の意��を聞き、思慮深く全体を考えて調整する役割の人間が存在したはず。
○冷静さ
・内向型はアクシデント(不正解)に遭遇すると、一旦ブレーキを踏んで、もしかしたら重要かもしれない事項について考える。PDCAの4つのプロセスを繰り返し回すことで、仮説の正解率を高められる。学習し、進歩し続ける。
・自分の気持ちを一度切り離して「目的本位」で動く習慣を心がける。自分が抱えている感情は横に置いて、「今、自分のやるべきことは何か」をまず考えて動く。自分と正面から向き合い、客観視して、何が足りないのかを考え、判断することが必要。
・冷静さを保つには、負の感情から「意識的に注意をそらす」ことが大事。自分のイライラしている気持ちを今ではないどこかに置いてくる。自分の感覚を使って、思考を切り替えれば感情も切り替わる。内向型はそれを得意とする。
・相手がこうすべき、自分がこうあるべきとの希望と現実のギャップの着地点が見えないと、怒りを生む。相手の要求をまず聞き、応えられる範囲を論理的に協議し、合意点を探す姿勢が冷静さを保つには不可欠。自分でコントロールできることの理解(役割分担)が重要。
○思慮深さ
・思慮深い人は他人が気づかないような「自分なりの意見」を言って、「この人、深く考えているんだなぁ」と思わせる。それは「自分をよく知っている」から。あらゆることに対し「自分の頭の中にある無意識の声」に耳を傾けているから、「自分なりの深い意見」が言える。
○洞察力
・外向型は反応が早いが、物事の意図や背景より結果をすぐ求め、思いつきの行動になりがち。内向型は理論やデータの裏付けを重視し、現象の背景の意味や意図も考え、次の段取りの段階で論理的に思考して行動するので、物事の共通点を見つけて抽象化する力が高い。
○客観力
・自分にとって心地よいもの、好きなものを認識しておくと、モノの見方も育まれる。自分を知ることで、自信も生まれる。自分を知るには外から自分を見る必要があるが、それは内向型の得意分野。いろいろな立場からを想定することで、多様性が出て、客観性も高まる。
・自分の知識と能力の限界を把握した「知的謙虚」な人は、自分の不十分さに気づける。自分が正しいとの思い込みを捨てると、先入観に囚われず、客観的な情報をもとに真実を追求し、安易に答えを求めないので深い思考や広い教養も身につき、事実の見極めもできる。
○独創性
・独創性の高い人は自分の好きなものに敏感で、好きなものを集め、分析し、さらにその中から新しいものをつくる能力に長けている自分の内的世界に時間を使う傾向のある内向型の人は、自分らしさを追求でき、結果的に独創性も高い傾向にある。
・ボーっとする時間を過ごし、「余白」をつくると、意識的に自分のことを規則的なパターンから開放し、思考が分散し、気付きが生まれ、独創性を発揮できる。最短距離を意識して集中しすぎると自由度が低下して、独創性が損なわれやすい。
○集中力
・集中したい時は自分の「内側」に意識を向ける。「集中している」とは、注意の対象を自分の「外側」に向けている状態をイメージしがちだが、目を閉じて考えたり、ボーっとし��いたり、無意識下で自由気ままに考えを巡らすなど「内側」に向けている状態もある。
○傾聴力
・傾聴力には、安心して話せる雰囲気作りと同時に、話し手の体験を自分の体験のように感じてみようとする姿勢が不可欠。反応は相槌だけでいいので、相手が話す内容に思いを巡らせ、相手が何を考え、どう思ったかをその人になったつもりで感じてみる意識が重要。
・傾聴は相手に「この人は私をわかってくれている」というポジティブな印象を与える。聴く側も、「他人の心」の中を見て、相手の思考の道筋や意識の流れ、気持ちの変化を知ることを通じ、自分自身への理解を深められるというメリットがある。
○共感力
・人は人でしか変えられない。相手を知ることによって初めて、苦しんでいる自分と同じ立場の人がいたり、自分のことを真剣に思ってくれたりしていることが理解できる。自分が信頼する人を見つけて、心を開くことで、自分もいいほうに変われる。
・情緒は共感によってもたらされる。美や道徳への感受性が高い内向型ほど、人間への共感力も高くなる。情緒によって呼び起こされた共感こそが人と人との信頼の架け橋となる。人間が、お互いを支え合う力になっている。
・人間は自分の経験からしか相手のことを推し量れないし、共感もできない。経験を積んでいくと、直接経験していないこともそれを参照して相手の行動を推し量ることができ、共感できるようになる。
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人類を外向型と内向型に分けたら、自分は内向型だな、と思い、その長所を確認するために読み始めた。当たり前だけれど、いくらふたつに分けようと、分けられた個々の中にもグラデーションが生じる。いくつかの特徴と、その伸ばし方が挙げられていたけれど、自分には当てはまらないな、と感じるものがあった。例えば、自分は自分の内面にも、他人の内面にもあまり興味がない。それでも、それらの特性をより良く社会で暮らしていくために育てていこうという気にはなれました。