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ために為るし少しゾクリも
2024/07/01 03:22
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
鰯の頭も信心、節分の邪気払いが元になっていたとは知らなかったです。七つの子でお馴染みのとおりゃんせ、お祝いだけでなく口減らしもあるとか...
内容はとても面白かった
2024/05/13 06:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「民俗学」という字面からなんとなく想像される昔の風習や文化などといったちょっと堅苦しく敬遠しそうな内容ではなく、もっと日常の「なぜ?」に寄り添った入門書。
「現代民俗学」としてわざわざ「現代」と書かれているだけあって、いま現在を生きる私達の身の回りにある習慣的な「なぜ」から、現代が生み出す新たなネットミームなどの「なぜ」まで範囲になっているのが面白い。
各項目、写真やイラスト付きで補足や関連蘊蓄があるのも楽しかったし、関連知識を深掘りするためのおすすめ本が各項目ごとに紹介されているのもとても親切でよかった。
参考文献も欄外に提示されているし、個人的に読んでいてずっと疑問だった「民俗学と文化人類学はなにが違うの?」という疑問はブックガイドで別の本が紹介されて誘導されていたのもいい。
疑問を解決する導線がわかりやすく載っているのはとても素晴らしい。
ただ、構成がまず図。そして図の下に文章だったので、逆のが良かったのでは?という気がする。
図は関連蘊蓄のことが多いけど、基本的に上から読んでいくせいで関連蘊蓄を読んでから本筋に目を通す流れになってしまう構成になっていたのが惜しい。
民俗学のエッセンスが満載!
2024/04/27 22:50
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投稿者:滴州 - この投稿者のレビュー一覧を見る
22人の民俗学者が読み解く、暮らしの中に潜む67の不思議!歴史的な内容(儀礼や祭りなど)から現在的な内容(ネットやLGBTなど)まで、おおよそ、誰が読んでも自分の興味にひっかかる内容が満載です。多くの写真と図表が用いられており、文章も簡潔かつ明瞭で、様々な不思議に対して、論理的に回答の一例が示されています。なお、本書の内容には、通説を大きく超えた仮説や大胆な理念的モデルも含まれていますが、これは今後の議論の可能性を広げるためのもの、とのこと。とはいえ、各トピックの説明は荒唐無稽ではなく、なるほど!と思わせる話の展開がなされています。
見開き2頁で一つのトピックとなっており、いつでも、どこからでも読み始めることができます。文字数が限られている分、かなり文章の内容と記述の方法は吟味されているようで、さらっと読んで楽しむこともできますし、一字一句、吟味して読んで理解を深めることもできます。
「現代民俗学」と「民俗学」の違いについてですが、編著者の島村恭則教授によると…同時代(現代)との関わりを強く意識して研究を行う民俗学を「現代民俗学」と呼ぶそうです。ただし、ことさら「現代民俗学」を名乗らなくても、多くの民俗学の研究は、同時代的な意識を持っているとのこと。なので、民俗学=現代民俗学であって、決して、過去の民俗や歴史的な視野を排除しているわけではないとのことです(151頁)。民俗学という語感から、一般的に想像される偏見?(古臭いなど)をなくすために「現代」という語を冠しているといったところでしょうか…。実際に本書の内容を見ると、多くのトピックで、現代的なことは過去の事例や研究と繋げて、過去のことは現在の事象と繋げて語られています。
世の中には『〇〇入門』『はじめての〇〇』といった本があふれていますが、簡略化され過ぎていて読み応えがない、専門性が高くて読者に優しくないなど、両極端のものが多いのですが、本書は、豊富なイラストと写真を用いて、日常の様々な疑問に答えつつ、その答えが導き出された論理や、次のステップにつながる専門書の紹介などもあって、しっかりとした「民俗学入門の書」となっています。
編者と各トピックの担当執筆者の、民俗学に対する想いが凝縮されている、熱量の高い作品です!
民俗学のエッセンスが満載!
2024/04/27 19:06
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投稿者:滴州 - この投稿者のレビュー一覧を見る
22人の民俗学者が読み解く、暮らしの中に潜む67の不思議!歴史的な内容(儀礼や祭りなど)から現在的な内容(ネットやLGBTなど)まで、おおよそ、誰が読んでも自分の興味にひっかかる内容が満載です。多くの写真と図表が用いられており、文章も簡潔かつ明瞭で、様々な不思議に対して、論理的に回答の一例が示されています。なお、本書の内容には、通説を大きく超えた仮説や大胆な理念的モデルも含まれていますが、これは今後の議論の可能性を広げるためのもの、とのこと。とはいえ、各トピックの説明は荒唐無稽ではなく、なるほど!と思わせる話の展開がなされています。
見開き2頁で一つのトピックとなっており、いつでも、どこからでも読み始めることができます。文字数が限られている分、かなり文章の内容と記述の方法は吟味されているようで、さらっと読んで楽しむこともできますし、一字一句、吟味して読んで理解を深めることもできます。
「現代民俗学」と「民俗学」の違いについてですが、編著者の島村恭則教授によると…同時代(現代)との関わりを強く意識して研究を行う民俗学を「現代民俗学」と呼ぶそうです。ただし、ことさら「現代民俗学」を名乗らなくても、多くの民俗学の研究は、同時代的な意識を持っているとのこと。なので、民俗学=現代民俗学であって、決して、過去の民俗や歴史的な視野を排除しているわけではないとのことです(151頁)。民俗学という語感から、一般的に想像される偏見?(古臭いなど)をなくすために「現代」という語を冠しているといったところでしょうか…。実際に本書の内容を見ると、多くのトピックで、現代的なことは過去の事例や研究と繋げて、過去のことは現在の事象と繋げて語られています。
世の中には『〇〇入門』『はじめての〇〇』といった本があふれていますが、簡略化され過ぎていて読み応えがない、専門性が高くて読者に優しくないなど、両極端のものが多いのですが、本書は、豊富なイラストと写真を用いて、日常の様々な疑問に答えつつ、その答えが導き出された論理や、次のステップにつながる専門書の紹介などもあって、しっかりとした「民俗学入門の書」となっています。
編者と各トピックの担当執筆者の、民俗学に対する想いが凝縮されている、熱量の高い作品です!
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