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15分ほどで読める内容ですが、翻訳の後書きにもあるように2度読んで、内容の深さが理解できました。ただ、大絶賛というほどに、心に響き感動したかというと、そうではなかったかな。
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人に優しくすること。自分が人生で一番大切にしたいと思っていたことと同じだったので肯定されたようで嬉しかった。でもできない時もある。いつでも人に優しくできるように余裕を持って生きたいし、余裕がなくてもできるような強い心を持ちたい。
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外山滋比古さんのあとがきにあるように、一度読み、散歩に行って帰ってもう一度読みました。今すぐ始めなければならないことって確かにあります。とても短いですが、豊かな滋味がありました。
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▼メモ
・P20:わたしが人生でもっとも後悔しているのは、「やさしさがたりなかった」ということです。
・P22:簡単そうに見えて、実践するのは本当に難しいのですが、「もっとやさしいひとになること」を、人生の目標のひとつにしてみてはどうでしょう。
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「人生で大切なたったひとつのこと」
“Congratulations,by the way George Saunders”
著者 ジョージ・ソーンダーズ
訳者 外山滋比古・佐藤由紀
こちらは、著者のジョージ・ソーンダーズ氏が2013年5月11日、自ら教授を務めるニューヨーク州の名門校シラキュース大学教養学部の卒業式でスピーチされた内容が本となったものです。ユーモアたっぷりの短いスピーチ原文に、日本語訳がつけられていて、日本語と英語で味わえます。
『20分間の原稿を用意していたが、卒業式の二日前に8分間と聞かされ、余分なところを削り心から伝えたいことだけを話した』
著者のある時期の後悔についてふれ、心から伝えたいのはー「わたしが人生でもっとも後悔しているのは、「やさしさがたりなかった」ということです。」
それに対して、「いちばんに温かい気持ちで、もっとも好ましい人として覚えているのは誰ですか?」ー「あなたに対して誰よりも優しかった人でしょう、きっと。」ー
そして、二つの質問が投げられます。
(ネタバレになるので、控えます。)
「やさしいひとになる」ということを追求していった先で、『そして八十年後のある日、あなたが百歳、わたしが百三十四歳になり、わたしたちがみなうんざりするほどやさしく、愛情たっぷりになったら、わたしに短い手紙を書いて、あなたの人生がどうだったかを教えてください。とても素晴らしかったよ、と、あなたが書いてくることを願っています。』
と、ユーモアたっぷり語り、愛情たっぷりに締めくくられています。
凝縮された中に、著者の心からの、すべての世代の人たちに贈られた素敵なメッセージが詰まっています。スピーチには、相手への心からの想いが詰まっていますね。伝わるものがあります。
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あとがきの【復刊によせて】で、翻訳者の一人である佐藤由紀さんが、外山滋比古先生から
「日本人にとって、面白くてためになりそうな海外の本を翻訳しませんか?と提案され、「簡単に読み通せるから、これはいい。それに何度も読んで考えることができる」と、即断されたそうです。2016年に海竜社から出版され、2024年KADOKAWAから復刊された、「小さくて、とびきり幸せな本なのです。」。
素敵な本の復刊、ありがとうございました。
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野心には終わりがない。
その言葉が1番刺さった。
自分でも痛感している。
仕事の目標を達成し、年収も目標達成し
そしたらまた次の目標だ。
“成功とは登っていくにつれ目の前で高くなり続ける山のようなこと。”
本当にそうだ。終わりがない、きりがない。
だから優しくLovingであることが人生においては幸福をもたらす。そう言われているように思えた。
人生で大切なことは簡単なようでできていない、優しくあることである。
そう言われてる。それが後悔のない人生なのだ。
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人生を振り返ったときに最も後悔していること。
40年ほどの人生の中でも、後悔はあるなぁ。
でも確かに、失敗はぜんぜん気にならない。素直になれば良かったなとか、とにかく自分を信じれば良かったなとか。
この本で得たことを実践していきたいと思った。
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すごく短いのだけれど、心に響く内容だった。
『年をとるにつれて、あなたという自分は小さくなり、愛情が増えます。(中略)親になったら、それは自分が小さくなる過程の正念場です。』という言葉に納得。子育てって、なんでこんなにも自分の時間ややりたいことを犠牲にしないといけないんだろうって思うことがあるけど、そうだからこそ子どもとの結びつきは強くなり愛情が育つんだろうなあと実感。
『もっとやさしいひとになること』確かに、人間がみんなこのことを目指せば戦争や強盗や貧困や色々なことが解決できるように思う。年を重ねること、人を愛すること、大切な人を失うこと、子どもを育てること、私たちの人生はすべて『もっとやさしいひとになる』ためにあると考えたら素敵だ。