戦国武将を分析する
2024/04/26 14:19
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今村氏の著書。
今回は徳川家康の章が特に興味深かった。
関ヶ原で石田三成が防衛ラインを大阪に下げていたらどうなっていたか。
三英傑に信玄謙信、政宗に石田三成、松永久秀。
西の武将が手薄でどうもボリュームに欠ける気がした。
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推しの作家がこんなものを書くとは…
がっかりだ…
彼の魅力は
歴史の裏の
ひょっとしたら、
こんな物語があったかもよ
という
「そうきたかっ」
な物語を紡ぐところにあるのに
歴史をちょっと知っていれば
誰でも書きそうなことをつらつらと
しかも
喜怒哀楽って何やねん
絶望的にセンスがない
系図も必要か?
陽キャ、無理ゲーに
カッコ書きで語句説明をしているのを見たときは
「そうだ、これは編集者が悪いんだ
そうだ、そうに違いない!!」
と現実逃避した
一点だけ救いだったのは
「五葉のまつり」という
これから発刊されるであろう
面白そうな小説の存在を
知れたことだ
以上
この本は読まなかった
無かったことにしてくれ
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<目次>
第1章 織田信長~合理精神の権化
第2章 豊臣秀吉~陽キャの陰
第3章 徳川家康~絶えざる変化の人
第4章 武田信玄~厳しい条件をいかに生きるか
第5章 上杉謙信~軍神の栄光と心痛
第6章 伊達政宗~成熟への歩み
第7章 松永久秀~なぜ梟雄とされてきたか
第8章 石田三成~義を貫く生き方
<内容>
最近台頭している歴史作家が、戦国期の武将をプロファイリング。作家の視点から歴史を縦横無尽に斬っていく。従来的な視点と新しい視点が交差する。面白かった。
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三英傑を含めた戦国武将の行動パターン、過去の経歴、身体的特徴など様々な角度からプロファイリングしている本。
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信長、秀吉、家康、信玄、謙信、政宗、久秀、光成についての、トークショー的な評伝。彼らのエピソードを紹介するだけにとどまらず、そのとき、彼らが身を置いていた状況と、それを踏まえた行動について、周辺諸国との関係や文脈など、マクロ的な視点も加味した解釈を割に詳しく述べている。それによって、「はじめに」で今村も書いているように、彼らを作家的視点でプロファイリングしている。
内容は、相当程度、諸文献や最近の研究成果も踏まえた書きぶりであるが、今村という作家の作品カラーからすると、やや意外である。専門歴史家のコンサルを受けているのか、あるいはそういうリサーチをするスタッフを抱えた総体が、作家「今村翔吾」なのかもしれない。
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戦国時代の英雄達を著者がどのようにプロファイルしているかが伺い知れる。
「じんかん」などの作品が好きな方にはオススメ。
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戦国時代の三英傑「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」ほか、有名武将が実際はどう考え、どう行動して、戦国時代を駆け抜けたのかを考察する。その内容から、時代小説好きというよりは、戦国武将好きという方が、さらに好きになるような作品といえるが、読んで理解を深めることで、「じんかん(松永久秀)」や、「八本目の槍(石田三成)」などの今村翔吾作品を、より楽しめるのは間違いない。まだ世に出ていない作品についても、きっと同様のはず。そろそろ武田信玄作品を書いて欲しい・・。
今村翔吾さんが描く小説において、登場人物をどのようにアプローチし、それをストーリーに落とし込むか。そんなところまでも想像し、楽しめる作品となっている。 ★3.2
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それぞれの人物について、様々な情報を元に作者独自の解釈も交えながら解説されており、日本史に興味を持ち始めた人にとっては、現在一般的な各人物へのイメージを変えるきっかけとなりそうな作品だった。
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なるほどね
『戦国武将を推理する』んだそうですわ
選ばれたのは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、松永久秀、石田三成とメジャーどころ8人
まぁ、あくまで今村翔吾さんの「推理」なのでね
へー、今村翔吾さんはそう考えるんだーっていうだけのことで
だけのことって言ったらあれだけど
まぁ、色んな「推理」があっていいよね
それが歴史の面白味なわけだからね
今村翔吾さんが小説を書くときの思考の道筋みたいなんが垣間見えたような気もするのでファンとしてはまぁ読んでも損にはならないかなぁ〜っていう
特にドカンとは来なかったかな〜
あ、あと和服姿の今村翔吾さんを見るたび頑張ってはるな〜って思います
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今村翔吾氏が名だたる戦国武将たちの行動の背景を推理し、それを披露してくれる。今村氏がどんな武将のどのようなエピソードを好むのかが垣間見えて面白かった。既刊本や新作の構想なども語られており、ある種のメイキング本としても楽しめる。ファンなら買い。
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織田信長を始め、戦国武将8人をプロファイリングし、それぞれの人物像を浮かび上がらせる。
小説ではない、リアルな戦国武将の人物像や考え方を改めて、学ぶことができた気がします。
筆者自身、かなりの資料にあたって、そこから自分の考えをまとめたものなのでしょう。
筆者独自の考え方が反映されていて、全部が全部その通りだとは思いませんが、それでもかなり説得力を感じました。
あの時代までに培われ、そしてあの時代に生きた人物たちの生き方や考え方には、今を生きる自分からすると、学ぶべきことやあこがれることがたくさんあることを改めてこの作品から見つけることができました。
筆者自身、人が好きでたまらないんだろうなあと思いました。
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直木賞作家の今村翔吾が、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、松永久秀、石田三成の8人の戦国時代の英雄を、推理した本。
とても、興味深く拝見した。
知っている歴史の背景には、こういう文献が残っているから、この人物はこの時、こう思って、こういう行動に出たのではないか?
が、ちりばめられた名著だと思った。
中でも一番印象に残ったのが、伊達政宗。
豊臣秀吉から、私的な領土争いを禁じられているにもかかわらず、無視して会津の蘆名を滅ぼした政宗。
切腹や改易を命じられてもおかしくない、大ピンチ。
政宗は、秀吉の性格や好みを分析して、どうやら秀吉は派手なパフォーマンスが好きらしい事を、つかんだ。
「私は、死を覚悟してますよ!」を強調する白装束姿で、小田原に現れた。
これを見た秀吉は、怒りがどこかへ吹き飛び笑って、政宗を許した。
絶対絶命のピンチを、「笑い」で切り抜けた政宗の機転が、爽快だった。
やんちゃな、政宗はこれくらいの事では、懲りない。
改易された葛西氏と大崎氏の旧臣が一揆を起こしたのだが、裏で煽動していたのが、政宗だと秀吉にバレて、再び大ピンチ。
政宗は、白装束に加えて、金箔を貼った磔柱(十字架)を担いで参上した。
またまた、秀吉は爆笑して、政宗を許した。
ここまでくると、もはやコントだ。
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日本舞踊、或いは書家師範のような出立ちの今村先生。渋い。信長、秀吉、家康の『三英傑』を含む、8人の武将たちを今村流に分析。今では想像し難い戦国時代の組織、為来り等を、現代に置き換えて丁寧に解説。ユーモアがあり呑み込みやすかった。忘れてならないのは、武将たちを陰で支えた穴太衆や国友衆、黒鍬衆らの活躍である。彼らの努力や働きがあってこその天下取りだと痛感した。
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p20 パブロ・ピカソ 優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む
p94 豊臣秀吉
露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢
p95 秀吉 政権を預かる武士は征夷大将軍に任じられるのが常ですが、秀吉は公家の最上位にある関白に任じられています。;征夷大将軍になれなかったのは家柄のせいという説もあり、権力を持ってもままならないことに哀しさを感じていたように思います。
p119 三河の一向一揆は、三方ヶ原の戦い、伊賀越えと並ぶ、家康の三大危機のひとつです
p135 家康も浜松(家康)と岡崎(信康)の二元統治に失敗した過去があり、その反省を踏まえた統治体制を築いたものと思われます。家康は次につなぐことを日頃から意識し、秀忠への政権移行、権限委譲をスムーズに行いました。これは家康の人生において、ある意味では関ヶ原以上の功績であった、と考えます
p172 信玄と対照的なのがなのが徳川家康で、将軍職をわずか2年で秀忠に譲り、二代将軍として幕府の支配構造を確固たるものにしました。織田信長は43歳、今川義元は40歳で家督を嫡男に譲っています。信玄も後継者として勝頼をもっと早く全面に推していれば、没後も武田家は安泰だったのではないでしょうか。しかし、それを行わなかったことで、勝頼の当主としての立場は極めて不安定なものになってしまいました。
p177 信玄の辞世の句 大ていは 地に任せて 肌骨好し 紅粉を塗らず 自ら風流
p212 謙信 四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一杯の盃
p247 伊達政宗 曇りなき 心の月を さきたてて 浮世の闇を 照らしてぞ行く
p312 石田三成 筑摩江や 芦間に灯す かがり火と ともに消えゆく 我が身なりけり
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近年の時代小説作家と言えばまずこの人、今村翔吾。
8名の戦国武将について、作家の視点から性格や喜怒哀楽を考える。どちらかと言うと講演のネタっぽい。
本書より実際の作品の方が魅力的に思えるのは止むを得まい。