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著者が言うようにアートに関して誤解していた。アートは感じるもの、上手な人のものと思っていた。そのため興味はあったけど難しく考えてしまって近寄りがたい存在だった。しかし、「アートは思考を促すもの」と全く違う視点から見ると身近に感じられ入りやすい。美術館に行ってみようと思う。
あと、勝手にアートは過去のものと決めつけていたが、現代アートの奥深さにも興味を持った。
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「アートを通じて世界を考える」というテーマで、素直にまとめてくれていれば、良書になったと思う。情報量は相当なものだし、よい視点を与えてくれる。
ただ、以下の点でどうも腑に落ちにくい本になってしまった。
・「ビジネスのだめのアート」の視点を強調しすぎてしまった
ビジネスマンたるもの、アートを知らなくては、の文脈でまとめてしまったために、英語が就職に有利だとか、受験に有利になるとか、IQを上げるために早期教育しようとか、そんな話と同じトーンになってしまった。
・お前たちは知らないだろう、俺はしっている・・・・という、言葉悪く言えば「上から目線」のスタンスが多く、やや辟易とする印象。
多くの章にて、
「多くの日本人には、『○○なんじゃないの?』と思うかもしれませんが、実は△△なんです」
から入るケースがあまりに多くて、
確かに、一般にそのように感じられることは多いかもしれないけど、読者をステレオタイプに当てはめて、しかもバカにされている感じがして気持ちが悪い。
以上のように、文章のトーンが原因で読後感がイマイチよくない。テーマがいいだけに残念。
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古代から現代までのアートについて触れられていて面白かった。読みやすかった。
美の基準は古代ギリシアに由来してるのではないかと言われている
中国人が自分を大きく見せたがり、そのためには躊躇なくお金を使うのは遣唐使の時代から変わらない民族性
⬆️へーって思った
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ヨーロッパの中心:協会・劇場・コンサートホール
古代ギリシャからアート=考える道具
アートと対峙→自分なりの問い→世界観
3つの効能:コミュニケーション・心を動かす・思考を促す
想像力・自由な発想→新結合
時代が激変→1つの専門では追いつけず
誤解:感じるもの・上手な人のもの
アートの理
解←宗教不可欠
ローマ・カトリックー王の教えをあまねく広げる→アートを生み出す
古代ギリシャとキリスト教→西洋の美的感覚
哲学とアートのギリシャ・実務のローマ
美の民主化→多様化
イタリア:古代ローマ帝国・ローマ教皇・ルネサンス
イタリア語→明朗気質とオペラ
ドイツ・記憶文化
濃度という負の歴史→ロシア文学
ロシア=周辺国に怯える国
世界のアートをミックスさせたオスマン帝国
バグダッド・知恵の館
略奪アート返還運動
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アートの3つの効用
コミュニケーションツール 心を動かす 思考をうながす
時代が激変するときには一つの専門では追いつけない
ヨーロッパの感性は教育で育まれる、日本人は生まれながら自然を愛でる感性
アートは感じて考えるもの
カトリック教会が音楽や絵画を用いて教えを広めた
ギリシャ彫刻 オペラとイタリア語 母音で終わり伸ばせ音楽に向く
プロテスタントのドイツ、イギリスは偶像崇拝を禁止 画家や彫刻家が少ない
シェークスピアが文学から演劇を チャイコフスキーが音楽からバレエを
直島(瀬戸内国際芸術祭)と妻有(大地の芸術祭)
日本がアートのプラットフォームに
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ヨーロッパを起点としたアートの歴史を、宗教や歴史、それぞれの国の文化、国民性を絡めて、現代のアートまでの道程を分かりやすく解説した一冊。
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アートを知ると世界が読める、まず自分自身がなぜアートと距離があるのか?の問いに対して、著者の仮説が学びになった。日本人がアートが特別なものとして切り離されてしまった理由は、「哲学が抜け落ちているため」というもの。アートを楽しむために、教養を身に付けたい。
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アートとビジネスが紐づくという話の部分をもう少し沢山聞きたかったが…全般としては世界のアートは歴史.特に、民族問題と大きく相関関係があるということを説いている。
個人的に大学でアートの歴史を学んでいたので、良い復習となり、少し遠のいてしまっていたアートの世界にまた足を踏み入れたいと思った。
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2025.02.18 タイトル通り、世界情勢や歴史とアートの関係性を理解した上で、一部の作品を見ることができた。アートはやはり奥が深くて面白い。
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冒頭はちょっと教訓めいた(知識の押しつけ)感じ。
途中からそれなりの内容だが、欧米人の見解が正しいというスタンスが見えることに不快感。
ユダヤの話、ロシア、アフリカなど歴史的背景。
ただ、いずれも欧米がかつて行ったことの後始末。
たとえばアフリカに近年台頭している中国などへの対抗からかつて奪取したアート作品を変換する動きに。決して良心からではない、計算ずく。
日本、香川の直島がアートの島になったのは福武総一郎氏、安藤忠雄氏の尽力によるもの。